私が提案する不満の扱い方を整理すると以下のようになります。
(a)不満は除いた方がよい
(b)不満はしっかり感じた方が良い
(c)不満を他者にぶつけるべきではない
さて、この提案に矛盾を感じる人がいると思います。
例えば、
- あいつが悪いのに、なぜ私が不満を除かなきゃいけないのか?
- 除いた方が良いのに、なぜしっかり感じるのか?
- しっかり感じるのに、なぜ他人にはぶつけちゃいけないのか?
といった疑問です。
これらの疑問について考えてみましょう。
もう一度感情の階層を整理してみます。
今度は、私の理解での整理です。
私は以下のように考えています。
上の方が抑圧したり見過ごしてる感情が多いことを表しています。
⑥~⑧は対象が不明瞭な感情、②~⑤は明確にしやすい感情です。
②・③は過去の経験が大きく関係します。
②を感じる経験の中で、感情が未処理で残ると③につながる場合もあります。
②・③があるのに気づかずにいると、その経験に関するものを、④嫌悪したり拒絶するようになります。
④を認めないと他者への攻撃の形に変わり⑤不満・怒りに形を変えます。
さらに⑤を抑圧すると、自分の感情の対象がわからなくなり、⑥イライラ・モヤモヤだけを感じるようになります。
⑥イライラ・モヤモヤを解消したくなると、酒でごまかしたり、ギャンブルなどの刺激を求めるようになります。これが⑦いただけない衝動です。
それで耐えられるなくなると⑧のような抑鬱の状態になっていきます。
本当は②心の傷をしっかり感じるのが手っ取り早いのですが、色々な感情や感覚が覆いかぶさって、見つけづらく感じづらい状態になっています。
そこで、私が提案する「不満・怒りを一掃する手順」は、対象のわかる感情の中で比較的見つけやすい不満から、少しづつ深い感覚に気付いて、②心の傷にたどり着こうとするものです。
手順①で⑤不満・怒りに気付いた後、手順②で④嫌悪感や③恐れに気付きます。これらをしっかり感じ切っると、ふと②心の傷に気付くことがあります。
話を戻しましょう。
これらを踏まえて、私が以下のように考える理由を整理してみましょう。
(a)不満は除いた方がよい
(b)不満はしっかり感じた方が良い
(c)不満を他者にぶつけるべきではない
不満というのは、②心の傷や③恐れが関係していると、過剰に反応しています。
この時、現実に適切な感じ方よりも、許せない状態に感じられています。
「あいつが悪いのに!」と感じているのは幻想なのです。
幻想ではないとしても、過剰な反応になっています。
この感覚に従うと、現実に適さない過剰な対処となり、良い結果につながらないのです。
このことから、(c)や(a) が理解いただけると思います。
(b) についても考えてみましょう。
まずは、感情はしっかりと意識を向けて感じると落ち着いてきて、言動への影響が減っていきます。
そして、感情を感じることを恐れずにしっかり意識を向けられると、その下の感情にも気付きやすくなるのです。
そして、根本原因の③や②に取り組むことができると、④の嫌悪感や⑤の不満はその後感じることが減っていきます。
こうなると、現実に適した言動が増えることになり、生きやすくなるのです。
