私的にはエー、本とか読んでます。
× ご賞味いただければ幸いです。
○ お口に合うとよろしいのですが。
よく分かりませんでした。この年で敬語を使いきれていないのは、日本語の危機、それとも私の危機?
言葉は時代と共に変化しているので、手紙での候文など古典の世界。絵文字など外山さんはどう思われるのでしょうか。きれいな言葉づかいの書、美しい文章を数多く読みたいし、言葉の教養を身につけなければと思わせます。エッセイなのでかなり気軽に読めますし、外山氏が断言しているところに、変に納得したり、ほほえましくなったりします。大人としてのたしなみ。
行くか→行きますか→いらっしゃいますか→いらっしゃいませんか
否定をいれるといっそうやわらかく丁寧になるそうです。英語でも言葉が多くなるほど丁寧になり、現在形より過去形が婉曲になるのも面白いですね。
「コーヒーでよろしかったでしょうか。」確かに使われてます。
大人として恥ずかしくない言葉づかいを目指す。何をいまさらですが、習性を変えるには、やはり読書。数をこなし自分で文章を多く書くことだと思います。一年後には文体も変わるはず。
ある意味「言霊」は存在するのだ
「ああ、また上司にウジウジ言われる。胃が痛くなりそうだ。」
ごもっとも。私も毎日仕事に追われ、胃が痛くなりそうです。この本はストレス社会に役立つ一冊です。
第一章 言葉はなぜ、身体と心をむしばむのか?
第二章 言葉が身体の「毒」になる
第三章 言葉の毒への対処法
第四章 医者が教える「言葉の使い方」
終章 「毒になる言葉」「薬になる言葉」
病院で苦痛を訴えても「異常なし」と言われ、原因不明の胃痛…機能性胃腸障害、機能性ディスペプシア=FDととりあえず、名前をつけられているそうですが、当時の安倍首相もこの診断だそうです。胃腸が語る言葉に耳を傾けると、実は、ストレスが原因であることが多く、さらに原因をつきとめると「言葉による毒」から身体に異変を起こしていることが少なくないそうです。
言葉には使い方によっては毒になり、人を病気にする力を持っていると認識しないといけません。あなどれません。人間は普段はバランスをとっているものですが、言葉の毒によるストレスで鬱状態となり、ホルモンバランスをくずし、免疫力も低下することがあります。癌になることも可能ということです。言葉は人を簡単に傷つける。これを知ることができただけでも、読む意味があります。
言葉の毒への対処法がかなり、役にたちます。対処法としては以下のみっつ。
①欲求不満耐性 軽いものは聞き流す、笑って過ごす余裕をもつ
②自己防衛機能 冷静になる。要領よくかわす。柔軟に対応する。聞き流す。
③カタルシス はけ口をみつける。早めのガス抜きをする。投げ返す。勇気をもって反撃をする。
ここで鼻血ものがこのふたつ
①「心の距離感」 空間的、時間的、心理的距離を保ち、言葉の毒から身を守る。要は、毒から逃げなさい。毒と距離をとり、耐力をつけなさい。ということで、生活の中でも考えられることがあり、実践してみようと思います。
②自分を定義する言葉を見つけること。これがこの本の肝ではないでしょうか。自己規定を持つ。言語化することで、操作可能なレベルに持ち込む。人から何を言われても自分は自分。自分に対する暗示、呪文のようなものでしょうか。この辺は今後大事に考えてみたいです。
人からの言葉の毒から身を守る術と、人に対しての言葉の使い方を教えてくれる良書でした。作用反作用の法則があるように、人に対して出す言葉は自分に返ってきます。人に発する言葉を大切に、そしてGiveの5乗ではないですが、良いことを発信できれば、また自分に返ってくるとすれば、宗教的ではありますが、ひとつの真理だと考えさせられます。ふむふむ。
ここで昔自分が助けられた言葉をひとつ
「暗示の外にでろ。俺達には未来がある。」
いとうせいこう 「解体屋外伝」での一説です。何かにとらわれて身動きができないとき、呪文のように思い出す言葉です。ここ最近内蔵系の話やら、医療系の話をよく読んでますが、心と身体は関連性があり、どちらか一方がだめだと影響がでてくるのは当然で、どちらかが弱ってきたら、逆説的にどちらかを強くすれば、補えるのもまたひとつ方法だと思うのです。
ついにマッパー
仕事に追われる日々が続いてますが、昨日はついにマインドマップの講座を受けました。講師は坂本路子氏。エナジーを持ってる人から教えてもらうことってなんと素晴らしいことでしょうか。マインドマップの技術とともにパワーを分けていただきました。パワーの伝染。いつかは自分が人にパワーを与えられれば良いなと思います。
そこでひとつ。
なにか正の連鎖を起こさねば、今の気持ちを何かに残さねば!と思いついたのがこの映画。自分の中で何かが回り出しそうな予感。だから、今「ペイ・フォワード」をお勧め。
大切なのは、続けること。ブログも忙しさにかまけて、手を付けられませんでしたが、また、今日から頑張ります。
坂本先生からは、大切なことをいっぱい学びました。明るく楽しく元気よく生きる?(そんなことは何も言ってませんが、勝手にそう解釈しました。)何事にも、楽しみながらする。そして続けること。あきらめないこと。
いろんなことを学びたい欲求(=知的好奇心ですが・・・)が膨らんできてることが、一番の収穫でした。
今、書いてるのは原稿用紙何枚分?
