アイドルのウエストはなぜ58センチなのか
アイドルのウエストはなぜ58センチなのか -数のサブリミナル効果ー
飯田 朝子著
いちにいさんしいごおろくしちはちきゅうじゅう、これを逆から読むと、
じゅうきゅうはちななろくごおよんさんにいいち。あれ?ですね。
産医師 異国に向かう 産後厄なく 産婦みやしろに 虫散々闇に鳴く
日本語のすばらしいところ?は、数字に対して和語(ひいふーみー)漢語(いちにいさん)英語(ワンツウスリー)とよべるから、語呂合わせの文化があることなのです。そういえば、受験の時は、歴史の年号やら、化学記号やら、暗記ものは得意だったかなあ。結構電話番号なんかは語呂合わせで覚えてますね。ただし、携帯電話のおかげで、最近忘れてますが・・・。
ちなみに、上は、3.14 159265 358979 3238462 643383279(円周率)です。
語呂合わせで8月2日が「ハーブの日」であり、「パンツの日」には笑いました。この日に買うものなのかな?
今回、この本を読んで、昔の数のイメージ、特に(百・千・万)については秀逸でした。
百は(モモ)であり、もろもろであり、具体的な数ではなくて、人がコントロールできる、あるいは数えようと思えば数えることができる範囲の多数。千は物が散る様を表す概念で、散り(チリ)が(チ)になっているそうです。「千の風になって」も概念的には正しくて、万の風にはなりそうもありません。万は(ヨロズ)であり、ありとあらゆるものが寄り集まった多数・大量の概念を表します。万葉集や、万年筆もその流れを組んでいるようです。数についてのイメージは思いのほか、固定概念があるなあ、左右されてるなあ。7はラッキーセブン、八は末広がり、4は「し」と呼べば死のイメージもあり、「ヨ」と呼べば、良いと語呂合わせできます。666はダミアンだとか、999は銀河鉄道だったり、数字について、考えを巡らせると、ほんとに本が一冊書けますね。二番煎じはできませんが。13はキリスト文化圏では最後の晩餐でキリストを裏切ったユダが13番目の使徒であり、キリストの処刑が13日の金曜日のイメージで、遠慮される数字ですが、実は日本では十二支、十二か月が一回りした次の新しい十三は縁起の良いイメージがあるそうです。なんだか、数字の夢でも見そうな勢いです。最後にアイドルのウエストは58センチが多いということですが、8の数字自体がくびれているとは、まあ、あまり関係ないと思うのですが、そんなことを考えると、8が擬態化しそうで、ちょっと照れます。