そんなわけで英国の
チャールズ国王は
ドバイで開催中の
COP28(国連
気候変動枠組み条約
第28回締結国会議)にて
「我々人間は自然界を
均衡のとれた規範と境界の
外に持ち出した」
「均衡を復元しない限り
我々の生存可能性は
危機にさらされるだろう」と
演説なさったのでございます。
チャールズ国王は長年
環境問題に取り組んできた方で、
若い頃はそうした姿勢から
変人扱いを受けていたそうな
(『皇太子殿下は木に
抱き着いたり話しかけたり
するんだぜ』とずっと
冗談の種にもされていらした)。
ともあれやはり同じく
樹木保全に情熱を抱く
わが夫(英国人)は
この日の国王陛下の演説を
「素晴らしい。何より
素晴らしいのは、陛下が
環境汚染の原因を
自分も含めた我々に、人間に
あるとおっしゃった点です」
「なるほど、確かにそういう
謙虚な自己批判こそが
環境保護の第一歩だものな」
「気候変動を認めない人は
まだまだ多くいます。
気候が変動していることは
認めても『それは
我々のせいではない』と
主張する人はもっと多くいます。
そういう人々は今回の
この国王陛下の言葉を
どう受け取るのか」
「うむ」
「冬に実家に帰った時に、
僕は両親に尋ねたいと思います。
あの人たちは『気候変動は
自分たちの
せいじゃない』派ですから」
「・・・うむ?」
「考え方は人ぞれぞれですから
それは別にいいんですけどね、
でもうちの両親は
国王陛下贔屓というか
一昔前だったら間違いなく
王党派と呼ばれた気質ですからね、
僕はそこをつつこうと思います、
『お父さんとお母さんは
国王陛下のおっしゃることを
否定なさるんですか』と」
わが夫はクリスマスに
イングランドの実家で
何をするつもりなのか。
「同じ日のニュースで
『犬を飼う高齢者は
というのもあったでしょう、
僕はあれも両親に
教えなくちゃと思っていて」
「ああ、なるほど、君の
お母さまが犬を飼う可能性を
広げよう、とそういう孝心か」
(わが義母は犬好きなのですが
わが義父が『既婚女性は
犬を飼うと配偶者よりも
犬を大切にし始め
配偶者をないがしろにする、
犬とは毎日散歩に行くのに
夫と呼ばれる人間とは
散歩をしてくれなくなるし
下手をしたら
夫を寝室から追い出し
犬と寝ることを好む』と
強く主張するため、ここ数年
犬なし生活を送っているのです)
「僕の父は最近犬嫌いを
公言しすぎていますからね、
『お父さんは不健康に
なりたいんですか』って
からかってきたいと思います。
『お父さんだけの
問題じゃありません、
周囲の人々、医療制度の
負担軽減のためにも
お父さんは犬を飼うことを
真剣に検討するべきでは』と」
「非常に愉快な論旨ではあるが
適当なところで切り上げろよ、
面白がり過ぎては駄目だぞ」
それに私はわが義父は
実は犬が好きなのではないかと
疑っているところがありまして
その話は明日に続く。
まあ犬は誰にでも
飼えるものではないのですが
・・・あ、えらそうに
聞こえました?すみません
そうではなくて
ある程度知識があって
時間もあって
犬と真剣に
向き合える人でないと
犬と人の生活は
不幸な結果に終わる
危険性がありますでしょ?
まあそんなわけで
帰省の季節、
近づいてきておりますね
国王陛下の演説に
背筋が伸びたアナタも
それどころじゃない
世間は年末だよ!なあなたも
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