最近仕事で、電車での移動が続いているので、これを読みました。
「原稿用紙十枚を怖がらない人を「文章が書ける人」と定義している。」とあります。原稿用紙10枚といえば、4000字。10枚をマラソンの10㎞と例えるところがさすがです。いきなり、10㎞なんか走れません。その通り。しかし、それをクリアできたら、マラソンもできそうという分岐点は10枚なのでしょう。妙に納得。
第1章 書くことは考える力を鍛える。
現在ブログを始めたのも、ある意味考える力を鍛えることが目標のひとつで、いざ書き始めると、筆が?止まってしまいます。「思考を緻密にしていく作業が、書く作業には伴う。」書くことは、考えること。当り前のことですが、目的が無いと書けません。このブログで、何が書きたいかは、はっきりしてるのです。本の要約、備忘録と、感想。まだ、人様が読むのには、文章としてまとまりがありませんが。
第2章 「書く力」とは構築力である。
「アウトプットを意識すると、より上質な読書ができる。」書くことを前提とする読書は「こなす読書」でやはりここでも問題意識を持って読むことが重要だと力説してます。そして登場するのが三色ボールペン。御見事です。それから「全体の中から三つ選び、そこに共通するキーワードを見つけ、まとめあげていく方法」つまり、三つのキーコンセプトについて自分なりの考えを書き、強引にでもその三つをつなげることで、まとめあげる力=構築力がつき、オリジナリティがでてくるとのこと。構築力をつけるには、具体的な訓練になりそう。ベストセラー作家はこの辺りが上手いですね。わかりやすく、具体的に、やる気にさせます。今ちょっとやる気になってます。
第3章 「文体」を身につける
第2章で構築力を身に付け、次に文章の「生命力」=「文体」を身につけます。「文体は書く人の立ち位置を示すもの」小説を書くわけではないので、一人称、三人称を気にすることは無いのですが、少なくとも人に通じやすい文章を心掛けたいです。
ところで、文章の引用等もありつつ、これでいったい何文字書いたのでしょうか。数える気にもなりませんが。
再起動で新大陸へ
防備録メモ
Phase1 現状認識
・2009年はAG(アフターゲイツ)25年であり、1985年を新大陸(デジタル世界の新しい経済社会)の紀元元年として考えられる。
・30~40代のサラリーマンが新大陸で生き残るには、認識を根本的に変える必要がある。
・現在進行形のビジネス事象をテーマに勉強する。
・プロジェクトマネージメント能力を磨くにはハングリーかつ、リスクテイクできること。
Phase2 基礎編
・時間のリストラは、①精度を落とす②Derigateデリゲート=委譲③アウトソーシング
・宵越しのeメールは持たない
・必要なスキルはIT,語学、財務
・バーチャル投資で経済、グローバルの関心を持て
・Π型人間(ゼネラリストであり、専門分野を2つもつ)をめざせ
Phase3 実践編
・松下幸之助の人材登用法
・RSS(リッチ・サイト・サマリー)の活用
・サイバーディスカッションと自分の足で歩きまわるインプット。そして先入観をすてること
・入店率→壁寄り率→手持ち率→試着率→購買率
・全方位アンテナの情報の整理棚をもつ。インプットとアウトプット
・付和雷同しない
・指示や命令より「ヒーロースポット」
・「指導」よりもやる気を引き出す仕掛け、「管理」よりもイニシアティブをうまく成果に繋げてあげる触媒の働き。
・発想力向上は「会社の外に出ること」「右脳を刺激すること」
・三つの質問がでるようなプレゼンをめざす。簡潔に、最後は相手に意思決定をさせる。
・結論は自分なりの論理で一言で言う訓練をする。
Phase4 事業分析編
・「デル」「シスコシステムズ」「インディテックス」
・新大陸は「数字」よりも発想とコンセプト
・出会いの場所=ケミストリーを誘発する環境
・「ミキシング」「ジャスト・イン・タイム方式」→「ターン・アラウンド・タイム(TAT)」
・現場力と現場感覚、「顧客との接点」
・電子調達+自分の目や舌の感性の組合→生活提案力
・ウェブ2.0時代の経営者は「見えないものを全世界ベースで見る力」が必要
・「サムスン」韓国、「ホンハイプレション」台湾
