元旦、2024年の初撮り(泉の森~境川遊水地公園~柏尾川) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

 

本当は12/30、31も外出していたのですが

そちらについては講座の視察がメインでしたし

あまり目立った収穫もなかったので

本日より2024年の撮影記録をお送りします。

 

年末年始は実家に戻っておりましたので

必然的に神奈川県周辺が散策エリアとなります。

上の写真は大船駅近くで見かけた

メジロ(左)とハッカチョウ(右)です。

どちらも壁面のツタで実(?)を啄んでいるようでした。

ハッカチョウは前日ヒメツルソバにも集まっていましたので

ああした「わい性」の植物も糧となっていることがわかります。

 

なお、ハッカチョウは外来種ですが

今のところ神奈川県内……というか

横浜市内の実家近くでしか見ていません。

 

 

 

 

 

まず、大和市の泉の森&ふれあいの森へ。

カワセミウォッチングの名所の一つですが

この日は声は聞こえど姿は見えず。

ま、こういうこともあります(汗)

 

 

 

 

 

 

イイギリの赤い実が大量になっており

ヒヨドリが啄みに来ていました。

右のヒヨドリの写真、拡大してみると

口の中に実が入っているのがわかります。

 

 

 

 

 

 

樹木の多いふれあいの森側では

シロハラ(左)やシメ(右)なども確認。

なお、影がかかったり逆光だったりと

写りがイマイチだったので

Photoshopでかなり加工を施しています。

 

 

 

 

 

何かの種を割ろうとしているヤマガラ

この時期の公園ではよく見るシーンですね。

 

 

 

 

 

今度は、光が強すぎて色が飛んでしまった

ジョウビタキ♂。ピーカンの日というのは

写真撮影にあたってのポジショニングが

結構難しかったりします。

 

この写真もPhotoshopで相当加工しています。

実際の色と違いはない……とは思いますが

正直なところ加工ナシで出せるように撮りたいです。

 

 

 

 

 

タコノアシといえば湿った環境を好み

田んぼの畔などに映える絶滅危惧種ですが

横浜市内などを中心に、里山系の公園では

結構耕作田んぼなどで「復活」しつつあります。

ここ泉の森でも、いくつかの区画で数が増えつつある模様。

いわゆる埋土種子が芽吹いたのでしょうか?

となれば意外と民間の耕作地でも、

条件さえ整えばまた出てくるのかもしれません。

 

 

 

 

 

雑木林のシュンランは、

当然というべきかまだ葉っぱだけ。

ただ、葉っぱの形状を知っていれば

咲く場所を把握できますので

開花期にすぐ見つけることができます。

 

 

 

 

 

そういえばこの日はヒドリガモ

例年より少ないな……と思っていたのですが

どうやらヨシ原の中に隠れていたらしく

午後になって暖かくなると出てきました。

 

 

 

 

 

なお、ここにいるのはヒドリガモだけで

アメリカヒドリの姿は見たことがありません。

また、例年であればキンクロハジロなど

他のカモも来るはずなのですが

そちらも今のところ確認できていません。

(単に隠れていて出てこなかっただけかもしれませんが)

 

その後、時間が余りましたので

同じ相鉄線沿線にある境川遊水地公園へ。↓

 

 

 

 

 

年末年始は休園となっていましたため

写真の遊水地の「中」には入れませんでしたが

外の遊歩道から撮影・観察することはできましたので

特に影響はありませんでした。

 

 

 

 

 

2024年の最初のカワセミ

ここ境川で撮影できました。

 

 

 

 

 

以前に紹介したオオヒシクイも健在。

場所にもよりますが、川沿いの遊歩道から

見下ろすような形で観察できます。

サイズが明らかにカモより大きいので

遠方からでもすぐにわかるのがありがたいですね。

 

 

 

 

 

お休み中でしたが、タシギもいました。

2022年末の首都圏生きものめぐり講座の際にも

こんな感じでしたが確認できていますので

毎年コンスタントに来ているようです。

 

日が傾き始めたところで大船へ戻り

柏尾川へ移動。昨年大きなニュースになった

白いカワセミの所に向かいます。↓

 

 

 

 

 

サギの仲間が集まっているところ。

今冬は心なしか例年以上に

コサギの姿をよく見かける気がします。

 

 

 

 

 

件の白いカワセミは、前回とほぼ同じ場所で確認。

このまま残り続ける気なのでしょうか?

というか、そもそもこの白カワセミは

柏尾川周辺で生まれ育った個体なのか?

それとも、どこか遠方から来たのか……?

詳しいことはよくわかりません。

 

 

なお、この白カワセミを撮影したのが16時頃。

ちょうど能登半島地震の発生した時間帯でした。

大船では、実家の室内では多少揺れたと聞きますが

屋外に出ていた私はほぼ何も感じませんでしたし

鳥たちが何かに動じた様子もありませんでした。

 

震源地近くで地震直前に大量の鳥が飛んだと

動画チャンネル等で流れていたのを記憶しています。

(ほか、魚の大量出現などについても)

確かに動物が地震を予知(?)して

通常と異なる行動を見せることはあるとも聞きますが

件の動画などを拝見したところ、

正直あの程度の大群は平時でも飛ぶことがありますので

地震との関連性の証明にはならないように思えました。

実際、2022年の稲敷撮影の際は空を覆う勢いで水鳥が飛びましたが

別に何も起こりませんでしたしね。

 

鳥が大量に飛んだからといって

安易に地震と紐づけてSNSで発信するのは

パニックを誘発するだけの可能性もあります。

個人的には、あまりお勧めできません。

 

 

 

 

 

【1/1 泉の森~境川遊水地公園~柏尾川で撮影した生きもの】

アオサギ、アオジ、イソヒヨドリ、オオバン、オオヒシクイ、オカヨシガモ、オナガ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キジバト、キセキレイ、ゴイサギ、コガモ、コゲラ、コサギ、シジュウカラ、シメ、ジョウビタキ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ハッカチョウ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、マガモ、メジロ、ヤマガラ、ユリカモメ、ヨシガモ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年1月21日(日)に開催いたします。

 行先は「横浜市 いたち川の川沿い散策」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。