JR東日本E217系 | 車内観察日記

車内観察日記

鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

走ルンです(この言葉も死語になりつつありますが…)シリーズの近郊型の祖、E217系です。この系列も登場からそれなりの年数が経っていますが、機器更新が行われてまだまだ活躍する予感全開ですね。

 

登場から一貫して総武快速・横須賀線直通運用に使用され、快速「エアポート成田」として成田空港にも顔を出します。

 

こちらは懐かしいカット。総武快速・横須賀線直通の運用減と東海道線系統の運用増に伴い、一時期編成組み替えと帯色を湘南色に変更して東海道線東京-熱海間で限定運用されたことがありました。今はまた横須賀色に戻され、運用も元通りとなっています。

 

車内です。かつてボックスシート車が主流であった同線、混雑も中々酷かったこともあり113系からの置き換えにあたってはロングシート主体の編成となっています。というわけでまずはロングシート車から。拡幅車体にロングシート、広々としたを通り過ぎてガランとした印象です。

 

ドアです。化粧板を省略したステンレス地仕上げとなっています。各ドアの上にはLED表示機が設置され、次駅案内や運行案内を行っています。なお、ドアカット機構はありますが半自動機構は備えていません。JR東海共々、この頃は長時間停車時のドア扱いの確立に試行錯誤していたようです。

 

車端部です。仕切り扉は側ドア同様にステンレス地仕上げとなっています。

 

なお、仕切り扉は一部の車両の片側のみの設置となっています。風の吹き抜け防止程度の役割しか果たしていません。

 

中には両側ともに仕切り扉が無い区画もあります。騒音の侵入という観点では、全車両に設置されて然るべきと思いますが。

 

トイレを有する車端部です。車椅子対応トイレは四次車からは新製時から、それ以前は改造により設置されています。

 

グリーン車の隣の区画です。仕切り扉はグリーン車側のものです。

 

最前面です。先の踏み切り事故の教訓から、運転台直後の壁は取り外しが容易な構造となっています。そう言えば、この系列だけは乗務員室との仕切り扉が中央に配置されていますね。

 

天井です。照明はカバー無しの蛍光灯、恐らく廃車までこのまま行くんでしょうね。ラインデリアは一部のみの設置に留まっています。

 

窓です。日除けが省略され、着色ガラスで済まされています。「可視光透過率41%」だそうですが、要するにほとんど役に立ってませんと言いたいです。この車両の設計者、一回でもこの車両で日射地獄に晒されろと。

 

座席です。片持ち式、バケットタイプのロングシートで、基本的に2+3+2で区切られた7人掛けとなっています。モケットは深いブルーの座面に同じ系統のゼブラ模様となった背ズリの組み合わせです。

 

優先座席とセットになった7人掛けです。優先座席のモケットはこれと逆の色使いで、灰色の座面に赤いゼブラの背ズリとなっています。このモケット、JR東日本がえらく気に入ったようで、この会社が保有する車両に新旧問わず採用されるようになりました。今やこのモケット=優先座席として認知されるようになりましたが、一体何が決め手となったのでしょうか?西日本エリアに住む人間としては疑問が残るところです。

 

乗務員室背後のロングシートです。乗務員室を広げた関係でここのドア間が縮められており、着席定員も片側4人となっています。座る気満々で何も知らないで並ぶと、他の乗車位置と比べて痛い目に遭うことになりそうです。

 

車端部の3人掛けです。座り心地はまぁ「ダメ」の2文字に尽きます。座面の沈み込みはほぼゼロ、車体の横揺れに全く対応出来ない短いくせに変に張り出した背ズリ、客は貨物か何かと言いたくなるひどさです。座り方としては座面深くにキッチリ座ればあまり疲れないらしいですが、そんな体勢を揺れる車両で求め続ける時点で終ってます。

 

バリアフリー対応トイレです。円筒形ではない妙な形をしていますね。

 