・携帯文化、技術牽引しているのは女性
とにかく、盛り沢山。自己啓発であり、世界の状況解説であり、日本のこれからの指南本でもある。なにしろ変わらねば、と思わせる元気を出させる本。
情報は目の前に、無限に広がっているのに、チョイスできない。この本を読んでたら、今の会社は旧大陸以前という感じ。などとは言えない。まずは自分を変えること。少しずつ、着実に。楽しみながら。
鳶と竹と刀
まず初めに、この「天顕祭」の作者は鳶についてよく調べたなと、言うのが率直な感想。竹で足場を組んでいたのはいつ頃までだろう。現在の日本にこの鳶の情景は想像できない。昭和30年代(いや、もっと前か?)を彷彿させる描写は卓越して、読者を異空間に引き込む。日本の祭りを題材にしたこのストーリー展開は、時代設定といい、小道具の設定など、独特の文化・世界観を醸し出している。新しい世界観を作りだすためには、文化であり、それに基づいた小道具など、文化人類学、博物学的な知識や、想像力が必要だと思うので、楽しそうだが、下調べがかなり大変だったろうな。
「精霊の守人」の上橋菜穂子氏が絶賛と帯に書くだけのことはある。白井弓子氏も上橋菜穂子氏の小説の表紙を書いたりしてるので、繋がりはあるのでしょうが、この二人が繋がること自体が、セレンディピティ。白井弓子氏の守人シリーズがもし読めたらぜひ、読んでみたいけど、またオリジナルの違った世界観を見てみたい。
鳶の刀。今では使わないでしょうが、当時はみな持っていたのでしょう。それ安全だ、効率化だ、とか言って、刀など持たない時代ではありますが、今でも職人の道具にはなにかしら物語を持ってそうな、そんな気がする。
シックスセンスの正体とは私率IN腸か?
- 内臓感覚―脳と腸の不思議な関係 (NHKブックス)/福土 審
- 昨日の夜からの雪で、市内も積もるかと期待していたが、周りの屋根が白くなるだけで、少し残念。しかし紙吹雪のような大柄な雪が降り続く。遠くの山は白んでいるだろうが、真っ白な空の向こうまで山の影をみることもできない。めったにみれない窓の景色に気をとられながら、腸の話を書きとめる。
- 「内蔵感覚」-脳と腸の不思議な関係
- 福土審 NHKブックス
- 第1章 現代疾病事情-「過敏性腸症候群」
- 第2章 世界は腸から始まった
- 第3章 脳と腸の不思議な関係
- 第4章 「感じやすい腸」とつきあうために
- 第5章 内蔵感覚が情動を生み出す
- 第6章 内蔵感覚の正体
過敏性腸症候群(Irrtable bowel syndrome:IBS)という聞きなれない病気のことについて書かれている本。具体的に言えば、おなかが痛いと病院へ検査にいっても、検査では異常がない。朝通勤の時や、会議の時必ずおなかが痛くなる。要はストレスからきた腹痛のこと。日本人の10%はこの症状をもっているとの統計もある。この病気についての歴史的経緯や、腸のしくみは専門的に書かれているが、福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」等理系的内容に最近親しみだしたので、興味深く読ませていただきました。生命の進化の過程では、細胞分裂の中で、内側に細胞が管を作りながら伸びていき、腸ができる。生命最初の器官は腸なのだ。オオッ。まさにドーナツ。
「バロスタッド」という機器(腸内でポリエチレンでできた袋をに圧力をかける)が開発され、腸の感覚が物理的、定量的にわかるようになるところは、「ペンギンもクジラも秒速2メートルで泳ぐ」佐藤 克文 著のデータロガーの開発をおもいださせる話で、技術の進歩を垣間見れた。
この本の肝であるが、情動(喜怒哀楽、好き嫌い)は脳だけが決定するのではなく、内的感覚にもよると考えているところである。ソマティック・マーカー(身体からの情報)仮説。
「腹黒い」「虫酢が走る」「腹わたが煮えくり返る」特に「むかつく」などは消化器症状で表現されているし、内蔵の感覚の言語表現は数多いことがわかる。英語でも「gut feeling」は直訳で「腸の感覚」=直観である。
作者は人の感情・情動の感覚を言語化するのは、その中に科学的な真実があると考えている。
