「瞑想」と聞くと、
スピリチュアルなもの
特別な人がやるもの
心を無にしなければいけないもの
そんなイメージを持つ人も多いかもしれません。
でも実は、瞑想はとてもシンプルで、
心理学や脳科学の分野でも研究されている、
心の使い方のトレーニングだと考えられています。
このブログではこれまで、
「感情や考えから少し距離をとること」
「心を観察するという姿勢」
について書いてきました。
瞑想は、そうしたことを体験的に練習していく方法のひとつです。
今回は、
「瞑想って、結局なにをしているの?」
「やると、どんなことが起きるの?」
という全体像を、できるだけ難しくならないように整理してみます。
瞑想というと、 リラックスするための方法、
気分転換のためのもの、と思われることもあります。
もちろん、結果として気分が落ち着くことはあります。
瞑想はそれ以上に、心の扱い方を練習するトレーニングに近いものです。
気持ちを無理に変えようとしない、考えを消そうとしない
その代わりに、
「今、こんな考えが浮かんでいるな」
「今、体はこんな感じだな」
と気づいていく。
その姿勢を、 少しずつ身につけていくトレーニングだと思います。
瞑想は、スピリチュアルな文脈だけで語られているものではありません。
近年では、ストレスや不安、うつなどとの関係で、
心理学や脳科学の分野でも研究されています。
医療や心理療法の現場で、マインドフルネスが取り入れられているのも、その流れのひとつです。
また、少し意外に感じるかもしれませんが、テクノロジー業界でも、瞑想やマインドフルネスは早くから注目されてきました。
たとえば、Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズは、
若い頃から禅や瞑想に親しみ、それが自身の思考や仕事のスタイルに
影響を与えていたことが知られています。
その後、Googleでは社員向けにマインドフルネスを学ぶプログラムが作られ、
現在では多くの企業や組織に広がっています。
こうした流れを見ると、瞑想は「特別な人のためのもの」ではなく、
集中力や心の安定を保つための実践的な方法として
扱われてきたことが分かります。
もちろん、これだけで何かが劇的に変わるわけではありません。
ただ、「怪しいもの」ではなく、現実的な文脈の中で検討され、使われてきた方法
だという点は、押さえておいてもいいのではないかと思います。
瞑想を続けていくと、 少しずつ変化を感じる人が多いです。
たとえば、
- 頭の中が前よりも静かになる
- ネガティブな感情に巻き込まれにくくなる
- 同じ考えを、延々と繰り返す時間が減る
私自身も、 いつの間にか 「考えに飲み込まれる時間」が
短くなっていたことに気づきました。
ただし、毎回スッキリするわけではありません。
雑念だらけの日もありますし、
むしろ「今日は全然集中できないな」と感じることもあります。
それでも、 「今の自分はこうなんだな」 と気づけること自体が、
もう変化のひとつだと私は思っています。
瞑想は、 気分を良くするためだけのものではなく、
スキルとして身についていく部分ものです。
たとえば、
- 感情や考えと、少し距離をとる
- 反射的に反応する前に、間ができる
- 自分の状態を、評価せずに眺められる
私がウツの前後で、いろいろな心理療法を試す中で感じたのは、
瞑想がこうしたスキルの土台になっている、ということでした。
うまくやろうとしなくていい
変えようとしなくていい
その前提が、
当時の自分にはとても助けになりました。
ここまで、
「瞑想ってなに?」
「やると、どんなことが起きるの?」
という全体像を見てきました。
次回は、
もう少し具体的に、
瞑想のやり方に共通していることについて書いてみます。
呼吸を使う瞑想
言葉を使う瞑想
体の感覚を使う瞑想
やり方は違っても、
実はやっていることはとても似ています。
その共通点を整理することで、
「うまくやらなきゃ」という気持ちが
少し軽くなるかもしれません。
