ミュシャ・魂と装飾の芸術
アルフォンス・ミュシャ魂と装飾の芸術アールヌーボーを代表する画家、アルフォンス・ミュシャ。彼の作品が世に出るきっかけは、女優サラ・ベルナールの舞台のために製作した「ジスモンダ」のポスター。左が最初の作品。右はアメリカンツアーのポスター。左から、ハムレット、メディア、サマリアの女。これらの作品、見上げるほど大きいです。ミュシャの作風、緻密に描かれた衣服や髪、植物などの装飾に心ひかれます。ミュシャの後半生は、祖国チェコに帰り、チェコのために多くの作品を手掛けました。チェコスロバキアの成立に際しては、紙幣や切手、国章などのデザインを無償で請け負ったそう。ナチスドイツによるチェコスロバキア解体後、ミュシャの活動は国民の愛国心を昂揚させるとの理由で逮捕。尋問の後釈放されたものの、高齢の彼は体調を崩し、亡くなりました。撮影できた絵はほんの一部。数多くの作品が並び、ミュシャの偉業がしのばれます。