作品データ : 原題 FANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM 製作年 2016年 製作国 イギリス アメリカ 配給 ワーナー・ブラザース 上映時間 133分
世界的人気を誇る大ヒットファンタジー『ハリー・ポッター』シリーズ(8作、2001~2011年)完結から5年を経て、新たに送りだされるシリーズの第1作。原作者J・K・ローリング(J. K. Rowling、1965~)が自ら脚本を手がけ、実際に発売もされたホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書『幻の動物とその生息地』(原題:Fantastic Beasts & Where to Find Them)の編纂者である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが、アメリカを舞台に繰り広げる大冒険を描く。 主人公ニュートを『博士と彼女のセオリー』のオスカー俳優エディ・レッドメインが演じ、ヒロイン役には『インヒアレント・ヴァイス』のキャサリン・ウォーターストンを起用。共演にもコリン・ファレル、エズラ・ミラー、サマンサ・モートンら豪華キャストが揃う。『ハリー・ポッター』シリーズ5作目から監督を務めてきたデヴィッド・イェーツがメガホンを取る。
出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の半生~石油事業で戦後日本の復興に尽力した男の生きざま~を描く。脚本・監督は『ALWAYS 三丁目の夕日』『STAND BY ME ドラえもん』『永遠の0』を手掛けた山崎貴、国岡鐵造役は『永遠の0』の主人公役で第38回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した岡田准一が務め、劇中で20代から90代までを演じた。吉岡秀隆、染谷将太、綾瀬はるか、堤真一らが共演する。
作品データ : 原題 Song of Lahore 製作年 2015年 製作国 パキスタン/アメリカ 配給 サンリス/ユーロスペース 上映時間 82分
タリバンによって禁じられた音楽文化を取り戻すため、ジャズに挑むパキスタンの伝統音楽家たちを追ったドキュメンタリー。伝統楽器を用いてジャズの楽曲「テイク・ファイヴ」をカバーした彼らがニューヨークに招待され、ビッグバンドと共演するまでを見つめる。監督は、『セイビング・フェイス 魂の救済』、『A Girl in the River: The Price of Forgiveness』で2度、アカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したパキスタン人女性シャルミーン・ウベード=チナーイと、本作が初監督作となるニューヨーク在住のアンディ・ショーケン。
作品データ : 原題 EL CLAN / THE CLAN 【スペイン語の「Clan」とは、共通目的のために複数の人々が関わる集団であり、部族のことも意味する。犯罪を臭わすときに使うことが多いが、決していつもそうではない。】 製作年 2015年 製作国 アルゼンチン 配給 シンカ、ブロードメディア・スタジオ 上映時間 110分
アルゼンチンで実際に起きた衝撃的な事件を映画化し、第72回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝いた犯罪ドラマ。平和な街で多発する富裕層だけを狙った身代金誘拐事件をきっかけに、ある裕福な一家に隠された秘密が描かれる。 The true story of the Puccio Clan, a family who kidnapped and killed people in the 80s. 製作に『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドバル。監督はアルゼンチンの俊英パブロ・トラペロ。主演は『瞳の奥の秘密』のギレルモ・フランセーヤ。
4人目の「コランダー」(ユルゲン・プロフノウ)は、タホ湖(Lake Tahoe)の畔で家族と共に住んでいることが分かった。ゼヴが男の自宅~緑豊かな素敵なログハウス~を訪問すると、娘のクリスティン(ジェーン・スピデル)と孫娘のインゲ(ステファニー・キンバー)が出迎えてくれた。 男はまだ眠っているようで、起きるまで待たせてくれと、ゼヴは自宅に上がり込む。そして、家の中のグランドピアノを見ると、自然と指が動きだし、リヒャルト・ワーグナー※の楽劇『トリスタンとイゾルデ』の一節「イゾルデの愛の死」(Isolde's Liebestod From Tristan and Isolde)を奏でる…。
※サイモン・ヴィーゼンタール(Simon Wiesenthal、1908~2005)は、第二次世界大戦中、ナチスによって肉親を殺害され~夫人を始めとする家族を失った他、親族のうち計89人が犠牲となった~、自らも数々の収容所をたらいまわしになり虐待されたが、奇跡的に生き残った。戦後、逃亡し行方の知れないナチ戦犯容疑者の徹底的捜索追及に尽力し、生涯で約1100人のドイツを中心としたナチス党員の犯罪者やドイツ軍の戦犯の逮捕に貢献した。名はドイツ語風に「ジーモン」とも表記される。 ※サイモン・ヴィーゼンタール・センターは、ロサンゼルスに本部を置く非政府組織。「ホロコースト」の記録保存や反ユダヤ主義の監視を行ない、国際的影響力を持つ。また、現在も世界各地に潜むナチス戦犯を追い続け、「ナチ・ハンター」という異名も持つ。ナチスのユダヤ人迫害について、より認識を深めることを目的とした「寛容の博物館(Museum of Tolerance)」を運営しており、毎年数十万人の人々が訪れる。本作ではゼヴとマックスも、このセンターで宿敵“ルディ・コランダー”の情報を手に入れた。
