ロリー・ギャラガー / アイリッシュ・ロックの原像 | Get Up And Go !

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今年は、ロリー・ギャラガー没後25年に当たる年です。まさかこういった書籍が出版されるとは! 嬉しい驚きなのですが。

アイルランドの熱血ギタリスト、ロリー・ギャラガーが、肝臓移植による合併症で亡くなったのは、1995年6月14日。47歳の若さでした。

70年代は日本でも人気のあったロック・ギタリストです。とは言え、ベック、ペイジ、クラプトンの3大ギタリストに比べると、現在では語られる機会の少ないギタリストですからね。こういったムック本を出してくれて、これはもう素直に感謝と拍手です。
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豊富な写真とディスコグラフィ。機材紹介。本人へのインタビュー記事。ロリーの飾らない人柄は、実弟でマネージャーでもあったドナルや、長年バンドのベーシストとしてロリーを支えたジェリー・マカヴォイ等の証言からも窺い知ることができます。

ロリー・ギャラガーというギタリストは、実直で誠実で素朴な人柄が音楽から伝わってくる稀有なアーチストでした。ゴテゴテに着飾ったグラムロックの時代にあっても、攻撃的なパンクの嵐が吹き荒れた時代も、カラフルなエレクトロポップの80年代でも、ブルースを基調にした音楽スタイルが揺らぐことはありませんでした。このあたりは、質実で頑固だといわれるアイルランド人気質と関係があるのかもしれません。






インタビューの中では、ロリー・ギャラガーの日本での公認ファンクラブの会長をしていたこともある、前むつみさんの記事がとりわけ印象に残っています。

前さんは現在、ロック書籍の翻訳やアーチストへのインタビューで通訳をされている方です。実はもう20年も前の話ですが、職場の友人に前さんを紹介してもらい、何度か直接話をうかがったことがあります。ロリーと交流のあった方から、ロリー・ギャラガーの人となりを聞きたかったんですね。

常にギターを傍らに置き手放さないひと。皆でお茶を飲んで話をしていても、常に音楽についてを語り、音楽と結婚しているような人であったと。そしてみんなの支払いを済ませて、黙って帰っていくような人であったと。




RORY GALLAGHER / I 'm Not Awake Yet


RORY GALLAGHER / Tattoo'd Lady



ロリー・ギャラガーに興味のある方には、こちらの過去記事を薦めます。↓

★ ギター・ヒーロー! ロリー・ギャラガー

★ジミー、ロリーを語る