本データは、2025年06月16日 時点のデータです。年2度を目処に更新する予定です。

 

(8)フリーになっった人数とピックプレー
  

このブログの本来の主題の一つは、1-1/6~1-6/6で記載したように
サッカーのセットプレーにおいて、ピックプレーを理解していただき、
お気に召せば活用していただこうとしていることにあります。
  
で、この本題とも言えるデーターを掲載します。
しかし、以下の点で、「全て・公平」にというわけには行かないデータだ
ということを、ご理解いただければ幸いです。

 

①母数:4382
映像でチェックしたコーナーキックは、5132本ですが、

ショートコーナーやG前密集陣形は省いています。
また、コーナーキックを受けるための攻防が写されていない場合も多く、
駆け引きを確認できない場合も除いています。

②ピックプレーの有無・成否は、あくまで見た目で判断しています。
偶然発生したピックプレーも、「成功したピックプレー」としていますし、
守備選手があまりにも見事にピックプレーを躱した場合は、
「何も無かった」と見落としている場合もあります。 
なので、かなり、高い目のピックプレー成功率になっています。

 

③フリーか否かの判断基準の曖昧さ
「攻撃選手が守備選手のマークを1m以上剥がす」と言う基準は設けていますが、
[先着]や[シュート]に比べると曖昧で、自分でも基準がフラフラ揺れていると感じています。
特に、年ごとの数字の変動は、この要素が大きいと感じています。
(2026/01/16追記)

 

 

 

データ採取を出来たコーナーキック本数 : 4382 本
走り込んだ総人数  :  12341
走り込んだ平均人数  :  2.82
フリーになった人数 : 2074 人
フリーになった平均人数 : 0.47 人
フリーになった選手のボール受け率 : 32.02%
ピックプレー発生数 : 890 回
ピックプレー平均発生数 : 0.20 回/キック
ピックプレー成功率 : 78.76%

完璧なデータとは言えませんが、私の言いたい点は、以下の通りです。
  
①走り込む人数が少ない。
一般的に3~5名が走り込む体勢を取っているが、
最初から諦める選手もいて、実際に走り込んだ数は少ない。
②自力では、ほとんどフリーになれていない。
③フリーになっても。ボールを受けられていない。
→ キッカーと受け手の意思統一が出来ていない。
④成功率が高いのに、ピックプレーの発生数が低い。

ピックプレ-に関して経年で増減を見ると以下のようである。

2016年を頂点(0.29回/本)に減り続け、
2018~2020年には(0.1回/本)を切って、絶滅が危惧される状況になった。
2021WEリーグ・プレシーズンマッチで増えたが、一旦減少後回復し、約0.2回/本で推移している。

 

 

 

A:WEリーグ移行前減少した経緯

 

①使える選手が居なくなった、使わなくなった。
川村選手(当時ベガルタ)、中村選手・左山選手(当時新潟L)、田中明日菜選手(当時I神戸)、國澤さん(当時AC長野)、岩清水選手(東京NB)など、ピックプレーをよく使っていた選手が移籍・故障・出場機会減少で、減ってしまっている。

継承されていないのは、寂しい。

 

②チーム事情で減っている。

例えば浦和。
・2016年からブロック&ランのピックプレーをやり始めた。
当初、へんてこなモノだったが徐々に良化。
秋には、柴田選手や猶本選手がブロッカーとして、
走り込む選手達を良いサポートをするようになっていた。

・2018年猶本選手がキッカーになり、そして海外移籍。
身長の高い若手の台頭で、柴田選手がPKエリア内に入らなくなって、
浦和のピックプレーはほぼ消滅した。
代表活動では菅澤選手は、猶本選手のブロックを使っているところを見せていたので、
おそらくは、ピックプレーをやりたかったのだろうが、チームではやらなくなった。


 

B.WEリーグの傾向

 

2021プレシーズンマッチで使うチーム数も、プレー数も増えたピックプレーだが、
シーズンに入って減った。
その後は、徐々に増加し約0.2回/本で推移している。

a)全般
メインターゲットとなっている選手がピックプレ-を
使っているところをよく見た印象がある。
市瀬選手(S広島R)・岸川選手(千葉L)・大賀選手(N相模原)らが使っている。

b)各チームの印象など
独自のサンプリング評価なので、統計的には論じにくいが、印象で記述する。

①AC長野
2023年1月に移籍するまで、水谷雄一GKコーチが指導されていて、頻度が高かった。
、ゴール前密集陣形や大人数を動かすフォーメーションプレーの中で、
要素技術として組み込んでいた。
水谷コーチ移籍後減少していたが、2023-2024シーズン後半は増えてきた印象である。

②千葉L・N相模原
偶発的にピックプレ-が生じ易い配置を、ときおり見せている。
セットした時点で6人程度の選手を密集させておいて、
そこから4・5人がゴール前に詰めて、残った選手はコボレに対応するためにPKエリア外に下がる。
ブロッカーを明確に決めているわけではないが、ゴチャゴチャしている間に、ピックプレ-が生まれている。

 

 

C.全体的印象

 

まだ、WEリーグでは、個人、または、コンビレベルの技術であって、
チームの文化となっているチームは、ほとんど無いのだと思う。
また、監督・コーチの嗜好にも大きく影響しているようである。

 

守備においては、なでしこリーグ時代から見ると、各チームとも対応できるようになった。
ピック(スクリーン)を掛ける選手(壁役)が、じっと立っているだけだと、躱されるようになっている。
それに伴い、ピックプレーを仕掛けるときは、動きの中で行われるようになりつつある。
 

 

 

更新履歴
 2018年04月27日 作成
 2018年08月05日 なでしこリーグ前半・リーグカップ
           ・Tournament of Nations 終了時点
 2018年11月10日 なでしこリーグ 終了時点
 2019年08月25日 なでしこリーグカップ終了時点
 2020年01月04日 2019なでしこリーグ・皇后杯終了時点

 2021年03月04日 2020なでしこリーグ・皇后杯終了時点

 2021年07月03日 2021WEリーグプレシーズンマッチ終了時点
 2022年02月15日 2022アジア杯終了時点
 2022年05月31日 2021-2022WEリーグ終了時点
 2023年02月09日 皇后杯終了時点 (アーカイブ)
 2023年06月30日 2022-2023WEリーグ終了時点(アーカイブ)
 2024年02月11日 2023-2024WEリーグ7節終了・皇后杯終了時点(アーカイブ)
 2024年06月18日 2023-2024WEリーグ終了時点 (アーカイブ)
 2025年01月12日 2024-2025WEリーグ第11節・WEリーグカップ終了時点(アーカイブ)
 2025年06月16日 2024-2025WEリーグ終了 (アーカイブ)
 2026年01月15日 2025/2026WEリーグ第14節・皇后杯終了時点
 

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