■ 私感 : 映画パンフ『手紙は憶えている』(編集:東宝ステラ、発行所:東宝(株)映像事業部、発行日:2016年10月28日)のページ端に、本作の核心をずばり衝く、次のような英文が記(き)されている。 Dark truths will come to light.(暗い真実はいずれ明るみになる) It’s never too late for revenge.(復讐を求めるのに遅すぎるということはない)
同作では、見習い修道女で、天真爛漫・自由奔放なマリア・ライナー⇒マリア・フォン・トラップ(Maria Von Trapp)(ジュリー・アンドリュース)の物語、オーストリア=ハンガリー帝国海軍の退役将校で、ナチスの脅威にさらされる祖国オーストリアへの熱い思いと揺るぎない信念を持つゲオルク・フォン・トラップ(the Navy captain Georg Von Trapp)(クリストファー・プラマー)の物語、そしてトラップ夫妻と7人の子供たち~リーズル(16歳)・フリードリッヒ(14歳)・ルイーザ(13歳)・クルト(11歳)・ブリギッタ(10歳)・マルタ(6歳)・グレーテル(5歳)~の家族の物語、この3種の物語が緊密に絡み合いながら、重層的・生成的に展開する。
◎トラップ大佐=プラマーは、オーストリア・ザルツブルグのトラップ邸で自ら「エーデルワイス(Edelweiss)」をギターで弾き語りする。[彼はドイツに併合され消えゆく祖国オーストリアを想い、オーストリアの象徴として「エーデルワイス」(=セイヨウウスユキソウ〈西洋薄雪草、学名:Leontopodium alpinum〉、ヨーロッパで最も有名な高山植物)を愛でて歌う。] そしてゼヴ=プラマーは、アメリカ・ネバダ州のタホ湖近くの「ルディ・コランダー」宅で自らワーグナーの楽曲をピアノで弾く。[劇中の別なシーンで、彼はユダヤ人の作曲家フェリックス・メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn、1809~47)の「ピアノ協奏曲第1番ト短調作品25・第2楽章」(Piano Concerto No. 1 In G Minor, Op. 25: II. Andante)も演奏している。] 両場面とも、もともとピアニストを目指して、音楽の才能に長けたプラマーならではの見せ場である―。
*子供たちやマリア=ジュリー・アンドリュースが歌を歌うのは許したけれど、自分は頑なに拒否し続けたフォン・トラップ大佐(Captain Von Trapp)=クリストファー・プラマー。子供たち、そしてマリアに強く押されてついにギターを手に取り、歌う。 <エーデルワイス>は劇中ではオーストリアの国歌または民謡のように扱われているが、作曲リチャード・ロジャース(1902~79)、作詞オスカー・ハマースタイン2世(1895~1960)のコンビによる創作曲(最後の曲)であり、オスカー・ハマースタイン2世の遺作でもある。エーデルワイスの小さな白い花が持つ永遠の命を讃え、祖国を見守るようにと願う歌。
▼ cf. (♪) “The Sound of Music”(『サウンド・オブ・ミュージック』のテーマ曲): 映画の冒頭、ヒロインを演じるジュリー・アンドリュースがアルプスの山々に囲まれた緑の大地の上で歌い踊る…。『サウンド・オブ・ミュージック』全体をとおして、アンドリュースの存在感・演技力・歌唱力は圧倒的!その透き通った4オクターブのソプラノは、文句なしに素晴らしい!
▼ cf. Maria and the Captain dance together(『サウンド・オブ・ミュージック』より): (Julie Andrews as Maria and Christopher Plummer as the Captain dance together in the 1965 Film version of THE SOUND OF MUSIC.) トラップ邸で開かれた舞踏会。屋敷の中では、たくさんの大人たちがおしゃべりをしたり、ダンスを踊ったり。その様子をテラスで見ながら、トラップ家の子供たちは見よう見まねでダンスをやってみる。クルトの相手をマリアがしていると、そこにトラップ大佐がやってきてクルトと交代。大佐とマリアは「レントラー」(独語:Ländler)という、オーストリアに伝わるダンス(民族舞踊)を踊る。全部踊り終わらないうちにマリアはほっぺが真っ赤に…。マリアは大佐に恋をしていたのだ。 プラマー&アンドリュースは、品格が高いダンス⇒優雅なステップを披露!それにしても、黒い燕尾服で正装した、若かりしクリストファー・プラマーのカッコよさが秀逸!
私は1999年7月、初めてアメリカのニューヨークを訪問→以後2000年9月まで約1年3か月滞在。この間、【ブロードウェイ】シアターに足繁く通いつめた。 1965年に『サウンド・オブ・ミュージック』によってブロードウェイ・ミュージカルの存在を明白に認識して以降、私はその本場ミュージカルの観劇を切実に希求しつづけてきた。そして34年後、ニューヨーク・マンハッタンにあるアパート[住所:347 West 57th Street (between 8th Avenue and 9th Avenue)、そこはあの音楽の殿堂「カーネギー・ホール(Carnegie Hall)」(住所:881 7th Ave)から歩いて数分足らずの近い場所!]の住人となった私は、ついにその積年の夢を叶(かな)えるにいたった。