伊豆の小京都を初訪問(伊東市市街~修善寺~一碧湖ほか) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

例年と同じく、正月休みには実家の家族と

2泊3日で伊豆に行ってまいりました。

今回、初日と2日目がイマイチ天候に恵まれず

結構行動が制限されてしまいましたが

初めて修善寺を訪問しましたので

その辺をメインに紹介させていただきます。

 

上の写真は、宿泊先のすぐ近くにある

伊藤漁港近くの海岸線。コサギが一羽来ていました。

奥の方に見えるのは昨年訪問した初島です。

 

 

 

 

 

 

2日目の早朝に伊東大川の川沿いを歩いた時。

マガモやカワウといったオーソドックスな水鳥のほか

カワセミ(左)やキセキレイ(右)などを確認しています。

まあ、例年通りといったところでしょうか?

 

昨年はここに1羽だけシノリガモのメスが来ていましたが

やはりイレギュラーだったらしく、今冬は見られませんでした。

 

 

 

 

 

 

ちょっと日にちが戻りまして、これは初日。

例年通り狩の川屋で昼食をとりました。

これまた例年通り獅子鍋定食を食したのですが

追加でアユの塩焼きも注文しました。

しかもこのアユは子持ち(右参照)。

もちろん獅子鍋と併せて大変美味です。

(いつも子持ちアユというわけではないようです)

 

 

 

 

 

昨年と同じ鉄塔に来ていたハヤブサ

ただし、今年は1羽しか見られませんでした。

今でもここに「つがい」で暮らしているのか?

それとも世代が変わっていたりするのか?

その辺りはちょっと不明です。

 

 

 

 

さて、ここからは暫し2日目の様子を。

伊豆の小京都とも呼ばれる著名な観光地

修善寺の記録をお送りしたいと思います。

トップでも書いた通り、私にとっては初訪問。

また、狩の川屋の名前の由来にもなっている

狩野川(かのがわ)の上流域に位置しています。

 

写真の川も当然狩野川なわけですが

いかにも上流域らしい川の風景に

日本らしい建築物などや背景の山などがマッチし

たしかに京都っぽい雰囲気を醸し出しています。

 

 

 

 

 

 

左の寺社が町の名前にもなっている修善寺。

ここのほか、いくつかの寺社仏閣を訪ねました。

 

 

 

 

 

 

修善寺の境内にて。珍しいものではないですが

マンリョウ(左)やセンリョウ(右)などの実が

ちょうど見頃を迎えていました。

鎌倉の事例なんかを見てもわかる通り

和風の構造物とよく調和する植物です。

 

 

 

 

 

おや? 狩野川に何か浮かんで(?)います。

 

 

 

 

 

カワガラスでした。伊豆旅行で見かけたのは

何気に今回が初めてです。一碧湖や松川湖などの

止水域にはまずおらず、一方で上記の伊豆大川では

あまりに下流過ぎるため(目の前が下降ですし)

上流域を好むコイツにはなかなか会う機会がありませんでした。

 

なにやら植物片をくわえていましたが

恐らく巣材として集めているのでしょう。

彼らは冬の間から巣作りを始めるそうです。

 

 

 

 

 

カワセミのようなきれいなダイビングはできないので

立ち飛び込みして川の浅い所を泳ぎながら

水生昆虫などを探して捕食します。

 

そういえばまだ捕食シーンは

私も見たことがないですね。

 

 

 

 

 

竹林の小径。これもまた京都っぽい雰囲気。

(といいつつ私自身はまだ京都に行ったことはない)

 

 

 

 

 

迫田孝也氏源範頼公の墓所。

修善寺より大分川を遡った先の

やや小高い丘の上に位置しています。

 

 

 

 

 

イソヒヨドリが出現。

伊豆半島でもとりわけ海から離れた

内陸部に位置している修善寺ですが

この鳥は普通によく見かけます。

 

 

 

 

 

食べ歩きに、わさびジェラートを購入。

しかも擦ったわさびの追加トッピング付き。

非常に美味でしたが、このトッピングしたわさびが

相当強力で、口にして数秒間を置いて

鼻にツーンと来ました。苦手な方は要注意(汗)

