JR東日本E235系1000番台(前期編成) | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

山手線で良くも悪くも話題を呼んだE235系ですが、山手線のみにとどまらず横須賀・総武快速線系統にもE235系が導入されております。1000番台を名乗り、帯色の変更と密着式自動連結器を搭載している違いがありますね。今後、一般型としてその他の線区にも導入予定なんだとか。今回は、前期に登場した編成をご紹介。後期編成は‥その内どんどん増えるっしょ()

 

普通車の車内です。0番台の取材はいつのことになるやら分かりませんが、同じ系列でありながら印象は大きく異なります。あと、E217系には113系から数を減らしながらも存続したボックスシートが消滅し、普通車はオールロングシートとなってしまいました。まぁ、ラッシュ時の混雑は阿鼻叫喚の四字熟語が非常に似合ってしまうわけですが…。床面は着席マナーを考慮したフットライン付きで、グラデーションを描いたかっこいいものになっています。

 

ドアです。ドアが接する部分はグラデーションを描いたイエローラインを配置し、両端には巻き込み防止のため滑るステッカーが貼られています。また足元には黄色のマットが敷かれ、とにかく注意喚起を頑張ってる感じがします。LCDディスプレイは二面式、画面も大きいですね。あと、半自動機構も搭載しており開閉ボタンが付いております。

 

車端部です。全ての車端部が優先座席に指定されており、一般座席の設定はありません。E217系と比べると、仕切り扉は全車に設置、またこちらのドア上にもLCDディスプレイが設置され、居住性を向上させています。

 

フリースペースを有する車端部です。ここに限らずですが、化粧板を薄いピンク色の色調にすることで視覚的に他とは異なるエリアであることを示しています。近年の通勤電車は、LED灯の色を変えたりしてここの区別に更に力を入れるようになっていますよね。

 

最前面です。E217系では乗務員室との仕切り扉が中央に配置されていましたが、その後に登場した系列と同じく右側へ寄せて配置されています。仕切りとドアとの間にはヒーターが設置されており、車内を全体的に保温出来るように考えられています。これ自体はE217系から続くものですね。

 

天井です。E531系以降吊革に関しては吊り手の大型化や色調の変更など「進化」とも言える方向へ進んでいたのですが、令和以降に導入されている新系列では少し先祖返りした感のあるデザインになっています。荷棚上にも広告用のLCDディスプレイがあるのは0番台に引き続きですね。

 

窓です。ドア間は大小で二分割されており、片方の窓は開閉が可能になっております。変わった点として、中央の柱はこれまで黒色塗装となっていたのですが、周囲のFRP同様白色の塗装に変わっていますね。

 

先頭車の乗務員室直後に関しては1枚窓で、戸袋の関係もあり窓の面積は小さめです。日除けは相変わらず省略され、着色ガラスで済まされています。「もう慣れた」で済む辺り、首都圏の方って我慢強いんだな、とは思います。そうでも無ければ、223系2000番台みたいに設置が検討されてもおかしくないですもんね(あっちはもっとひどかったと思いますが…)。

 

座席です。片持ち式のオールロングシートで、ドア間は7人掛けです。片持ち式のバケットシートかつ2+3+2で区切るようにポールが入っているのはもうお馴染みです。一番の変更点は袖仕切りで、0番台の半透明のものから形状が大きく変わっています。立ち客からの視線を極力防ごうという意図でこうなったようで、なるほど縦方向には高くなっています。で、そのバランスを取るためか下部が弧を描いて窪んでいるんですが…これ、何のため?

 

最前面付近の4人掛けです。混雑時に並ぶと確実に座れない区画、この着席定員に泣かされた方も多いでしょう。座り心地はE233系に同じく、E217系と比べれば天地の差ですがあちらはまさに「地獄」、相対的に良くなっただけという諦めの評は、私の中で言わせて貰えばそれしかありません。並行する各駅停車に比べれば座面のクッション性は大幅に向上してますが、背ズリの形状はいつまで経ってもこれ。腰しかホールドしない変な傾斜の付き方で、奥深く腰掛けると人体で一番重い部位の頭を含む上体は‥変な横揺れすると振り回されますよね?そんで傾斜に合わせて座れば足を投げ出すのが楽な座り方になる訳ですが、座面先端は奥に腰掛けさせるように硬めなので、太もも裏に大打撃。一体どう座れば快適かわかんねーんだわ、これ。

 

優先座席です。濃い赤色の床面が目立ちますが、座席も負けず劣らず赤いです。赤ゼブラのモケットは周辺第三セクターまでもを巻き込んでの一大・しかしながら日本全体で見れば局地的なブームを巻き起こしていたのですが、急に白文字で「優先席」と書かれた現実的なモケットになりました。いや、なまはげ辺りからその前兆はありましたが…

