なでしこリーグ・リーグカップのSTATSを各年毎に集計した表を前記事 90-03 で掲載しました。

ここではデータを、STATS推移を各チーム毎にまとめ直しています。

 

なんとなくですが、戦略の推移が見えるチームもあります。

 

見方としては、得点・シュート・ゴールキック・コーナーキックのそれぞれを、自軍/敵軍で割った値(比)を見ていただきたい。(ゴールキックのみ敵軍/自軍)

各チームが同じ戦い方をすれば、同じような値が4つ並ぶはずです。

 

ただし、強いチームは得点効率も高いので、得失点は他の3つより、差が出やすい。

一方他の3つから、戦い方が現れているチームもあります。

 

以下に、各チームの表を掲載し、思うところを簡単に書いていきます。

 

なお、この記事は年1回更新していく予定です。

 

 

1.マイ仙台

 ずっとバランス型です。

 WEリーグ始まって以来、STATSは悪化し続けている。順位も10位に落ちてしまった。

 

2.浦和

連覇に相応しいSTATSの状況で、2年続けて同じような傾向。主力に長期離脱や低稼働率の選手が出た割に、同じように戦えたと言うことだろう。

 

3.大宮V

極めて平たいバランス型で、STATSは毎年のように良く無い。だが、順位は9位・5位・7位とと頑張っている。勝負強かったとしか言いようが無い。

 

4.EL埼玉

WEリーグになって、連続最下位だったが、2023-2024は8位と脱出。STATSは年々良くなっていて、戦えるようになって来ている。

 

5.千葉L

2023-24シーズンは、昨期よりややSTATS的に良い試合が出来ていて順位も上がった。だが、得点が減って苦しんでいる。

 

6.東京NB

2021-2022シーズンに比べると得点・勝ち点は取れているが、守備に関する数字が悪化。内容自体は良く無かった。

 

7.F日体大

 2019年はシュートが少なかった。ボールを支配されがちなチームは、「無理してでもシュート」になると思いますが、敢えて打たなかったのか?

 

8.N相模原

2022-23多くの数字が良化したが、2023-2024はまた悪くなっている。だが、0.6台の数字はなく、得失点以外は最下位に沈むような悪い数字ではない。。

 

9.新潟L

 大きく見れば、バランス型。WEリーグになって2年連続で悪化傾向がったが、2023-24シーズンは盛り返し、4位と健闘した。だが、まだなでしこリーグ時代と比べると少し悪い。

 

10.AC長野

 2023-2024シーズンは全項目で比が悪化。順位もブービーまで落ちた。その中でゴールキックだけは良いと言うことは、縦に早く攻めようとしていたと言うことだが、裏返すと攻撃が薄かったと言うことだろう。

 

11.伊賀FC

 2019年・2020年は、あまりに特異です。大嶽監督の戦術が表れています。2020年は研究されて2019年の様には行かなかったですね。

 

12.C大阪

新規参入の2023-24は、9位と健闘した。ゴールキックで比が良いところから、縦に早く攻めたのだろうが、攻めが薄かったのだろう。

 

13.I神戸

 2023-24はSTATS的には良かった。優勝した2021-22に比べても、同等かそれ以上に良い。大事な点が取れなかったと言うこと。コーナーキックが少なめなのは両WBがクロスを上げきっていると言うことなのだろう。

 

14.S広島R

 2023-2024コーナーキック以外の比が1.0を越え、安定した戦いが出来ている。主力に怪我人が出た割には頑張っていたと思う。

 

 

各チーム表にまとめて見れば、思うところは出てくるのですが、

現状の公式記録から見ることが出来るのは、こんなモノです。限界です。

アメリカは、こう言ったデータを眺める文化があって、

NFL(アメフト)の放送を見ていると、色々なデータを様々な切り取り方で見せてくれます。

WEリーグもプロ化したのなら、

NWSL(米女子サッカー)が採っているくらいのデータを採集・整理して、

色々な角度で切り取って見せて欲しいと思います。

 

 

履歴

2019/11/21 作成 (アーカイブ)

2021/03/07 更新

2022/06/07 更新 (アーカイブ)

2023/06/18 更新 (アーカイブ)

2024/06/05 更新

 

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ブログ内関連記事

 

90-03 各チームのSTATS推移① 2016年~の集計と得失点推移 2019/11/20

 

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