向かい側のフリースペースです。握り棒にヒーター、非常通話装置、消火器が備わります。基本的な使われ方は立ち席スペースと思われるので、窓上にも立ち客用に握り棒が設置されています。

 

続いてセミクロスシート車です。4扉化によって、113系中間車と比べてクロスシートが半減しています。争奪戦も激しくなったものです。

 

従来のトイレを有する車端部です。こちらはコンパクトに収まっています。

 

座席です。ボックスシート背面にはロングシート向けに袖仕切り同様凹みを入れていますが、おおよそ快適性に寄与するものではありません。袖仕切りにもたれるよりも面積が広い程度に思っておくのが幸せです。

 

ボックスシートは(この頃は)新設計の片持ち式で、足元はスルーとなり空いている時は脚を伸ばせますが、冬場は寒い思いをしそうです。形状としてはロングシートに背ズリを付けたような感じですね。座り心地?ロングシート同様「ダメ」ですよええ。決定的にダメなのはヘッドレスト。石のような硬さに加えて上端が逆傾斜を向いた殺人仕様、登場当初はたんこぶを量産した方も多いのでは?この仕様はなんだかんだで多少のマイナーチェンジを経ながら新製車両に導入され続けています。どんな自信があってこんな駄席を採用し続けるのか、設計者出てこい

 

優先座席はこの通り。

 

トイレです。こちらは今や首都圏では珍しくなった和式となっています。

 

で、向かい側のフリースペース。

 

続いてグリーン車です。初投入された113系のサロをベースとしたダブルデッカータイプを2両連結しています。まずは階上席から。空をイメージしたのか、青いモケットのリクライニングシートが並びます。

 

天井です。建築限界一杯、多少窮屈に見えるのは仕方ないですね。この頃の照明はまだアクリルカバーとなっています。

 

肩部分には空調のつまみとSuicaのリーダーが設置されています。

 

窓です。鋼体に合わせて湾曲しているため、夜間は写り込んだ車内がうにょーんと…。日除けはフリーストップタイプのロールカーテンが備わります。

 

座席です。座席は登場時のものではなく、E231系などと同様の座席に改座されています。とは言え、モケットは地味にオリジナルタイプとなっていますね。

 

付帯設備はシートバックテーブルのみですね。座り心地は硬め、長距離での乗車が前提ではあるものの、長時間の着席では疲れが溜まるかと思われます。普通車が酷すぎると言うのはありますが、グリーン車もバッチリかと言われれば怪しいものです。その他に悪いのは不相応に高い料金とかデッキとの仕切りが無いことでしょうか。

 

続いて階下席です。色使いが逆となっております。

 

天井です。照明がやや小ぶりとなっていますね。階下で採光性に問題があるためか読書灯が増設されています。

 

窓です。視点が上を向きそうですね(笑)  柱には帽子掛けが設置されています。

 

座席です。地味にセミハイデッキ構造になってますので、足元に注意しましょう。

 

そう言えば、改座前はJR東日本で後にも先にも最後であろう定期気動車特急であったキハ110系「秋田リレー」に使用されたリクライニングシートが紛れ込んでいたそうな。あちらも車両は普通列車用に格下げされましたがまだ現役ですね。

 

最後は台車が載っかる平屋区画です。デッキとは仕切られているものの台車直上、中々に揺れると思いますよ。

 

こちらは座席が2列となった区画です。8人グループで使うことがあれば占有も悪くありません。

 

妻面の仕切り扉は半自動式、扉横に開けるのボタンが設置されています。

 

天井です。こちらには荷棚も設置されているため、荷物が多い場合は助かります。

 

座席は階下席と同様ですが、セミハイデッキ化はされていません。

 

壁際には固定式のテーブルが備わります。個別に取り付けて占有面積を明確にしているのは理解出来ますが、肝心の面積と形状には疑問と不満を感じます。

 

デッキには口が小さいごみ入れがあります。