5月 2
朝彼から電話がかかってきました。「おはよう、お願いがあるんやけど・・・・・5000円貸してくれないか?」「いつも、オレが朝みんなが乗っていく車にガソリンを補充して行くんだけど、財布の中身が抜き取られていたんや。病院へ行くように置いてあった金も全部・・・・・あいつが持っていきよった。」「悪いけどすぐに明日には集金が入ってくるから貸してくれんか?」と、これが最初のお金の貸し借りでした。私も奥さんが全部持って行ったこと?会社の車なのに経費で出せないのか?ほかの人に出してもらえないの?とか、いろいろと提案はしてみました。その結果「お前はオレの性格わかってるやろ。オレが他の人に頭下げることができんことも、アイツのことはまだほかのもんには言ってないこと母親には迷惑かけれん・・・・こと。お前しか頼れる相手がいないんや、助けてくれ!!」と、まぁ金額も少なくてこれくらいなら手元にあるからとすぐに振込先を教えてもらいましたが、振込先が本人名義ではないこと??そこでまず??になるんですけど、彼から、オレの名義で振り込んでもらったら、今後の離婚とかの時に不利になるから、アイツの旧姓の通帳に振り込んでくれと言われました。その時点ですでに怪しいのですが、彼の言葉を信じている私には「わかった。」っていうことしか言えませんでした。その通帳も、今から考えると奥さんの旧姓??住所も群馬県高崎だったことなんで??となるのですが、当時の私は彼を助けれるのは私だけってなってました。そうそう、彼は肺がんのステージ2で毎週病院へ行って注射やお薬を処方してもらわないといけないその注射も1本8000円くらいする。保険がきかない(自費になる)それをしないといけないけど、お金がないからいけない。病院もいつも行っている先生で子供のころからのかかりつけ医で、父親の主治医でもあったから父親が亡くなった時にもお葬式にも参列してくれたし、今回オレが肺がんになった時も、父親のようにはしたくないから、必ず治すから、しっかりと治療をうけるようにと言われた、1月に手術してがんは全て摘出したけど、その後の治療を受けているところ。抗がん剤治療に毎週通院しないといけない。肺がんのことは母親にもアイツにも伝えていない。心配かけたくなかったから。特に母親には若いころから迷惑のかけ放題だったからこれ以上は迷惑かけれんし、ましてオヤジと同じ病気なら余計に心配させたくないからなぁ・・・・でも、お前にはきちんと伝えたかった。オレと一生むきあってほしいから。と・・・・・・そこで、同情ではないけど、この人を守ってあげれるのは私だけしかいないって本気で思うようになってきた。この人のためなら無理をしてでも助けてあげたい。奥さんにできないことを私ならしてあげることができるから・・・・・って