iPod、iPhone、iPad…。数々の革新的な商品で世界を魅了しつづけるアップル社の天才CEOスティーブ・ジョブズ。彼がここまで成功できた要因は一体どこにあるのだろうか?本書は、彼が無名だった20代前半から、アップル追放の挫折をへて、現在の成功に至るまでの発言を厳選し、解説を加えた。「我慢さえできれば、うまくいったも同然なんだ」など、時代の寵児から人生のヒントを学ぶ。
内容 「BOOK」データベースより
2011年も終盤、今年を振り返って日本人であるならばやはり東日本大震災が思い浮かぶと思います。振り返るにはあまりに浅い出来事で現在進行形で続く厄災に総括なんて時期尚早でしょう・・・年の瀬で人が振り返る悲劇に、個人の死というものがあります。スティーブ・ジョブズもその一人でしょう。科学技術の現代で革命・改革を起した人物の一人であるジョブズの功績は計り知れず、死後彼の遺産である商品は空前のヒットを続け、彼の自伝的な本は世界的セラーを記録していると言うから人物の大きさを今更語るのはナンセンスでしょう。もはや凄い事は皆が周知されています、その凄い人物の語る言葉は如何様なのか?2011年を締めるに相応しい一冊を選んだような気がします。鶏が先か卵が先かと言います、ジョブズの言葉も同じ言葉を発している経営者や上司は腐る程に世の中に溢れているでしょう、実際名語録や名言集を読んで影響を受けただけで朝礼で演説をかます阿呆な上司ならば指の数が足りない程に見てきました。ジョブズの言葉はジョブズの実践力・経験・結果等の総合的な人間性から発せられる言葉だからこそ一冊の本として売れるのだし読もうと感じる。世界最高峰まで登りつめる人間の発する言葉はどんなものか?彼を構成する思想・哲学は何か?その魅力が名語録を欲する気持ちに繋がっている。ジョブズの言葉はジョブズを形成すると同時にジョブズだからこそ発する権利を持つのだと思います。さて、読後の感想は、クリエイティブな仕事に就く方は是非といった内容。ものづくり大国日本にピッタリな思考に共感や教訓を得る人が多い作りになってるのも高評価ですね。名語録系にありがちな事ですが、ジョブズの経歴やネームバリューがなければどうという事のない仕事理論です。正直ストイックな正論が並べられており実戦できた人間であるジョブズやそれを目指す人間でもなければついて行ける人は少ないと言わざるを得ない、実際にプロや有能な人間しか使わなかったジョブズだからこそ言える言葉なんだろうなと凡愚の私からは冷めた目線でしか見る事が出来なかったのが自分の至らなさを痛感し残念だったように感じます。そういった残念な自分に気づく事が出来るのも偉人の名語録って所でしょうか・・・「人生は要約できない」これは伊坂幸太郎さんの作品に出てきた言葉です、名語録も人生の断片である言葉をさらに要約しているようなもの、要約を読んでも人生は解らない。名語録を読んでもジョブズは解らない、そもそも言葉といった不明瞭な意思疎通を行なっているから人間は相互理解を出来ないのにそれを他人が他人の言葉を編集した物を読んで何かを得ようとする事自体が何か虚しい作業と言わざるを得ない。だが・・・要約が無意味な事だとは思わない。実際に他人に何かを伝える時に必要な事は要約だ。サッカーを知らない人にサッカーとは?と教える時にルールブックを全て読み聞かせる必要は無い、それが熱中できる球技で、面白さや凄さ、過去の逸話なんて盛り込んで話せば良いのだ。要約する事は人に伝えるうえで非常に有効な手段だ。ジョブズの人生の断片である言葉を要約しただけで一冊の本が出来上がる、それほど価値のある人生を歩んだ人間の言葉に耳を傾ける、それだけでも有意義な時間だろう。
