瞑想と悟り
ここまで、瞑想について、いくつかの角度から見てきました。
第1回では、
瞑想がスピリチュアルなものというより、
心理学や脳科学の分野でも研究されている
心のトレーニングとして扱われていること。
第2回では、
やり方は違っても、「それて、気づいて、戻る」
という共通した向き合い方があること。
第3回では、
呼吸・マントラ・ヨガニドラーといったいくつかの選択肢の中から、
自分に合ったものを選んでいいという話をしました。
今回は、そうした実践の先で得られるという
「悟り」というテーマについて書いてみます。
悟りもスピリチュアルなものではなく、とても健全な心な状態だということがわかると思います。
「悟り」って、なに?
「悟り」と聞くと、
どんなイメージを持つでしょうか。
どんなイメージを持つでしょうか。
- 聖人のような人
- 欲や感情から完全に解放された状態
- 特別な体験をした人だけがたどり着く境地
そんな印象を持つ人も多いかもしれません。
ですが、瞑想の文脈で語られる悟りは、そういものではありません。
定義はさまざまですが、ここでは、「幸せになる状態」「楽になる状態」として整理してみたいと思います。
悟りは、心のスキル
私は、悟りを「特別な境地」というより、
心の使い方が、非常に健全になった状態だと思っています。
瞑想の練習を続けていくと、
少しづつですが、心の自動的な反応が弱まっていきます。
たとえば、嫌な出来事があったときに、
反射的にイライラしたり、
考えに一気に飲み込まれたりすることが無くなります。
そうすると
「今、反応しそうになっているな」
「こんな感情が出てきているな」
と気づけるようになります。
この気づいている立場を、
心理学では「観察する自己」と呼ぶことがあります。
悟りは、何かが消えることでも、
別の人格になることでもなく、
この 観察する自己の感覚が、より安定して働くようになることだと思います。
考えや感情がなくなるわけではありません。
心の使い方が、非常に健全になった状態だと思っています。
瞑想の練習を続けていくと、
少しづつですが、心の自動的な反応が弱まっていきます。
たとえば、嫌な出来事があったときに、
反射的にイライラしたり、
考えに一気に飲み込まれたりすることが無くなります。
そうすると
「今、反応しそうになっているな」
「こんな感情が出てきているな」
と気づけるようになります。
この気づいている立場を、
心理学では「観察する自己」と呼ぶことがあります。
悟りは、何かが消えることでも、
別の人格になることでもなく、
この 観察する自己の感覚が、より安定して働くようになることだと思います。
考えや感情がなくなるわけではありません。
ただ、それらにすぐ巻き込まれず、少し距離をとって眺められる。
欲も残っています。でも、我慢しがたいことはなく、欲に従うか避けるかは、意識的に選ぶことができる。
欲も残っています。でも、我慢しがたいことはなく、欲に従うか避けるかは、意識的に選ぶことができる。
つまり、自分の価値に会った選択・生き方ができる状態だと言えます。
「自己が見当たらない」という感覚
悟りについて語られる中で、よく出てくるのが
「自己が見当たらない」という表現です。
少し不思議に聞こえるかもしれません。
これは、自分が消えてしまう、 人格がなくなる、という意味ではありません。
考えや感情を 「これが自分そのものだ」
と強く結びつけなくなる、そんな感覚に近いように思います。
怒りが湧いていても、「怒りがでているな」と気づける。
不安があっても、「不安が出てきているな」と眺められる。
そのような感覚です。
関連記事:
悟りが人生に与える影響
瞑想家の宝彩有菜さんは、悟りを「特別な境地」ではなく、
とても気持ちよく、楽な状態として語っています。
「世界がキラキラして見える」という表現も使われますが、
それは何か不思議なものが見えるのではなく、
ものごとが鮮明に興味深く見えるということのようです。
嫌なことや感情がなくなるわけではありません。
ただ、それらに 巻き込まれなくなる。
心の反応が静まり、自動的に反応せずに、自分で選べる。
その結果として、人生全体が 楽にそして明るく感じられるようになる。
そういうことのようです。
日常の中で起きる、小さな変化
悟りという言葉から、
特別な体験を想像するかもしれませんが、
実際にはとても地味な変化だそうです。
ここも瞑想家の宝彩有菜さんは、以下のようにも語っています。
悟っても、目に見えた変化ありません。
生活も変わりません。
でも、圧倒的に気分がよくなる。
悩みが悩みでなくなる
なのだそうです。
まだ、私も「悟り」は得られていませんが、ちょっと楽しみに感じます。
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