札幌の
脳にアプローチする治療家
ブレインコントロールコーチ
の荒井隆秀です。
前回は
あっという間に失われていく
恐怖に煽られ、
ココロはその負担に、
耐えられなくなっていたのですね。
というお話でした。
カラダも悲鳴を上げるものの、、、
ハローワークでの再就職も無理。
バイトではこれ以上の収入は無理。
この収入では明るい未来も無理。
もはや、頼れるものは何もない。
となれば・・・
「何か事を始めるしか途はない」
そこで思いつくのが、やはり今までの
経験を活かした「広告・情報産業」の
世界。
新たなマーケティングの切り口で
もう一度新規クライアント獲得して行けば、
今よりはもっと稼げるはず。
ひとりでやっていくくらいは、
また稼げるだろうと、
大手書店のマーケティングコーナーへ。
懐かしい、
見慣れたマーケティングの本がズラリと
並ぶ中、物色を始めました。
コトラーのマーケティング戦略
ランチェスターの法則
ワントゥーワンマーケティング・・・
「ん?!」
一瞬目を疑いました
「整体???」
なんでこんな場所に1冊だけ
こんな本があるわけ?
一度そこを通過したものの、
何か気になり、
手に取ってみることに。
マーケティングと整体って
いったいどんな関係があるんだ?
パラパラめくっていくと、
何やらすぐれた技術の整体学校があって、
多くの人が学んで起業しているとの話。
「えっ!!自分のこの体調も
良くなるのだろうか?」
治りたい気持ちは強く、
まずはそちらに反応。
早速本に載っていた、
札幌にある治療院に
行ってみました。
治療を受けながら、色々話を聞くと
半年前くらいに、サラリーマンを退職して
この整体の世界に入ったとの事。
奥さんには事後承諾で話をしたところ、
「なんで安定した会社を辞めたの?!」
と叱られ、
奥さんは円形脱毛症になってしまった
という。
そりゃ今のご時世、安定している企業に
いるほうがいいに決まってる。
まして大人しそうであまり口数の多くない
この30代の男性は、
あまりサービス業に
向いていないのでは?とも思った。
そんな恨めしい気持ちで、
ぶしつけにも
「整体って稼げるのですか?」
と聞いてみました。
まあ想像以上ではありましたが、
企業にいたほうが良かっただろうにと、
奥さんの気持ちに
同情したのを覚えてます。
数回通院するうちに、
少し改善の感覚を覚えました。
ある日
「この技術はどこで学べるのですか?」
と尋ねたところ、
秋田の角館(かくのだて)町
に教えてくれる先生がいるとの事。
「一度行ってみようかな?」
教える技術のある先生なら、
もっと早くこの症状も治るかも?
という期待と、
ひとりの治療院、個人事業主で
いったい生計が成り立っているのか
見てみたいという好奇心で、
秋田の先生に予約を取って
頂きました。
調べると、
角館は武家屋敷とシダレザクラ、
比内地鶏で有名なようでしたが、
3月だったのでサクラには
ちょっと早かったようです。
札幌から一番安い方法で
夜行列車で函館まで行き、
そこからまた2回ほど乗り換えて
札幌から約13時間で角館に到着。
駅は小さく、
朝9時にひとっこ一人いない光景の中
歩くこと15分で目的の治療院に。
お世辞にも綺麗とか立派とか言える
ものではなく、
ほったて小屋にベッドが1台の、
古めかしい治療院でした。
「すいませ~ん、札幌から来た
荒井と申します」
小さな待合室にいた
大勢の患者さんが
一斉にこちらを向き、
奥から
「少し待ってて」と秋田なまり?
の先生の声。
じっと待合室でみていると、
次々に涙を流しながら
「先生、ほんとうにありがとうございます」
「ほんとうに助かりました」
と帰っていく患者さんに、
笑顔で
「大丈夫、大丈夫、きっと良くなるからね」
と声をかける先生。
そんな光景は、
何とも言えず胸にキュンと刺さるものを
感じました。
「自分は、人に直接感謝されたこと、
あったかな?
みんな、あんなに涙を流して
ありがとうだなんて・・・」
ここには、お互いへの愛がある。
お金を頂いて、涙するほど感謝される
光景は、自分が今までやってきた仕事
からは想像もできなかった。
お金を払ってるんだから、
結果は当然の事と
クライアントは思っていたし、
こちらもお金貰ってるんだから、
きっちり成果出すのは当たり前と
思っていた。
ひょんなことで出会った
1冊の本。
秋田の田舎まで13時間かけて
来ることになろうとは、
想像もしてなかったな・・・。
そして先生との出逢いは、
さらに想像を超えた展開となり、
僕の人生を変える、
大きな決断へとつながっていくのです。
今日もここまでお読みいただき、
ありがとうございます。
~つづく~
次回:『第39話:決断』













