本データは、2023年06月28日 時点のデータです。年に2度を目処に更新する予定です。
 
(6)攻撃側体勢とその効果
  
A.ゴール前密集陣形と、その効果
  

攻撃側がゴール前に選手を配置し、
ゴールキーパーの出足を妨げる戦術は非常によく見られる。
本ブログでは、GKを多数で取り囲む配置を「ゴール前密集陣形」と呼んでいる。

特に身長差が大きく、スタンディングジャンプからのヘディングで勝つ見込みが高い場合は、
有効な戦術だと、度々述べてきた。
  
そこで、ゴール前に配置した人数と、その結果を下表で示す。
3人以下、4人以上で区切ってみた。

 

 

母集団の数(299)が不十分で偏り易い状況でなので、明確とは言えないが
今のところ、密集陣形の成果は、あまり芳しくない。

経緯としては、以下のよう。
①I神戸に対し、日テレと伊賀FCが、さほど身長差が無いにもかかわらず、
この戦術を多用し、成果が出ていなかった。

2019なでしこリーグカップ決勝で42回目にしてやっと日テレがゴールを奪った。

それまでずっと成績を押し下げていた。

②2018年以降、ジェフLやF日体大が結果を出して、追い付いてきた。

 

③東京五輪で欧米のチームが対ゾーンディフェンスに使っていて、
その影響か、2021-2022・2022-2023WEリーグでも採用するチームが増えている。
従来通り、単にゴールに近い所を狙うチームだけで無く、
広く空いた外側を使う工夫を見せるなど、作戦のバリエーションも増えている。
 

 

B.ショートコーナー臭わせとその効果
 
攻撃側が、コーナー付近に、1名または複数名配置するのは、よく見る形。
マンツーマン主体の守備だと、主にニアポスト脇に張り付いている選手が
対応することになるが、ゾーン配置の人数が1人減ることになる。
 
その状態で蹴れば効果が有りそうだが、どの程度なのか見てみる。

なお、映像に映ってない場合も有って、母数から漏れています。

 


得点には差があるが、内容(先着・シュート)は、大差ない状況である。

 

 

 

更新履歴
 2018年04月27日 作成
 2018年08月05日 なでしこリーグ前半・リーグカップ
           ・Tournament of Nations 終了時点
 2018年11月10日 なでしこリーグ 終了時点
 2019年08月25日 2019なでしこリーグカップ終了時点
 2020年01月03日 2019なでしこリーグ・皇后杯終了時点

 2021年03月03日 2020なでしこリーグ・皇后杯終了時点

 2021年07月02日 2021WEリーグプレシーズンマッチ終了時点

 2022年02月14日 2022アジア杯終了時点

 2022年05月30日 2021-2022WEリーグ終了時点

 2023年02月07日 皇后杯終了時点 (アーカイブ)

 2023年06月28日 2022-2023WEリーグ終了時点

 

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