ラジオNIKKEI賞とCBC賞で、「栗東トレセンのバスケ部に入っていた先生」が… | 小西聖一(元調教助手・元厩務員)のブログ

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調教助手として、厩務員として、競馬と長く関わってきた私が、ファンの皆様に「役立つ情報」をお伝えしたいと思って始めました。

全国の競馬ファンの皆さん、こんにちは。

小西聖一と申します。



今日は、デビューが近い2歳馬の中から、私が注目している一頭を紹介しておきますね。

それは、青木孝文厩舎のファディッシュ(牝・父グランデッツァ、母ソーシャライツ)です。

この馬は、2001年の菊花賞と有馬記念、2002年の天皇賞・春を勝っていた、マンハッタンカフェの近親なんですよ。

3月12日(金)にゲート試験に合格したファディッシュは、その後、成長を促すために放牧されて、6月上旬に美浦トレセンに戻ってからは、念入りに乗り込まれています。

そして、仲間から聞いた話によると、今朝、南ウッドでやった調教では、5Fが70秒7、終いの1Fが13秒6という時計を馬なりで出していて、ラズベリーラバー(3歳未勝利)をコンマ8秒追い掛けて、楽な手応えグングン差を詰めると、最後はコンマ2秒先着していたそうです。

スムーズな脚捌きで走れていましたし、戻って来てからの息の入りも良かったそうですから、ここまでは順調なのでしょう。

青木先生は、ファディッシュについて、

「入厩したときはまだ体力的に頼りなかったですけど、調教を重ねて時計が出るようになりました。及第点の走りはできています」

と話していたそうです。

この馬を管理している青木先生は、群馬県の出身で、中学生の頃、競馬に興味を持って、初めて生でレースを観たのは、アヌスミラビリスが勝った1996年の毎日王冠だそうです。

高校を卒業してからは、浦河にある「BTC育成調教技術者の養成研修所」で1年間勉強して、その後、静内にある「ビッグレッドファーム真歌」で働いていました。

そして、2004年の7月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から成島英春厩舎で厩務員をやって、2005年の4月からは、伊藤正徳厩舎で厩務員と調教助手をやって、その時には、日経賞やアメリカJCCなどを勝ったネヴァブションを担当していたんですよ。

それから青木先生は、小桧山厩舎で調教助手をやって、2015年に、34歳の若さで調教師の試験に受かって、2017年の3月に自分の厩舎を開業しました。

最初の年は、「3勝・獲得賞金8900万円」という成績に留まっていましたけど、その後は順調に勝ち星と賞金を積み重ねていて、去年は12勝を上げて、今までで一番多い「2億2727万円」の賞金を獲得していましたし、今年も勢いが続いていて、先週までが「1億0018万円」と、去年の同じ時期(6月28日【日】まで)の「1億0746万円」とほとんど変わらないペースですから、今の先生は、「1つでも多くレースを勝って、もっとペースを上げたい」と考えている筈です。

ファディッシュは、7月10日(土)の福島5Rに組まれている、芝1800mの新馬戦でデビューする予定ですから、それまでに先生がこの馬をどう仕上げてくるのか、注目したいと思っています。

ちなみに鞍上は藤田菜七子騎手の予定です。

そしてここからは、栗東の西村真幸厩舎が登録している、ラジオNIKKEI賞のリッケンバッカー、CBC賞のタイセイビジョンとファストフォースについて、私の頼もしい仲間の一人、「元調教師のHさん」から届いた報告を紹介しておきますね。

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西村真幸君は、北海道の様似(さまに)出身で、実家は様似港のすぐ近くで漁具店をやっとって、同級生の実家がやっとる牧場を手伝っとった時に、「将来は競馬に関わる仕事をしたい」と考えるようになったそうやな。

そんで、ノーザンファームで働いてから、2002年の4月に競馬学校の厩務員課程に入って、その年の10月から新井仁厩舎で厩務員をやって、次の月からは、福島勝厩舎で調教助手をやっとりました。

その後は、友道康夫厩舎や、岩元市三厩舎で調教助手をやって、2014年に調教師の試験に受かって、2015年の3月に自分の厩舎を開業しとります。

ちなみに西村君は、調教師になる前、栗東トレセンのバスケ部に所属しとって、このバスケ部の創設メンバーには、2016年の2月一杯で引退した橋口弘次郎さんがおって、その後も、今年の2月一杯で引退した角居勝彦君や藤岡健一君などがチームに入っとりました。

そうそう、2016年の「ジョッキーベイビーズ」に、東海地区の代表として出場して4着やった西村悠希君は、西村君の次男で、確か今は栗東高校の馬術部におるんや。

そんで西村君の厩舎は、開業してから去年まで、

2015年→9勝・獲得賞金1億5569万円
2016年→20勝・獲得賞金2億8374万円
2017年→29勝・獲得賞金4億9842万円
2018年→20勝・獲得賞金3億6464万円
2019年→41勝・獲得賞金7億3038万円
2020年→38勝・獲得賞金8億1423万円

っちゅう形で順調に勝ち星と賞金を積み重ねとって、一昨年はサラスを使ったマーメイドSで初めての重賞勝ちを飾っとったし、去年は、タイセイビジョンでアーリントンCを勝つなど、重賞を3勝して、今までで一番の賞金を稼いどったんですわ。

せやけど、今年は、先週までに稼いだ賞金が「4億1756万円」と、去年の同じ時期(6月28日【日】まで)の「4億5476万円」を大きく下回っとるんで、きっと今の西村君は、「賞金の高いレースを勝って、早く巻き返さなアカン」と考えとるんでしょうな。

そんな中、今週は、1着賞金が3800万円のラジオNIKKEI賞にリッケンバッカー、3900万円のCBC賞にタイセイビジョンとファストフォース(テレビユー福島賞にも登録)と、特別レースに全部で3頭を登録してきましたんで、ワシが彼やったら、どの馬も気合いを入れて仕上げる筈やで。

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西村真幸厩舎が登録している、ラジオNIKKEI賞のリッケンバッカー、CBC賞のタイセイビジョンとファストフォースについて、「元調教師のHさん」から届いた報告は以上です。

そうそう、昨日までのブログでも書いていることですが、今の私は、「パーフェクトホースマンズ」に所属していて、ここでは、ホームページとブログなどで、馬券に役立つ色々な情報を公開しています。

ですから、このブログを読んでいる皆様は、「パーフェクトホースマンズ」のホームページや、元JRA馬主の小栗範恭(おぐりのりやす)さんや、元JRA調教師の山田要一(やまだよういち)さんのブログも読むと、もっといいことがある筈ですよ。

★ パーフェクトホースマンズのHPはこちら ★

★ 元JRA馬主・小栗範恭のブログはこちら ★

★ 元JRA調教師・山田要一のブログはこちら ★

では、また次回。

小西聖一でした。