少年サッカーでのパラドックス 補欠問題  U12 次男 | 少年サッカー 元パパコーチ 次男小学6年生

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少年サッカー

長男のパパコーチ(お手伝いコーチ)をしておりました。

今は、長男は高校生になりサッカー以外の部活を、次男はクラブチーム。

そんな子を持つ父親として、今の少年サッカーや次男チーム、次男に対して思ったことをつづっていきます。

パラドックスとは直訳すると論理的矛盾。

 

わかりやすいのが

「私は噓つきだ」

「例外ない法則はない」

です。

 

嘘つきなら「私は嘘つきだ」も嘘になるので本当は嘘つきでない、どういうこと?

というその発言自体が矛盾を起こしているような状態を言います。

 

私は大学時代にこのパラドックスを扱う授業に深くのめり込んでいました。そして気づきます。世の中には多くのパラドックスが潜んでいることを。その言葉自体のパラドックスもあれば発言と行動のパラドックス、主張と現実のパラドックスもあります。

 

私は、そんなパラドックスな発言や行動をする人を話半分で聞いています。

こと少年サッカーでも多くのパラドックスを発見できます。

 

よくあるのが、「海外では」という発言する方。

「海外ではみんな自己主張をする。」など。

 

海外って日本以外全員が自己主張すると思って発言しているのだろうか?いったいどこで何を見てそう思って発言しているのだろうか?

「私がテレビの中で見た海外といってもヨーロッパ スペインに住むマドリード地方のレアルマドリードの下部組織の数名の子どもたちはサッカーしている時に自己主張をしていました」

「私が今コーチをしている日本のチームに比べて、私が旅行で訪れた際に見たブラジルの少年サッカーチームでは自己主張をする子が多くいた」

ならわかります。

 

もちろん、そんな回りくどい言い方は面倒なので言いたいことを理解して聞いてあげるのは大事ですし「そういう傾向だと思う」というのを「そういうことだ」と言ってしまってもそのバックグランドがわかれば、大して気にはなりません。

 

でも、私が見た長男や次男の試合だけでもあんなに自己主張するんだというくらいに活発な声が飛び交っています。となると、どこの誰と比較して自己主張をすると訴えているのか、という疑問も浮かびます。

 

また重箱の隅をつつくような話ですが、長男の同級生が父親の仕事の関係でアメリカへ移住しましたが彼はおっとりしていて自己主張をするとは言い難い性格です。この言葉を文字通り受け取ると彼も海外に移住した初日から自己主張ができるようになっているということになります。

 

というような思考に私は陥りがちで、私の頭の中がパラドックスです。

 

 

で、私がこういう内容を書こうと思った理由の1つが

少年サッカーにおける補欠問題。

 

私の中でこれについては大きなパラドックスを抱えております。

 

というのも、我々の時代と今を比べると大きく改善されており、長男のチームの6年間と次男の6年間を見ていても年間通して試合に出れない子は見たことがないからです。私がコーチをしていた時も然り、相手チームも然り。公式戦を除き連れてきたメンバーは必ず全員出場しています。

 

ユニフォームやスパイクを忘れてきたから出さない、ということはあります。

 

公式戦は別。出れないメンバーもいます。

でも、これも長男の時は別日にBチームの公式戦があり、そこにはAチームの子は出れずに応援するという大会があり、次男たちは公式戦後に希望するチーム同士の練習試合が組まれています。また2チームに分けてそれぞれ公式戦に出たり別の公式戦に出だりしていて、それぞれのチームで全員出場しています。

 

少なくとも私たちの息子たちのチームや対戦したチームはこの補欠問題には該当せず、また実際の試合を見たり噂レベルでも、あのチームはずっと補欠の子がいるという話を聞いた事がありませんし、それを問題だと主張する人はいませんでした。そんな実態がないので。

 

これに加えて私が関与した地区だけが特別という話も聞いた事がありません。逆に、なぜ勝ちたい試合でみんな出そうとするのか、という保護者の愚痴はチラホラ聞いたことがあります。

 

仮に年間通して今だに誰かが一切試合に出られないチームがあったとすれば、それは異常なチームだと親が気づいてあげなければいけない問題だと思います。でもそんなチームあるのでしょうか?なぜそのチームに所属し続けるメンバーがいるのでしょうか?私にはわかりません。

 

ちなみに、

長男たち少年団チームは大体土日いずれかが試合というのが月4回で1日2試合はするので、少なく見積もって年間100試合くらい。公式戦に出れなかったメンバーでもBチームの公式戦出るので、一番試合に出れなかった子でも80試合くらいはしています。

 

次男たちはこの2倍以上は試合するので少なく見積もって年間200試合。トップメンバーでない子たちも軽く150試合はしています。

 

こんなに試合するチームで一回も試合に出ない子がいる、わけがありません。逆に試合に出たくないという子がいたとしても、毎週毎週試合が押し寄せてくるというような感覚になっていると思います。

 

私もコーチをやっていた時は一番気を付けていた部分で公式戦で出場機会が少なかった選手は特に次の試合の日には多く試合に出られるよう調整してました。ほとんどのコーチはそういうことを意識して取り組んでいると思います。

 

 

ということからもわかるよう、少年サッカーで補欠という言葉自体を聞かない10年弱を過ごしてきた私にとっては理解できない問題で今だに補欠を問題だと言ってる方がおられたら、それは違う国の話か時代を間違っているのか、違う前提があるのかなと思うようにしています。

 

私の中で整理がつかないので。

 

 

長男チームのようなところで公式戦に出るメンバーと出ないメンバーで試合数に差があるということを補欠問題と考えるなら、私は次男チームにいきなさいと助言します。上手下手関係なく、軽く2倍以上は試合に出れます。

 

 

そんな私は、次男チームは試合を多くするチームだから個々のレベルが高く強いけど、日頃の練習をしっかり積み重ねているチームが本当は強いし個々のレベルアップに必要と思っています。だから、そんなに試合に出る出ないなどは気にしなくていいと思っています。

 

というパラドックスも書き加えておきます。

 

 

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