サッカーのリーグ戦において、各チームの戦力状況を数字で示す手法は多数有るのでしょうが、公式記録から表題の数値を経年で算出し、表とグラフにしました。

 

まず、「得点/(得点+失点)」で、まとめた理由ですが、

「得点/失点」では、適切に表現できない面もあるためです。

①無失点のチームが有ると、無限大の値になってグラフ化できない。

②言いたいことは、下位グループにも有って、そこをグラフでわかりやすいようにする。

 

また、得失点だと母数が少ないため、「シュート数/(シュート数+シュート被弾数)」でも、

表にまとめて、グラフ化します。

ただ、この2つには相関関係が有るのですが、

ここ4年の伊賀FCのように積極的にシュートを打つ戦術だと、相関がズレてきます。

詳細は、90-11を参照ください。

 

 

この2つから、2021-2022WEリーグ各チームの戦力状況を、過去のなでしこリーグと比較することができます。

 

まずは、2021-2022WEリーグ各チームの集計(10節終了時点)から。

過去のなでしこリーグのデータは、90-03を参照ください。

 

 

 

2021-2022WEリーグになって、公式記録からゴールキック数が無くなったので、

代わりにFootystatsよりボール支配率を引用・集計し、記入しています。

ただし、全試合のボール支配率は表記されておらず、各チームのデータ数にもばらつきが生じています。

 

 

 

 

 

2021-2022WEリーグの10節まで終わりました。(2021/12/06時点)

各チームの戦力状況が見えてきたと思います。

 

ア)得点/(得点+失点)

 

①I神戸の成績が突出している。

②下位チームの状況は、0.3未満に2チーム。過去と比較してやや低いレベル。

③新潟LとS広島Rの苦戦(落ち込み)が目立つ。

 

 

イ)シュート数/(シュート数+シュート被弾数)

 

①浦和(3位)・東京NB(5位)・I神戸(1位)が抜けていて同等程度。

②マイ仙台(2位)・千葉L(4位)の値が現順位ほど良いわけでは無い。効率よく点を取っていると言うこと。

③下位チームの値は、なでしこリーグ時代とあまり差は無い。

④ただ、プレシーズンマッチと比較すると、下位の各チームの値が軒並み改善している。

⑤新潟Lの苦戦(落ち込み)が目立つ。

 

 

 

と言うことで、まとめます。

 

ウ)結論

①各チームの戦力状況差は、2020年までのなでしこリーグなみ。

DAZN(やDAZN_Youtube)での解説者諸氏、あるいは、各サッカー情報webサイトで、

「上位と下位の差が縮まった」との論評があるが、

今のところ、この2つの数字には表れていない。

 

 

②下位チームは、プレシーズンマッチ後、チーム力が向上している。

リーグ発足会見以来、私が予想(心配)したほどは、上位陣との差は大きくなかった。

 

プレシーズンマッチ後の外国人補強については、

N相模原の28ロペス選手くらいしか先発していない状態なので、寄与は小さい。

日本人選手たちのレベルが上がっているのか、

チーム戦略が浸透してきた、と言うことだろう。

プロ化によって、練習環境が変わった効果が出てきたのだと思う。

 

 

 

 以上です。

*********


ブログ内関連記事


目次 1.概要(アメブロ版)

 

90-03 各チームのSTATS① 2016年~の集計と得失点推移 2021/03/06(更新)

90-04 各チームのSTATS② チーム毎の特徴と変化 2021/03/07(更新)

90-11 2019年の伊賀FCのSTATS 2019/11/22

90-15 2021年WEリーグプレシーズンマッチ STATS 2021/06/26

*********


関連記事など、外部リンク

 

Footystats
WEリーグ
https://footystats.org/jp/japan/we-league/fixtures