CBC賞などでは、「2016年に高松宮記念を勝っている先生」の管理馬から目が離せません | 小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

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調教助手として、厩務員として、競馬と長く関わってきた私が、ファンの皆様に「役立つ情報」をお伝えしたいと思って始めました。

全国の競馬ファンの皆さん、こんにちは。

小西聖一と申します。



前走、2月20日(土)のダイヤモンドSは11着でしたが、オープン入りを決めた前々走、1月11日(月)の迎春Sで、後に目黒記念を勝っているウインキートスと、後に阪神牝馬Sを勝っているデゼルに先着していた、戸田博文厩舎のブラックマジック(牡4歳・父ディープインパクト)は、次走の予定が7月11日(日)の七夕賞になっています。

前にも何度かこのブログで紹介していますので、知っている方も多いと思いますけど、この馬を管理している戸田先生は、東京競馬場がある府中市の出身で、お父さんの仕事の関係で、確か中学生の頃に美浦に引っ越して来ていて、江戸崎西高校に進んでから馬術部に入ると、3年生の時に滋賀国体で優勝して、茨城県から表彰されているんですよ。

そして、専修大学に進んでからも馬術部に入って、4年生の時には「関東学生馬術協会」の幹事長をやっていて、「全日本学生馬術大会」で団体優勝しています。

大学を卒業してからの戸田先生は、1991年に、京成杯など重賞を3勝したヒシスピード、ラジオたんぱ賞を勝ったホクセーミドリなどを管理していた、高木嘉夫厩舎で厩務員をやって、その年の11月からは、新潟大賞典など重賞を3勝したハシノケンシロウや、フラワーCを勝ったフラッシュシャワーなどを管理していた、八木沢勝美厩舎で調教助手をやっていたんですよ。

そして、1995年からは、大久保洋吉厩舎で調教助手をやって、1997年のオークスや、1998年と次の年のエリザベス女王杯を連覇するなど、GIを5つも勝ったメジロドーベルや、1999年の産経大阪杯など、重賞を3つ勝ったサイレントハンターや、1999年の中山グランドジャンプを勝ったメジロファラオなどに関わっていました。

2000年の3月に調教師の試験に受かった戸田先生は、次の年の3月に自分の厩舎を開業していて、それから今までに、キストゥヘヴンを使った2006年の桜花賞と、フェノーメノを使った2013年と2014年の天皇賞・春という、GIの3勝を入れて、JRAの重賞を全部で19勝しています。

2012年の戸田先生は、フェノーメノを使った青葉賞とセントライト記念を勝つなど、25勝を上げて、「6億4097万円」という、今までで一番の賞金を稼いでいました。

でも、それからは伸び悩んでいて、去年までの3年間も、

2018年→21勝・獲得賞金3億9548万円
2019年→17勝・獲得賞金4億6510万円
2020年→24勝・獲得賞金4億5298万円

という物足りない数字でしたし、今年に入ってからも悪い流れが続いていて、先週までの成績が「9勝・獲得賞金2億2590万円」と、去年の同じ時期(6月28日【日】まで)の「19勝・獲得賞金2億8637万円」を大きく下回っていますから、きっと今の戸田先生は、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけにしたい」と考えているのでしょう。

そこで、1着賞金が4100万円の七夕賞に向けて、先生がブラックマジックをどう仕上げてくるのか、キッチリ確認して馬券に活かしたいと思っています。

そしてここからは、栗東の藤岡健一厩舎が登録している、ラジオNIKKEI賞のプレイイットサムとCBC賞のビオグラフィーについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のTさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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藤岡健一君は、長男の佑介君と次男の康太君を、立派な乗り役に育てとりますな。

1984年の愛知杯など、重賞を3勝しとるキクノペガサスや、1985年の阪神牝馬特別など、重賞を3勝しとるグローバルダイナとかを管理しとった宇田明彦厩舎で、1979年から厩務員と調教助手をやっとった健一君は、その後、伊藤雄二厩舎と南井克巳厩舎で調教助手をやって、2001年に7回目の挑戦で調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しとります。

最初の年は、11月の開業やったんで、1つも勝てずに終わったんやけど、2年目は12勝、3年目は21勝と、順調に勝ち星を伸ばしとったし、その後も毎年のように20勝を超えとって、トップオブワールドを使った2004年のユニコーンSで初めて重賞を勝っとりましたな。

そんで、2012年には、ワンカラットを使ったオーシャンSを勝つなど、今までで一番多い「41勝」を上げて、「5億8538万円」の賞金を稼いどったし、サマリーズを使った地方交流G1の全日本2歳優駿を勝っとりました。

その後も、

2013年→27勝・獲得賞金4億5702万円
2014年→29勝・獲得賞金5億9555万円
2015年→30勝・獲得賞金7億1382万円

と書けば分かる通り、獲得賞金が右肩上がりやったし、2016年は、ビッグアーサーを使った高松宮記念で初めてJRAのGIを勝っとって、その後も、ジュエラーを使った桜花賞や、ビッグアーサーを使ったセントウルSを勝つなど、全部で31勝を上げて、「9億2986万円」っちゅう、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。

ただ、去年までの4年間は、

2017年→36勝・獲得賞金5億6034万円
2018年→27勝・獲得賞金6億9838万円
2019年→29勝・獲得賞金5億3008万円
2020年→29勝・獲得賞金5億3182万円

っちゅう形で賞金が伸び悩んどったから、今年の健一君は、「キッチリ巻き返さなアカン」と考えとるんやろう。

実際、先週までが「24勝・獲得賞金4億3233万円」っちゅう成績で、去年の同じ時期(6月28日【日】まで)の「12勝・獲得賞金2億3322万円」を大きく上回っとります。

もちろん、今の彼は「この勢いを止めたくない」と考えとる筈や。

そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のラジオNIKKEI賞にプレイイットサム、3900万円のCBC賞にビオグラフィーを登録してきましたんで、健一君がどっちの馬もメイチに仕上げてくると見とったし、実際、ワシのところに届いとる最終追い切りについての報告が、

■プレイイットサム
「昨日、レースでも乗る予定のデムーロ君がCウッドで一杯に追って、7Fが83秒7、終いの1Fが12秒9っちゅう時計を出しとりました。一杯に追われとったヴァンケドミンゴ(古馬オープン)を1秒1先行する形で、最後はコンマ6秒遅れてしもうたけど、力強い掻き込みで最後までしっかり走れとったし、追い切った後の気合い乗りも抜群やったから、厩舎の狙い通りに仕上がったんやろうな」

■ビオグラフィー
「昨日、坂路で一杯に追われて、4Fが52秒5、終いの1Fが12秒1っちゅう時計を出しとりました。コンマ6秒先行しとったベクルックス(3歳未勝利)を追い掛けて、最後はキッチリ同入に持ち込んどったし、力強い脚捌きは、デキの良さをハッキリ感じるもんやったで」

っちゅうもんやったから、2頭ともエエ走りを期待できそうやな。

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藤岡健一厩舎が登録している、ラジオNIKKEI賞のプレイイットサムとCBC賞のビオグラフィーについて、「元調教師のTさん」から届いた報告は以上です。

そうそう、昨日までのブログでも書いていることですが、今の私は、「パーフェクトホースマンズ」に所属していて、ここでは、ホームページとブログなどで、馬券に役立つ色々な情報を公開しています。

ですから、このブログを読んでいる皆様は、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんのブログも読むと、もっといいことがある筈ですよ。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

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★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

では、また次回。

小西聖一でした。