人生を豊かにする仏教の知恵

【目次】

1.仏教は幸せ哲学

2.現実世界や心のとらえ方

3.煩悩:幸せを妨げる心

4.幸せに生きるスキル

5.仏教と関係の深いセラピー

 

何か目標を達成したいり、望みをかなえたりする考え方として、四正勤というものがあります。

 

これを意識することで、つい陥りがちな五蓋(目標達成を邪魔する煩悩)に気付きやすくもなります。

 

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四正勤:目標を達成する指針

 

四正勤には以下の4つが含まれます。

 

断断 既に生じた問題を除くように勤める
律儀断 まだ生じない問題を起こさないように勤める
随護断 まだ生じない良いことを起こすように勤める
修断 既に生じた良いことを大きくするように勤める

 

内容はごく普通のことで、難しいことことではありません。

 

たいせつなのは、何かの目標を達成しようとするときには、常にこれのことに意識を向けるということです。

 

目標を達成しようとしたり、幸せな環境を作ろうとするとき、五蓋という煩悩が動き出します。

五蓋や四正勤を知らずに意識をむけていないと、知らないうちに五蓋に心を奪われていることが多くあります。

 

五蓋の中には、「目標を達成する秘訣」と勘違いしやすい物もあるので、知っておいたほうが良いでしょう。

 

 
五蓋から逃れるための指針

 

四正勤は五蓋から逃れるための指針として使うことを考えてみましょう。

 

何か目標を達成しようとしたり、願望実現を考えるとき、五蓋の中で影響を受けやすい貪欲、瞋恚(怒り、不安)、疑について考えてみましょう。

 

例えば、以下のような考えが浮かんできたりします。

  • 「何としても、勝ちたい!」 (貪欲)
  • 「あいつにを、見返してやる!」(貪欲、瞋恚)
  • 「このやり方で、達成できるのか?」(瞋恚、疑)

これらは、目標達成・願望実現とは関係がなく、ただ心を疲れさせる「ムダな考え」です。

 

このような考えに気付いたら、四正勤に意識を戻すことで、これらの無駄な考え(五蓋)から逃れるきっかえとすることができます。

 

また、四正勤を意識することで五蓋に気付きやすくなるはずです。

 

 
煩悩を克服する

 

でも、実際は五蓋から逃れて四正勤に意識を向け続けるのは、難しい場合もあると思います。

 

渇望、怒り、不安、悲しみなどの感情の影響を受けるからです。

これらも煩悩の一つです。

 

これらを克服するためには、サティ(マインドフルネス)のスキルが必要になってきます。

その一つとして、今私が書いているワークの手法も効果がありますが、いずれにしろ練習が必要になります。

 

でも、これらの五蓋を克服し、四正勤に集中できるようになると、驚くほど目標を達成しやすくなります。

体験してみると、自分がどれだけ「ムダな考え」によって目標達成を邪魔されていたかに気付くと思います。