人生を邪魔する感覚を取り除く

目次

 

 
前の投稿で三毒が人生を邪魔していることをお話しました。
ここでは、私がウツから抜けるときに取り組んだ方法をご紹介します。
今でも、メンタルに疲れを感じたり、仕事や人間関係に問題を感じると、取り組んでいる方法です。
 
三毒の対処方法はいろいろありますが、私の方法は今悪影響を受けている三毒から解消するもので、改善を実感しやすく、リラックス効果も感じやすくなっています。
 
 
 
背景・効果
 
私は苦しかった時に、カウンセリングやセミナーに行ってみたり、いろいろなセルフヘルプ系のワークに取り組んでみましたが、効果を実感できるものになかなか出会えませんでした。
 
試行錯誤の上、感情クリアリングの一つのセドナメソッドに手ごたえを感じ、そのあとにバイロンケイティのワークと併用することで、大きな改善できて、2ヶ月程度でウツ症状はほとんどなくりました。
 
私のやり方は継ぎはぎだらけで説明しづらかったので、後に一部を仏教やマインドフルネスの考え方・やり方に差し替えて再整理したものです。
 
私が実際に取り組んだことが説明しやすくなり、効果も感じやすいものになったと思います。
とくに今苦しいと感じている人や、ウツ、不安症、強迫症、パニック障害などがある人は、2週間もかからず改善を感じると思います。
 
三毒から生まれる緊張や攻撃性が弱まるので、リラックスできて睡眠の質が上がったり、人間関係が改善します。
 
基本のやり方は以下となり、これを繰り返します。
これを書きながらやるのが良いと思います。
 
■やり方
  1. 感情や感覚が変化する、出来事、考え、人、モノを見つける
  2. 現れた感情や感覚を鎮める。

 

■仕組み

感情や感覚は、引き金となる出来事・考え・人・モノとセットで脳に記録されています。

 

嫌いなものや困っていることを思い出すと、イヤな気分になりますよね?

その思い出が、イヤな気分の引き金になっていて、そのパターンが脳にセットされています。

 

イヤな気持ちの引き金になっているモノを思い出しながら、その感情を鎮めることを数回繰り返すと、その反応のパターンが消えます。

つまり、引き金になったものに関係する"イヤな気持ち"から解放されます。

多くのものは、想像以上に簡単に消えてくれます。

 

この仕組みを使って三毒を消していきます。

 

なかなか消えないもものは、複数の三毒が絡み合っている可能性があるので、その対処は後ほど、お話します。

 

感情だけではなく、緊張やざわざわ感、息苦しさのような感覚や、「我慢できない!」といった衝動も同様に消すことができます。

 

お気づきかもしれませんが、イヤな気分、緊張、ざわざわ感は三毒のうちの瞋(しん):ネガティブ感情、「我慢できない!」という衝動は三毒のうちの貪(とん):過剰な欲です。

 

これで、三毒の貪(とん):過剰な欲、瞋(しん):ネガティブ感情の多くは消えます。

癡(ち):思い込みも消える場合がありますが、少し工夫が必要になるので、別の投稿でお話します。

 

 

1.感情や感覚が変化する出来事・考え・人・モノを見つける

 

色々な方法がありますが、まずはネガティブな気持ちになる出来事・考え・人・モノに向き合うが、取り組みやすいと思います。

これらに向き合うと 瞋(しん):ネガティブ感情が減りますから、心が軽くなります。

 

ネガティブな気持ち

以下について、思い当たるものをかき出してみましょう。

  • 腹立たしいこと
  • 嫌いなこと
  • 悲しいこと
  • 不安なこと
  • 羨ましいこと
  • なかなか手に入らないもの
  • 焦りを感じていること
  • 罪悪感を感じること
  • 後悔していること
  • 劣等感を感じていること

 

感情や感覚の強さが、悪影響の強さでもあります。

ニュースの出来事や小説、ドラマ、過去の記憶の中のもので、ネガティブな気分になるなら悪影響を受けていますから、書き出しましょう。

 

これらを時間のある時にかき出して、取り組むのも良いですし、気づいたときにメモしていくのも良いと思います。

 

私は、会社PC、スマホ、自分のPCのどれからも見えるOne Note を作って記録していましたが、専用のノートを作って持ち歩くのも良いと思います。

 

また、言い方を変えると三毒を強く感じられて、この後の工程で取り組みやすくなる場合が、よくあります。

 

例えば、以下のように反対の意味に帰る方法です。

  1. xxされたことが、腹立たしい
  2. xxされ続けてもよい。

2.の方に強く反応するのであれば、xxが続くことを強く恐れていることになります。

 

この他に、以下を利用して見つける方法がありますが、長くなるので別の機会に書きますね。

 

  • 過去の辛い体験
    過去の辛い体験三毒を作っている場合があります。
  • 苦手な場面・緊張する場面
    苦手な場面が減っていきます。
  • 葛藤・迷い
    葛藤や迷いが減り、決断しやすくなります。
  • 願望・目標
    目標を実現しやすくなります。
  • 責任を感じていること
    「xxするべき」に三毒が含まれやすいです。
  • 他人の言動の違和感
    「癡(ち):思い込み」が違和感を感じさせています。
  • 幸せの教えから感じること
    幸せの教えを実行しやすくなります。

 

2.現れた感情や感覚を鎮める

 

感情や感覚をRIANの手順で鎮めます。

 

 

RIANが難しければ、自分の中に湧いてきた感情や感覚をマインドフルに観察しつづけるだけでも効果があります。

 

「マインドフルに」というのは、以下のような心構えです。

  • 評価せずに、ありのままに観察する
  • 客観的に興味をもって観察する
  • 効果を期待しない
  • あれこれ考えない。

ただただ、「今自分の中で、起こっているのはどんな現象だろう?」という感じで、観察し続けます。

しばらくすると、その感覚は鎮まっていきます。

 

もう少し、マインドフルについて知りたい方は以下も読んでみてください。

 

 

自分に起こること

 

私が、この取り組みを始めた当初は、時々悶絶するような苦しみを味わいました。

 

当時、家族関係にも仕事にも大きな問題を感じていて、強く苦しんでいましたが、

その目をそらしたい現実に、真正面で向き合ったからです。

 

頭や顔にチック(引きつりや揺れ)が表れて、吐き気もしたこともありました。

どうにも苦しくて、しばらく横になって休んだりしながら続けていました。

それを何回か繰り返すと、その苦しみは出なくなり、現実を受け入れられるようになりました。


そんな思いをしながら続けられたのは、この取り組みをした後は、身も心も軽くなることを実感したからです。

 

今は、そんな苦しい思いをすることはありません。

そのように苦しみながら、自分の心を苦しめいてた毒をデトックスできたと感じています。

 

 

この取り組みのコツだと思いますが、私は実験を楽しむような気持でも取組んでいました。

  • 俺は、xxがこんなにイヤだったのかー!おぇ~
  • 今度はアゴが、がくがくしてきた。こんな症状もあるのかー

理系の私は、「興味をもって客観視」と言われると実験っぽくなってしまいます。

 

根拠・原理

 

この方法が効果があると考えられる根拠・原理を少し触れておきます。

 

感情や感覚と、引き金となる出来事、考え、モノを切り離す方法は、行動分析的な随伴性の消去だと思います。

 

 

マインドフルネスで、感情などを鎮めることができるのは、メタ認知が大きく関係すると思います。