映画『ラスト・タンゴ』 | 普通人の映画体験―虚心な出会い

普通人の映画体験―虚心な出会い

私という普通の生活人は、ある一本の映画 とたまたま巡り合い、一回性の出会いを生きる。暗がりの中、ひととき何事かをその一本の映画作品と共有する。何事かを胸の内に響かせ、ひとときを終えて、明るい街に出、現実の暮らしに帰っていく…。

2016年11月26日(土)ユジク阿佐ヶ谷(東京都杉並区阿佐ケ谷北2-12-19-B1 JR阿佐ヶ谷駅北口から徒歩3分)で、17:15~ 鑑賞。

私がユジク阿佐ヶ谷に足を運んだのは、今回が初めて!
ユジク阿佐ヶ谷はミニシアター「ラピュタ阿佐ヶ谷」(1998年開館、座席数48)の姉妹館として、2015年4月25日にオープンした阿佐谷第二のミニシアター(座席数41)。「ユジク」は、ロシアのアニメーション『霧の中のハリネズミ』(1975年、日本初公開は2004年)に登場するハリネズミの名前。


作品データ
原題 UN TANGO MÁS/OUR LAST TANGO
製作年 2015年
製作国 アルゼンチン ドイツ 
配給 アルバトロス・フィルム
上映時間 85分


「ラスト・タンゴ」

タンゴ・ダンス史上最も偉大なカップル~マリア・ニエベス(María Nieves、1934~)とフアン・カルロス・コペス(Juan Carlos Copes、1931~)~の波乱に満ちた軌跡を、トップダンサーたちの情熱的な踊りで綴るドラマティック・ドキュメンタリー
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』のヴィム・ヴェンダースが製作総指揮を務め、『不在の心象』『ミュージック・クバーナ』のヘルマン・クラル監督がメガホンを取った。壮年期のフアン役を『タンゴ・レッスン』で本人役を演じた国際的ダンサーのパブロ・ベロン、青年期のフアン役を2014年のタンゴダンス世界選手権ステージ部門で優勝したフアン・マリシア、壮年期のマリア役を日本でもデモンストレーションを行っている人気ダンサーのアレハンドラ・グティ、若きマリア役を2015年のタンゴダンス世界選手権ステージ部門のファイナリストに選ばれた新星アジェレン・アルバレス・ミニョがそれぞれ演じる。
『ラスト・タンゴ』に収録されている楽曲は、マリアとフアンが世界的に注目されるようになった“タンゴ・アルヘンティーノ”公演のフィナーレ曲で、六重奏団セステート・マジョールの「ケハス・デ・バンドネオン~バンドネオンの嘆き」や、アニバル・トロイロ楽団が1940年代に録音したバージョンの「ジョ・ソイ・エル・タンゴ~私はタンゴ」、フアン・ダリエンソ楽団による「デ・アンターニョ~昔風に」など多様なスタイルのタンゴ音楽が使われている。また、六重奏団セステート・マジョールにより本作に提供された楽曲は全20曲で、そのうち13曲は、新たに録音されたものが使われている。

ストーリー
名物ダンスとなったテーブル上のタンゴを考案するなど、アルゼンチン・タンゴに革命を起こした伝説のタンゴペア、マリア・ニエベスフアン・カルロス・コペス。マリア14歳、フアン17歳の時にミロンガ(タンゴ・ダンス・ホール)で出会ってから50年近く一緒に踊り続け、世界に名声を轟かせた名コンビだ。この栄光の裏では幾度となく、愛、嫉妬、裏切りが繰り広げられていた。愛憎を芸術的なタンゴ・ダンスに昇華できたのは、タンゴへの情熱と互いへの尊敬の念があればこそだ。しかし1997年、ついにコンビを解消する。他のパートナーとでは理想の踊りができないと骨の髄まで知りながら、いったい彼らに何が起きたのか。以来、対面すら避けていた二人だったが、今それぞれに、後継者となる若きタンゴダンサーに、波乱万丈の人生とタンゴへの愛を語り始める。天使のように舞う初恋のダンス、口論のごとく激しく脚を絡め合う憎しみのダンス、そして、ゆったりと上品にステップを踏む解放感あふれるダンス。秘めた想いをダンスで表現する彼らにとって、タンゴは人生そのものなのだ。タンゴは二人の精神と肉体との、いとおしくて壮絶なる生存の証しなのだった…。

▼予告編



▼特別映像
(ヘルマン・クラル監督が本作を製作したきっかけや、マリアとフアンがタンゴに対する想いを語る姿とともに、メイキング映像などが収録されている。)