【講座実施報告】初のご近所開催(2月・浮間公園~戸田市内編) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

2月19日に開催した散策講座「首都圏生きものめぐり」

現住所のお隣、浮間舟渡駅からスタート。

本ブログではお馴染みの浮間公園を一周し、

その後は戸田橋を渡って戸田市内へ……

戸田公園のヨシガモなどを観察しつつ、

住宅地の水路沿いを歩いて戸田公園駅に向かうという

いわゆる「地域密着型」のツアーとなりました。

 

おかげさまで近隣にお住まいの方が結構参加してくださり

なかなかに盛況だったように思います。

ご参加いただいた皆様には心より感謝申し上げます。

 

 

 

 

 

会えるとちょっと嬉しいアメリカヒドリを始め

浮間公園では多くの水鳥にエンカウントしました。

残念ながら芝生を歩いて食事するという

お約束のシーンは撮ることができませんでしたが

ここで会える水鳥としては一番撮れると嬉しい種。

 

ちなみにトップの写真は、このアメリカヒドリを

皆で撮っているシーンだったりします。

この後、別のバードウォッチングツアーの方々も

熱心に本種の撮影をしていらっしゃいました。

やはり珍しい鳥ということなのでしょう。

(実際、混血ではない純粋なアメリカヒドリは遭遇率が低い)

 

 

 

 

 

この日特に多かったのは、やはりホシハジロ(写真)。

続いてキンクロハジロも集団で確認できました。

相変わらず、池の面積の割には

カモの飛来数が妙に多い公園です。

 

その気になればここで1日過ごすことも可能ですし

サクラソウの開花期や、ササゴイの飛来する夏場など

季節を変えても楽しめるという点も重要。

これは東京屈指の優秀な公園と言っても良いのでは?

 

 

 

 

 

 

オナガ(左)やメジロなどの小鳥のほか

ここではおなじみのバン(右)も撮影。

オオバンは浮間公園に限らずよく見かけますが

無印のバンは意外とあまり目にする機会がありません。

(もちろん、いる所には安定していますが)

 

 

 

 

 

 

バードサンクチュアリにてカワセミも確認。

大分距離がありましたが、無事撮影できました。

近年では大分コンスタントに撮れるようになったものの

やはりこの鳥には他にない「惹きつける力」がある模様。

恐らく、参加者の皆さんが一番夢中になったのではないかと。

 

 

 

 

 

センダンの実を食べるヒヨドリ

デカ過ぎてなかなか飲み込めないようでしたが

これもまたユニークなシーンです。

 

ちなみにこのセンダンの実ですが

サイズが大きいためにヤマガラやシジュウカラには食べ辛く

ほとんどヒヨドリが独占するような形になっています。

 

 

 

 

 

浮間公園では、サクラの木の洞もチェック!

ここにはニホンミツバチの巣があるのです。↓

 

 

 

 

 

今回のツアー実施に先立って行った視察時には

結構暖かかったので、巣の周辺をブンブン飛び回っていました。

この日はあいにくやや寒かったためか

巣の中でおしくらまんじゅう状態に……。

当たり前ですが指を突っ込んだりはしないように

 

なお、ニホンミツバチの巣はサクラ並木の区域だけで

今のところ2つ存在している模様。

もしかしたら来園者には見えないだけで

バードサンクチュアリの中にもある……のかも?

 

 

 

 

 

 

公園を後にし、堤防を歩いて戸田橋方面へ。

途中、高架下に作られたイワツバメの巣(右)を観察しました。

イワツバメ本体が来るのは、もう1ヶ月くらい先かな?

