雌鶏『青たまご夫人』が

抱卵に励んでいた頃

我が家には某都会育ちの

好青年(日本人)が

滞在していました。

 

その好青年がある日

庭から戻って来ると

暗い顔をして

「ニワトリって・・・

いじめをする

動物なんですね・・・」

 

・・・いじめ・・・というか

ニワトリは集団内に

序列(『つつきの順位』)を

作る生き物ではあるのです、が、

我が家は比較的広い敷地で

彼らを飼育しているために

順位決定の力比べで

相手に怪我をさせるような

ことはほとんどなく

・・・まあでも何事にも

例外はあってこの春

雌鶏が1羽

雄鶏につつき殺されましたが

あれは例外中の例外で・・・

 

その後暴力雄鶏は追放したし

今いる雄鶏は性格温厚だし

雌鶏たちの序列も

すでに確定していて

目に余るような争いは

最近は起きていないと

認識していたものの

・・・でもそれは

飼い主の欲目であったか?

 

これまでの背景を

何も知らない人が見ると

我が家のニワトリ社会は

今も結構殺伐としている?

 

「そんな激しい

つつき方をする

雌鶏がいたかね?」

 

「1羽、茶色い子が

いるでしょう、

ちょっと体の大きい・・・

あの雌鶏が小柄な雌鶏を

執拗に追いかけまわして、

声を出して威嚇して、

最後は蹴り倒して

それで上に乗って

押しつぶしていたんです。

可哀そうに、いじめられたほうの

雌鶏は背中の毛をむしられて

ハゲが出来ていましたよ!

僕、雌鶏があんなに

乱暴だとは知りませんでした」

 

「・・・ちょっと待て、

その大きい雌鶏ってのは

どの雌鶏だね」

 

好青年は庭を眺めると

尾羽の黒々とした

オレンジ色の美男を指さし

「あの雌鶏です!」

 

 

「・・・なるほど、

あれは雄鶏、雄です」

 

考えてみたらそうなんです、

都会育ちの若者って

たぶんあんまりニワトリの

実物を見たことがないし、

そういう人には雄鶏と

雌鶏の見分けって

つくようでつかないんですよ。

 

雄鶏にはトサカがあるって

よく言いますけど

それはトサカが比較的

『大きい』という意味で

雌鶏にもトサカはありますし

体格だけで言ったら

我が家の場合

ウェルサマー種雄鶏と

サセックス雌鶏は

体重的にはたぶん

同じくらいですからね。

 

画像左からサセックス雌鶏、

中央が雄鶏、

右端のウェルサマー嬢の

脱毛ぶりにご注目ください

 

というわけで好青年の目にした

『陰惨ないじめの現場』は

実はニワトリの交尾場面で、

雌鶏(ウェルサマー嬢)の

背中がハゲているっていうのは

その・・・今、彼女は

雄鶏陛下の恩寵があつく・・・

 

 

つまりですね、我が家には

合計4羽の雌鶏がいるんですが

1羽は子育て中で

交尾には意識が向かず、

1羽は抱卵中で

交尾どころではなく、

1羽は男嫌いであるため

結果陛下の希望に添えるのは

最若手雌鶏ウェルサマー嬢しか

いないんです・・・!

 

この場合、飼い主としては

何か手を打つべきなんでしょうか。

 

本人(鳥)はあんまり

気にしていない

様子ではあるのです。

 

 

雄鶏・雌鶏の

見分けに自信のあるあなたも

両者の差異が

わからないアナタも

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