瞑想をすると悟りを開けるなどと言いますね。

 

マインドフルネス瞑想は呼吸瞑想が有名で自分の呼吸を観察するものですが、その他にも体の中で感じているものや、考えていることを観察る瞑想もあります。

 

さて、なぜ瞑想をすると良いのでしょう?

なぜ、感じていることなど自分の内面を見つめることが、良いのでしょう?

 

 

前頭前野の役割や機能にそのヒントがあります。

 

前頭前野は、以下のような機能があります。

  • 自分が何を考え・感じているかを把握する
  • 各感覚からの情報や思考、感情を統合して状況を把握する
  • 感情を状況に適したものに調整する
  • 未来をシミュレーションする

瞑想はこの前頭前野の活動と深くかかわっています。

 

どうです?

なぜ瞑想するかわかってきそうでしょ?

 

 
 
より良い人生のために

 

よりよく生きるためのスキルは何んでしょう?

 

いろいろとあるかもしれませんが、

  • 未来に有効な手を打つ
  • 現状ただしく把握する
  • 現状に有効な感情を作る

というのが関係しそうです。

 

 

さて、そうすると「思考の力を力を使ってよく考えなきゃ」と考えがちですが、ちょっと違います。

 

 
未来をシミュレートするということ

 

前頭前野は未来をシミュレートするのだそうです。

 

でも、前頭前野は論理的に思考する部分ではありません。

論理的に思考するのは大脳新皮質です。

 

 

論理的思考は、些末な情報を省略します。

例えば、物を投げると放物線(二次曲線)を描くと物理学は教えます。

でも、これは「空気抵抗がない」という前提でのことで、実際は空気抵抗をうけるので、きれいな放物線を描くことはありません。

 

 

このように、論理的思考というのは何かをそぎ落として組み立てられます。

 

でも、脳を模して造られたAIは、論理的な仕組みではなく、もっと直感的に考えます。

前頭前野もそのような仕組みで未来を考えます。

 

論理的ではないですが、いろいろな要素を加味して未来を組みたてるので、より現実にあった予測をします。

 

 

 
感情を調整する

 

思考が感情を作るわけではないことを、「感情とは何にか?(考えを変えても感情は変わらない)」で書きました。

 

同様に「落ち着こう」とか「怒らない」と考えても、落ち着くことはできません。思考が感情を動かしているわけではないからです。

 

感情を作るのは大脳辺縁系、その働きに影響を与えるのは前頭前野です。

 

そして、前頭前野をはたらかせるには、状況を観察することです。

考え・論理的思考というのは、前頭前野への入力情報の一つでしかありません。


その考え・思考を信じ過ぎず、過信することなく、「自分が何を感じているのか?」「望んだ状況では何を感じそうか?」などをしっかり感じると、前頭前野が働き始めて調整してくれます。


 

 

「いまここ」ということ

 

話を戻します。

 

未来をシミュレーションをするのに、論理的な思考だけではない、細かい情報も前頭前野は活用します。

 

その情報の中に、「自分が喜んでいるか?喜ぶか?」など、自分が感じている情報も関係します。

 

 

つまり、「いまここ」の状況や感情をしっかり観察し味わうことが、前頭前野へ大切な情報になります。

 

そうすると、未来に適した行動を選択できるようになり、感情も適切に調整できるようになります。

 

 

 

瞑想をする理由

 

いろいろな瞑想がありますが、どれも「いまここ」に集中します。

 

ある思考に留まらないようにします。

思考のほとんどは、過去だったり未来だったり「いまここ」とは関係がないからです。

 

これを練習すると、前頭前野の働きが良くなって、ハッピーになりそうでしょう?

 

 

瞑想による脳の変化は以下の本にも書かれています。