 

 

 

 

 

戸田橋を経て、戸田公園内に入りました。

ここのメインはやはりヨシガモ

今冬もちゃんと集団で飛来しているのですが

この日はなかなか見つからず……。

が、いなくなってしまったとは思えなかったので

ボート練習場の岸辺を歩きながら

皆で懸命に探しました。その結果……↓

 

 

 

 

 

 

残念ながら、この日は歩いていた岸辺の反対側

すなわち対岸付近に固まっていました。

これでは鮮明な撮影は難しいですね。(;^_^A

 

一応、存在が確認できたのはよかったですが

美しいカモだけにやはり近距離で撮りたかった……orz

 

 

 

 

 

戸田市側の荒川河川敷も散策。

この日、浮間公園内ではまったくツグミを見ませんでしたが

ここへ来てドッと集団で現れました。

やはり今冬も飛来が遅れていたようです。

 

 

 

 

 

 

その後は笹目水門を経て、桜並木のある水路を横目に

一路ゴール地点である戸田公園駅を目指しました。

水門近くではマガモ(左)を確認したほか

水路にはとんでもない数の(右)の姿が。

この魚が何なのかはちょっとわかりませんが

ボラのように見えなくもない……かな?

(すみません魚は少々専門外なので(汗))

 

 

 

 

 

最近、戸田市内で異様にカワウが集まる場所として

市民の間ではちょっと有名なスポットです。

手前の3羽が目立つかもしれませんが

右奥にはかなりの数が集まっています。

 

なぜここがカワウに好かれるのかは不明。

水路の合流地点なので、魚が集まりやすいのかも?

 

 

 

 

 

カワウをクローズアップ。

猛禽類顔負けの鋭く曲がったくちばしが印象深い。

ただし「鵜呑み」という熟語が示す通り

魚は常に丸呑みです。(猛禽は肉を千切って食べます)

 

……そういえばあのカワウとカエルはどうしたんだろうか?

 

 

 

 

【おまけ】

あまりに上記のヨシガモの写りが残念だったので

視察時に撮影したものをアップいたします。

今冬は6ペアくらい飛来しているらしいので

旅立つ前に、皆さんも一度ご覧いただければと思います。

 

 

 

 

 

練習中のボートのすぐ傍を泳ぐヨシガモ。

これこそ、戸田公園の冬の風物詩だと勝手に思っております。

 

 

 

多くの方に参加いただいた2月の講座。

自然地とは言い難いエリアでしたが

その割には色々な「出合い」もありましたし

ご満足いただけたのであれば幸いです。

 

こうした街中にも生きものの観察スポットが

点在しているということを、今後も本講座やブログ等を通じて

広く発信していきたいものです。

 

……とまあ、今日(3月7日)が誕生日ですので、

ある種の抱負みたいなもので締めくくらせていただきます。<(_ _)>

 

 

 

 

【2/19 講座・浮間公園~戸田市内編で撮影した生きもの】

鳥類・・・アメリカヒドリ、オオバン、オナガ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キジバト、キンクロハジロ、ゴイサギ、シジュウカラ、セグロカモメ、ツグミ、ハクセキレイ、バン、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、ムクドリ、メジロ、ユリカモメ、ヨシガモ

昆虫類・・・ニホンミツバチ

その他・・・ボラ(?)

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年3月19日(日)に開催いたします。

 行先は「泉の森&ふれあいの森(神奈川県大和市)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。

 

 

【お終いに】

当方が現在主宰しております自然散策講座「首都圏生きものめぐり」ならびに更新中のブログ「首都圏生きものめぐり」は、当方の現在の勤務先(雇用形態は業務委託です)の発行物、店舗での営業内容、Instagram等でのSNSでの発信内容、および各種活動とは一切関係しておりません。また、当方の自然感や政治・文化的な主義主張もまた必ずしも勤務先のそれと一致するものではありません。

当方勤務先のあらゆる事業・活動内容につきまして、「首都圏生きものめぐり」主宰者としては一切お答えしかねますので、あらかじめご了承ください。また、特定の政治的・文化的な価値観の押しつけやそれに関連する各種活動への勧誘等は、従来どおり、本講座におきましては一切いたしませんことを、ここに明記させていただきます。

今後とも「首都圏生きものめぐり」を何卒よろしくお願いいたします。