「悲しいから泣くのではない。泣くから悲しいのだ。」といったのは、ウィリアム・ジェームズだそうだが、生理的に合う合わないというのは、内蔵が好き嫌いをいってるのでしょうか。世の中、笑う訓練をしていたら、楽しくなるという教室があるようだが、案外正しくて、内蔵を鍛えたら、許容範囲がひろくなるかも。と、今日の私はIN腸なのでした。
積極的逃避と雪と奥歯と太陽
小雪が舞い散る中、今日は奥歯に詰め物をいれた。奥歯に少し圧迫感があり、雪の風景が重なり妙な違和感は私率IN歯ーでしょうか。椎名林檎が頭の中で流れる。そしてバスに飛び乗り図書館のシネラへ。年配の方々の多いこと。皆安くて楽しいことを知っていらっしゃる。と、言いつつもシネラは初めてで、予想以上に立派な映画館であることに驚く。
「幕末太陽傳」 1957年 川島雄三監督
主演 フランキー堺
石原裕次郎 南田洋子 小林旭 小沢昭一 二谷英明 芦川いづみ 左幸子
主役級の役者が脇を固め、フランキー堺が軽妙にテンポよく熱演し、あっと言う間の110分であった。
「居残り佐平次」「品川心中」「芝浜」等落語を元にしており、時代劇コメディの傑作である。この映画は幻のラストシーンが有名で、つい想像してしまう。寺山修二も庵野秀明もオマージュにしている。(と思われる。)
川島監督は逃避の先に何を見たのでしょうか。刹那的、場当たり的に見えるこのコメディ映画で生への執着心が見え隠れする。幕末の品川遊郭、赤線廃止の撮影当時の品川とのクロスオーバー。そして現在の品川へも思いを馳せる。逃げること=生きること。それだけでは説明できないストーリー展開と細やかな演出。
裕次郎との船上でのフランキー堺の一言「首が飛んでもうごいてみせまさぁ」なんてセリフはどこから思いつくのでしょう?
奉公人のおひさと若旦那の駆落ちを手伝い、高杉晋作の船に乗せるシーンが良かった。いろんな落語をモチーフにしているので、どのシーンも印象深くてまた見たいと思わせる映画でした。
ルポ 貧困大国アメリカ
- ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)/堤 未果
- 黒い幽霊団(ブラックゴースト)との戦いを描いたサイボーグ009を思い出してしまった。ブラックゴーストは、世界中に戦争を巻き起こし、利益を得る所謂「死の商人」であり、00ナンバーの主人公達は、自分の人生に関係無いところでブラックゴーストに拉致、誘拐されてサイボーグにされてしまう。アメリカの貧困層もまた、自分の意思と関係なく軍事産業へと携わっていく。というより、生活のために、戦争という仕事に就かざる得ない。
- 9.11以降のアメリカで、貧困層は最貧困層に、中流の人々も、貧困層へ転落し、その社会システムはジェットコースターの如く、夢を見ていることもゆるされない現実をたたきつける。アメリカについて身近な気になっているだけで、なにも知らない。戦争にかりだされる人は戦争を望んでいるのだろうか。貧困が原因で生活の糧として安い賃金で働いている(軍人として)なんて、アフリカの内戦など、インフラが整備されていない地域での話と考えていたけど、アメリカもそうなんだということに改めて驚く。貧困が肥満に繋がることも、貧困が安価で軍人を調達できるシステムであることも、何も知らない。また、戦争は軍人のみで行われているものでもなく、民間戦争請負会社が関与していることも、知らない。遠い世界の話。ブラックゴーストを思い出して、これは現実なのだと。アメリカは裕福な国という印象があり、1950年代のどでかい電化製品のイメージが、今では米発の世界金融危機を招くなんて、信じがたいが、起きていることは、全て現実で、それを乗り切ろうと理想を掲げるのもまた、もうひとつのアメリカであり、オバマに熱烈な支持が集まるのもうなずけるが、反動が怖い。
- 民営化された戦争ビジネス。その中では、人は安い労働力となり、消費される。富の二極化がもたらした功罪。それに対応するには、教育。しかし、大学をでても職につけない現実のなかで、それでも教育であると、いえるでしょうか。しかし、学ばないこと、流されることがもっと恐ろしいこと。上原や、川上が活躍できるだろうかとか考えているのは平和ぼけでしょうか。 とりあえず、もう一冊今日は本を読もう。