テレビユー福島賞に感じる、「中国とフィリピンに進出した経営者」の勝負気配 | 小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

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調教助手として、厩務員として、競馬と長く関わってきた私が、ファンの皆様に「役立つ情報」をお伝えしたいと思って始めました。

全国の競馬ファンの皆さん、こんにちは。

小西聖一と申します。



乗り役の菅原明良(あきら)君は、先週までにJRAで通算96勝を上げていて、「節目の100勝」まであと4つに迫っています。

実家が中山競馬場のすぐ近くだった菅原君は、お母さんが大の競馬好きだったこともあって、小さい頃からよく競馬場に行っていたそうですね。

それに、菅原君の親戚に、乗り役をやっていた三浦堅治君がいて、競馬が身近だったこともあって、「自分も騎手になりたい」と思うようになったそうです。

三浦堅治君と言えば、私の父、小西喜蔵の厩舎からデビューして、マイネルトレドールに乗った1997年の東京障害特別・春を勝つなど、障害レースで活躍していましたね。

そして、2016年に「第35期生」として競馬学校の騎手課程に入った菅原君は、一昨年の3月に高木登厩舎からデビューしました。

ちなみに、同期の乗り役には、岩田望来(みらい)君、大塚海渡(かいと)君、亀田温心(はーと)君、小林凌大(りょうた)君、斎藤新(あらた)君、団野大成(たいせい)君がいます。

デビューしてからの菅原君は、しばらく連敗が続いてしまいましたけど、4月20日(土)、タイキダイヤモンドに乗った福島6Rの4歳上500万下で初勝利を上げると、年末までに31勝を上げて、関東の新人騎手賞にあたる、「民放競馬記者クラブ賞」をもらっていました。

2年目だった去年は30勝と、一昨年より1つ勝ち星が減ってしまいましたけど、最初の年は1つも勝てなかった特別レースを7つも勝っていますし、最初の年は1回も乗れなかった重賞に2回乗っています。

そして今年は、カラテに乗った東京新聞杯で初めての重賞勝ちを飾っていますし、春の新潟開催では15勝を上げて「開催リーディングジョッキー」になっていて、他も入れたら先週までに35勝と、もう一昨年の勝ち星を上回っているんですよ。

ずっと美浦で調教助手と厩務員をやっていた私にとって、美浦の乗り役が活躍するのは、自分のことのように嬉しいものですから、菅原君には、これからも頑張って欲しいと思っています。

そして今週、菅原君は福島で、

■3日(土)

2R・3歳未勝利→ユキヤコンコン
7R・3歳未勝利→ギャラクサイト
8R・3歳上1勝クラス→スノームーン
9R・開成山特別→シャイニングライト
10R・松島特別→ルタンブル
11R・テレビユー福島賞→ジョニーズララバイ
12R・3歳上1勝クラス→ココラ

■4日(日)

2R・3歳未勝利→デストゥリエーレ
3R・3歳未勝利→エコロワカ
4R・3歳未勝利→シャインユニバンス
5R・2歳新馬→ジェットグリッター
7R・3歳未勝利→デュークアックス
8R・3歳上1勝クラス→スイートクラウン
9R・鶴ヶ城特別→インペリアルエア
10R・さくらんぼ特別→セイドアモール
11R・ラジオNIKKEI賞→デルマセイシ

と、全部で16頭に乗りますので、きっと彼は、どの馬にも「節目の勝利を達成したい」という思いを込めているのでしょうし、実際にどんな手綱捌きを見せてくれるのか、注目したいところです。

そしてここからは、栗東の村山明厩舎がテレビユー福島賞に使う、増田雄一オーナーの持ち馬サウンドカナロアについて、私の頼もしい仲間の一人、「馬主のYさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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増田雄一オーナーの本業は、愛知県の小牧市に本社を構え、電子機器部品やLED照明などの生産を手掛けている、「株式会社ジェディック」の代表取締役です。

同社の前身は、1981年に増田オーナーが創業した「城北電装」であり、1990年に名称を現在の「株式会社ジェディック」としております。

そして、2003年には、中国の昆山市に「昆山杰迪克電子有限公司」を設立し、現地で「第一工場」を稼働させ、2009年には、「第二工場」を稼働させた上、2010年には、フィリピンに「J&J Philippines Corporation」を設立するなど、現在では、国内のみに留まらず、海外にも拠点を構えておりますので、このように、創業から現在まで、同社を順調に発展させてきた増田オーナーは、「誰もが認める優秀な経営者」と言えるでしょう。

JRA馬主としての増田オーナーは、既にキャリアが30年近くに及ぶ大ベテランでして、これまでに120頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、2010年のフィリーズレビューを制したサウンドバリアーや、2012年のファンタジーSを制したサウンドリアーナや、2014年の地方交流重賞・スパーキングレディーCを制したサウンドガガなどが挙げられます。

2013年の増田オーナーは、サウンドガガの活躍などにより、「10勝・獲得賞金1億5641万円」という成績を残しており、2015年も、「10勝・獲得賞金1億4409万円」という、2013年と同水準の成績を残しておりました。

ただ、その後は、

2016年→4勝・獲得賞金9241万円
2017年→3勝・獲得賞金9199万円
2018年→5勝・獲得賞金8203万円

と記せば分かる通り、数字が伸び悩んでいたため、一昨年の増田オーナーは、「必ず巻き返したい」という思いを抱いていた筈であり、実際、「7勝・獲得賞金1億2228万円」という成績を残しておりました。

更に昨年は、サウンドキアラで京都金杯と京都牝馬Sと阪神牝馬Sを制するなど、計10勝を上げ、キャリアハイとなる「2億5500万円」の賞金を獲得しております。

ただ、今年は先週までに獲得した賞金が「6649万円」と、昨年のペースを大きく下回っておりますので、現在の増田オーナーは、「賞金の高いレースを勝って、巻き返しのきっかけとしたい」と考えているのでしょう。

そういった中、明日は、1着賞金1820万円(馬主の取り分は8割の1456万円)のテレビユー福島賞にサウンドカナロアを出走させますので、私が増田オーナーであれば、同馬を預けている村山先生に対して、メイチの勝負仕上げを指示するのは間違いありません。

実際、私の元に届いている、最終追い切りについての報告が、

「一昨日、Cウッドで一杯に追われて、7Fが82秒0、終いの1Fが12秒5っちゅう時計を出しとりました。鞍上がゴーサインを出すと、抜群の反応で一気に伸びとったし、馬体の張りと毛ヅヤがホンマによう見えたんで、今回は、前走の淀屋橋Sから3ヶ月振りのレースやけど、力を出し切れると思うで」

という内容でした。

これらの理由から、私はこの馬を、「大いに注目すべき存在」と考えております。

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増田雄一オーナーがテレビユー福島賞に使うサウンドカナロアについて、「馬主のYさん」から届いた報告は以上です。

そうそう、昨日までのブログでも書いていることですが、今の私は、「パーフェクトホースマンズ」に所属していて、ここでは、ホームページとブログなどで、馬券に役立つ色々な情報を公開しています。

ですから、このブログを読んでいる皆様は、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんのブログも読むと、もっといいことがある筈ですよ。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

では、また次回。

小西聖一でした。