大学院読書記録 -32ページ目

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき

「努力すること、鋭敏であること、積極的に投資すること、顧客に慎重に耳を傾けることは、新しい持続的技術によって生じる問題を解決するには有効である。しかしこれらの安定経営のパラダイムは、破壊的技術を扱うには役に立たない。それどころか逆効果である。」
組織の能力は、資源とプロセス、価値基準の3つの要素によって決まる。

日本語訳のせいか、自分の知識不足のせいか、正直いってあまりすっと頭に入ってこなかった。1年後もう一度読んでみたい。


イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)/クレイトン・クリステンセン
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行動経済学 経済は「感情」で動いている

経済を動かす人の意思決定には無意識に感情が働いている。よって本来その人にとって最も効率的な選択が常にとられているとは言い切れず、それを前提として構築されている一般的な経済学の理論は不確かなものである。
同じ商品でも人それぞれその商品に対して抱く感情によって効用は大きく変化するし、時間的距離が選好に与える影響も大きい。またそれらの感情を作るのに、文化の果たす役割も大きい。

経済学の本だが、マーケティングを行う上でも非常に大事な要素だと感じる。

行動経済学 経済は「感情」で動いている (光文社新書)/友野 典男
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売れる仕掛けはこうしてつくる-成功企業のマーケティング

企業のマーケティング活動のケースを通してマーケティング理論の実践をみていく。
・コンセプトはターゲットとポジショニングを踏まえて定めなければならない
・コンセプトは顧客・競争・取引との関係を最適化するものでなければならない
・コンセプトは「成長の道筋」を指し示すものでなければならない

TSUTAYAのフランチャイズ経営の発端は「本当の商品は『企画』であり、それを売ること」
80年代にレンタル業を始めたTSUTAYAは、当時評判のよくなかったフランチャイズビジネスを取り入れ、その際独自のノウハウ(情報の活用)を取り入れることで全国に拡大することができた。
誰の、どのような要望に、どのような方法で応えていくのかを考え抜き、実行に移していかなければならない。
任天堂が成功を収めたのは、他社が開発したソフトを自社のビジネスの強みに転換する仕組みを作り出すことに成功したからである。

本書では、まず新たな市場を作り、市場との関係を強みにすると同時に変化する市場への対応をし、他の追随を許さない強みを築くという流れをそれぞれケースを通しているが、真髄はブルーオーシャン戦略とも繋がる。

売れる仕掛けはこうしてつくる―成功企業のマーケティング
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