 

 

 

 

 

 

お土産(といっても自分用)に購入した巣蜜

要するにハチミツが詰まった状態のミツバチの巣です。

ハチミツそのものが結構高価な代物ですが

巣ごと食べられるものともなるとより高価。

これだけでも3000円以上しました。

なお、蜜源となった植物はクロガネモチとのこと。

街路樹でも普通によく見られる、あの赤い実のなる木ですね。

今の時期だと実がヒヨドリなどのエサになっていますが

昆虫の蜜源としても良い働きをしてくれているようです。

非常に濃厚で大変美味でした。(もう全部食いました)

 

なお、巣を覆っている白い部分は天然の蜜蝋(みつろう)。

剝がす必要はなく(そもそも物理的に難しいし面倒くさい)

そのままスプーンか何かで削り取って食べられます。

 

余談ですが、養蜂業では蜜を貯蔵する部屋と

幼虫を育てる部屋をしっかり分けますので

(人がやらずともミツバチの方が仕分けをする)

上記のような巣蜜の中に幼虫が入り込むという

私にとって地獄のような現象が起こることはまずありません。

当然、採蜜の際にその辺はチェックするでしょうしね(汗)

 

 

 

 

 

西伊豆 戸田漁港周辺。

駿河湾越しに眺める富士山です。

この時はまだ幾分か天気も良く

山頂付近までしっかりと見えました。

 

 

 

 

 

 

2日目の昼食。アジのたたき定食です。

たたきの量が半端ないです(爆)

この他、駿河湾では結構珍しい魚が

獲れるらしいので、伊東などの東伊豆とは

また違う水産物が楽しめるようです。

 

ちなみにここは戸田(とだ)ではなく

戸田(へた)という場所。読み間違い注意です。

 

 

 

 

 

3日目は打って変わって快晴に。

久々に一碧湖に行ってきました。

 

相変わらずここは水鳥が少ないです。

もちろんゼロというわけではないですが

渡りのカモがほぼいないのが印象的。

一応、カイツブリとカンムリカイツブリには

一羽ずつでしたが遭遇しています。

 

 

 

 

 

湖を囲う遊歩道を一周ぐるりと巡りました。

何気に一碧湖を一周したのは初めてです。

写真は、途中で見かけたフユイチゴ

林縁部をチェックしていれば割とすぐ見つかります。

 

 

 

 

 

快晴だったこともあってか

はたまたエルニーニョがまだ影響していたのか

この日は正月の割にやたらと暖かく

小さなハエやアブのほか、ハチの姿も見かけました。

もっとも、過去の伊豆旅行では

ウラナミシジミなどに遭遇したこともあるので

そこまで「異常」なことではないのかもしれません。

(写真は多分オオモンツチバチ

 

 

 

 

 

最後に、上空を舞うミサゴの姿を1枚。

光が強すぎたせいで顔周辺の写りがイマイチか?

伊豆では臨海域はもちろん、こうした内陸部の湖でも

とにかく魚さえ獲れれば現れるようです。

 

以上。初訪問の修善寺はやはり川を中心に

自然度の高さが感じられ、紹介したカワガラス以外にも

水辺と里山それぞれの小鳥が多数確認できました。

食や土産などの観光的なコンテンツも充実しているので

またいつか訪問したいものです。

 

 

 

 

 

【1/2~4 伊豆で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、ウミネコ、エナガ、オオバン、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワガラス、カワセミ、カンムリカイツブリ、キセキレイ、コゲラ、コサギ、シジュウカラ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、トビ、ハクセキレイ、ハヤブサ、ヒヨドリ、マガモ、ミサゴ、メジロ、ユリカモメ

昆虫類・・・オオモンツチバチ(?)、クロスジホソサジヨコバイ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2024年1月28日(日)に開催いたします。

 (21日が雨天につき1週間延期いたしました)

 行先は「横浜市 いたち川の川沿い散策」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。