キャバリア・キング・
チャールズ・スパニエル君。
私と愛犬アーシーは
近所の元牧羊犬ちゃんと
その飼い主である毒舌夫人と
週に2回合同散歩をしており
一時預かり中はそこに
キャバリア君も参加することに。
アーシー(黄色雌犬30キロ)と
元牧羊犬ちゃん
(モコ犬30キロ)と
毒舌夫人(高身長)に対し
健気に尻尾を振る
キャバリア君
(容姿端麗9キロ)を見て
毒舌夫人は少し眉をひそめて
「・・・そのちびっ子は何?」
「言っていませんでしたっけ、
一時預かりをしているんです」
「それはきいていたけど
やたらキレイな子ねえ・・・
山道、大丈夫なのかしら?
普段はどこを歩いているの?」
「都会育ちですから主に
お洒落な舗装路を歩いて
いるんじゃないでしょうか」
「歩くの未舗装路よ、
ついてこれるの?」
「いざとなったら
抱いて運びますから」
「まあうちの子も別に
嫌がってはいないようだから
いいけど、念のため
リードは外さないでね、
面倒を起こされると困るから」
「ハイハイ」
「まったくそんな子がこんな
田舎に来てもねえ・・・」
40分後。
「ちょっとNorizo、
その子本当にいい子ね、
なんていうのかしら、まず
歩く時の姿勢がいいわよね」
「はあ」
「初めての道だから周囲に
気を配ってはいるけれど
萎縮しすぎず堂々として、
だいたい骨格がいいわよ、
観賞用の犬とは違うわね」
「ほう」
「ねえ、もう山奥だし
リードを外してもいいんじゃない?
この子頭がいいから絶対に
迷子になったりしないわよ、
どうしてリードをつけてるのよ
可哀そうよ犬を信じなさいよ」
「いやでも預かり物の
ワンちゃんですし」
「あなたはね!この犬の
真の資質がわかっていないわ!
見なさいこの賢い目つきを!
だいたいキャバリアってのは
可愛いだけの犬じゃなくてね!」
・・・うすうす
わかってはいたんですけど、
この人本当に一度情が移ると
贔屓を引き倒す傾向が
強いんですよね・・・
キャバリア君は
毒舌夫人とは合計で
3回ほど一緒に
散歩をしたのですが
最後の日なんて夫人はずっと
「ねえこの子・・・
引き取っちゃいなさいよ、
ちょっと飼い主に
打診してみなさいよ、
絶対そうしてみるのがいいわ、
この子はね!田舎が似合う子!」
キャバリア君、
モテすぎて危ない、の巻でした。
でもこちらのキャバリア君が
こんなに愛される理由は
今の飼い主家族が本当に大事に
この子を育てたからだと
毒舌夫人も理解しているので
皆様どうかそこはご安心ください
それにしても態度豹変まで
所要時間40分というのは
毒舌夫人も頑張りましたね
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