人生を円滑にするワーク

【目次】

1.概要・心のとらえ方

2.基礎知識と基礎スキル

3.欲求調和の手順

4.欲求調和の取り組み例

5.応用例

6.関連する心理利用法

 

 

不満などから自分の欲求を見つけることができることを、前の記事でお話をしました。

では、苦しさを生む欲求の特徴を考えてみましょう。
 
私は、以下のような欲求に着目します。
  • 現実と戦わせる欲求
  • 互いに戦う複数欲求
  • 過去の欲求

どれも、不満足な感情につながっていきます。

 

 

 

 

現実と戦わせる欲求

 

結果にこだわったり、人や環境を思い通りにさせようとする欲求です。

融通が利かず、人や環境と調和しようとせず、戦う姿勢になっています。

 

このような欲求の影響を受けている時

  • 不平・不満・怒り
  • 不安・不信

のような感情や考えが浮かぶようになります。

 

人の配慮や、身の周りにあるチャンスに気持ちが向かなくなりますから、人生も上手く生きづらくなります。

 

 

 

互いに戦う複数の欲求

 

簡単に言えば葛藤を生む欲求です。

 

「やらなきゃ」という感覚も、よく考えると葛藤の構造があります。

 

例えば、「●をやらなきゃ」と考える場合、「●をしたくない」という欲求と「●をしたい」という欲求が関係しています。

 

「●をしたくない」というのは、「●をすると、ひどいことになる」という不満があります。不満があるということは、「✕をうしないたくない」(つまり✕が欲しい、とか✕を維持したい」」という欲求があります。

 

「●をしたい」というのも、深く自分の心を観察すると「でないと、▲を失う」という不安、つまり「▲を維持したい」とか「▲が欲しい」という欲求が関係する場合がほとんどです。

 

つまり、よくよく観察すると「✕が欲しい」と「▲が欲しい」という欲求が戦っていたりするわけです。

 

 

過去の欲求

 

過去の強い感情を伴う経験したとき、その経験からくる欲求が残っている場合のことです。

現実に合わない反応を引き起こします。

 

現実と戦わせる欲求と同様の働き方をします。

 

 

必要以上に怖くなったり、必要以上に怒ったりする要因になります。

 

これも頻繁に起きています。

心理療法によっては、「ほとんどの不適切な感情は、過去の経験くる」としています。

 

 

 

私の方法は、このような性質のある欲求を見つけて、調整をしていく方法です。

 

 

【目次】

2.基礎知識と基礎スキル

├2.1.建設的な心を作る手順の概要と例

├2.2.欲求について

2.2.2..苦しみに関係する欲求の特徴

├2.2.3..欲求を調和させる

2.2.3..過去の経験の影響

2.4.2. 他人へ投影された欲求

├2.3.自分を観察するスキル

2.3.1.気付きの3つの領域

2.3.2..自分を客観視する

2.4.不調和な考え

2.4.1.ムダな考え

2.4.2..慢・執着