 

トイレがある区画は優先座席が設定出来ないため、ドア間に一般座席とセットで設定されています。やはり、視認して誰でも分かるようにするように言われたんですかね?このモケットはその後、E131系でも採用されるようになっています。

 

フリースペースです。こちらは床面はピンク色のシートで明示されており、JR東日本のマイブーム的に既存通勤電車へも広がっています。妻面には腰当てが付いており、立ち客へも配慮したものになっています。こんな気も使えるようになって来たんですね(笑)

 

トイレです。バリアフリー対応で、普通車は基本編成・増結編成ともに一ヶ所設定されています。ドア部分は弧を描いているものの、その他の区画は直線的になっていますね。

 

続いてはグリーン車自由席へとまいりましょう。113系から続くダブルデッカーで、外観では行き先がフルカラーLED表示機になったのが変化点ですね。

 

ドアです。自由席車は化粧板仕上げなのに、こちらはステンレス仕上げです。まぁ、ここは半ばデッキのようなもので、メインの客室じゃないですからねぇ‥。

 

開閉ボタンもぎんぎらぎんに。ご時世柄か、現時点では特に使用されていないようです。

 

トイレです。扉部分は黒い木目調で、ちょっぴり高級感が出ていますね。

 

トイレです。蛇口は液体石鹸を含め自動式です。カーテンが付いており、通路と仕切ることが出来ます。

 

通路には鏡があります。なんだか、国鉄型っぽい設備ですね。

 

客室、まずは階上席からまいりましょう。E233系から各部がブラッシュアップされ、全体的に落ち着いた色調にまとめられています。

 

天井です。照明はLED灯になったのですが、カバーは相変わらずメッシュのものになっています。で、最近は当たり前になったsuicaの読み取りリーダーが付いております。

 

窓です。…ええ、料金を払うと普通の窓に日除け付きとなります。どうせ自由席でメンテを詠うなら、全部着色窓にでもしてしまえばいいのに(猛毒)  座席からはやや低い位置に配置される形となっており、視線も見下ろしがちになりますね。

 

座席です。回転リクライニングシートで、モケットが変わった他に全席にコンセントが取り付けられております。フリーWi-Fiも整備されており、通信環境という点ではこれまでを考えるとかなり改善されてきていると言えます。近年では料金不要車両でもこれらの設備を持つ車両も出ているくらいで、「料金取るならこれくらい当たり前だ」と言った感もあるくらい拡充が進んで来ているため、JR東日本も重い腰を上げたのでしょう。スピード感、大事っす。なおグリーン車で使えるということは、普通車でも隣の車両なら近くでは使えるということになります。

 

続いて階下席です。階上席も同様ですが、赤いマットがアクセントになっています。

 

階段方向がこちら。黒系の木目化粧板でキリリと、かつ高級感を出しています。案内表示はLCDディスプレイとなり、情報量が格段に向上しています。

 

天井です。上には階上席があるためフラットになっています。階下席は暗くなりがち、読書灯があるのは昔からの伝統ですね。

 

窓です。こちらは目線はホームの床面、視線は上を向くようになります。

 

座席です。モケットは階上席と階下席で統一されるようになりました。あと、ここからの角度だと肘掛け先端にコンセントが付いていることが分かりますね。それにしても、普通列車のグリーン車はずっと形状が変わりませんね。こうしてでも、特急列車の座席は比して格上たるべきという思想があるのかもしれません。

 

階下席はセミハイデッキ仕様、注意喚起のためにイエローラインが入っています。普通車ではボックスシートが消滅した中でクロスシートの景色はこちらからとなりますが、座り心地は硬め基調で座るというよりも座席に載っかっているという印象、50km以内の乗車でも疲れやすいと思います。新しい状態ですから、時間をかけてほぐしていくのでしょうか。

 

壁際の座席は折り畳み式のテーブルが備わります。

 

最後に台車上の平屋席を見てみましょう。こちらは3列配置、この先の車両は普通車なので、目隠しの意味もあり仕切り扉には窓がありません。

 

続いてこちらは2列配置の区画。狭いところが好きな人が好んで集まりそうな印象です(笑)

 

そして反対側から。こちらの化粧板も黒系の木目調なっています。

 

仕切り扉上にはLCDディスプレイ。その右下には防犯カメラが設置されています。

 

 天井です。 照明には平面的なカバーが付いています。あと平屋席は荷棚があるので、飛行機に持ち込めるくらいのスーツケースであればここに置いておくことも出来ます。