3年前にはオープンしていましたが、訪問は今回が初(国営昭和記念公園+立川駅前) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

昨年の夏は行けなかった昭和記念公園へ。

猛暑日につき歩き回るのはしんどかったですが

黄色くて細長いのを始めとして

トンボの出現状況はチェックしたいところ。

ただ、この日はまず到着直後に

ツミが1羽出現しました。近くに巣らしきものもあったので

ここで巣立った個体なのかもしれません。

 

年々増加傾向にあると聞いてはいましたが

今年は特に「アタリ」だったのかも?

 

 

 

 

 

 

写真じゃわかりにくいでしょうが

35℃を超えている上に花畑周辺は日陰がなく

立っているのもしんどいレベルでした。

その割には、ヒマワリ畑をバックに

コスプレで写真撮影している方なども多かったですが。

 

 

 

 

 

ヒマワリは蜜源としても優秀ゆえ

セイヨウミツバチが多く飛来していました。

 

ちなみに養蜂家の方に聞いたところ

ミツバチもたまに「夏バテ」するらしい……。

 

 

 

 

 

草原にアオイトトンボが出現しました。

池からは大分離れていましたけれど

結構遠距離を移動できるみたいですね。

 

何気に、なかなか良い写りかも。

 

 

 

 

 

こちらはマユタテアカネ

昭和記念公園ではポピュラーな存在です。

 

 

 

 

 

 

そして、おなじみのキイトトンボ

一昨年と比較して、公園内での分布が

やや広がったように見えました。

 

以前までは一部の池周辺に多数固まっていましたが

その近くの乾いた草原にも多数進出(?)しており

全体としての数も増えたような気がします。

 

 

 

 

 

交尾中の個体も確認しています。

 

夏の昭和記念公園のシンボル種と言ってもいい

このキイトトンボ。今後も動向を見守りたいところです。

 

 

 

 

 

 

日本庭園にはチョウトンボの姿も。

今年は出現が早かったらしいので

もう見納めか……と思ったのですが

Facebook等では8月終盤にも出現情報が

多数上がっていましたので、今週末くらいなら見れるかも?

 

 

 

 

 

サギソウが開花していました。

この低位置からの撮影ですと

ランの仲間であることがよくわかります。

 

 

 

 

 

カイツブリが

ギンヤンマを捕まえた?

(よく捕まえられたなというのが正直な感想です)

限られた環境で生きていくためには

食い物のえり好みはできないということか

それとも私が知らなかっただけで

元々昆虫も「ごちそう」だったのか……?

 

 

 

 

 

 

先日のアレに引き続き

看板のすぐ近くにニホンアカガエルが。

このカエルについては一昨年と比べると

遭遇率が低かった気がします。

 

暑過ぎて出てこなかったのかも?

 

 

 

 

 

カネタタキの仲間。

葉の裏にくっついていました。

 

 

 

 

 

手すりについていたキアシナガバチの巣

(幼虫が1匹見えてしまっています。苦手な方ゴメンナサイ)

 

注意喚起もされておらず、

巣のサイズもあまり大きくなかったので

うっかり触ってしまうリスクもあります。

特に、あまりブンブン飛び回っておらず

写真のように皆でしがみついていることも多いので

なおさら巣の存在に気づきにくいのが厄介です。

 

公園・緑地では、確認せずに安易に木や構造物に

手を出さない方がいいかもしれません。

(仮にうっかり触ってハチを怒らせたとしても

ハチにしてみれば急に巣を攻撃されるのと同じなので

言い訳が効かないのが厄介です)

 

 

 

 

 

 

池からずいぶん離れたところに

ヤゴ(多分ギンヤンマ)の抜け殻がありました。

注水植物で羽化するイメージが強いですが

意外とこんなところまで歩けるものなんだろうか?

 

さっき食われてたギンヤンマかもね(鬼)

 

 

 

 

 

昭和記念公園を後にしてから、

立川駅に向かう前に、ちょっと寄り道。

2020年に竣工したというこの複合施設

「GREEN SPRINGS」といいまして

2階部分にかなり広い緑地が設けられています。

 

 

 

 

 

人工地盤の緑地ではありますが

樹林帯あり、水場ありとなかなかの充実ぶり。

奥に見える森のそのまた奥の方まで道は続いており

ちょっとした森林浴も楽しめるスポットです。

ほぼ「公園」と言って差し支えないでしょう。

 

 

 

 

 

 

森の奥にはこのように池や小川も設けられており

フェンスによる仕切りなども特にないので

水による清涼感を間近で感じられます。

 

 

 

 

 

注水植物も豊富で、高い自然度を感じます。

「これぞビオトープ」という設えですね。

実際、多くのトンボの生息域になっており

池の周囲を探してみると、羽化したヤゴの抜け殻が

あちらこちらで見つかります。

 

……やっぱ水辺は実質的に必須なんじゃないの?

 

 

 

 

 

これは恐らくネキトンボ

都心部ではあまり目にする機会がないので

こういうビルのオープンスペースで

観察できたのはちょっと驚きです。

 

 

 

 

 

アオモンイトトンボも複数飛んでいました。

ほか、シオカラトンボなどもよく見られます。

また、フジバカマ(の園芸種?)も列植されており

ミツバチが多数飛来しているのを確認しております。

 

一方でキイトトンボの姿は見かけませんでした。

観察したいのであれば、入園料がちょっと痛いですが

素直に昭和記念公園に入った方がよさそうです(笑)。

 

 

 

 

 

【7/30 国営昭和記念公園で撮影した生きもの】

鳥類・・・カイツブリ、カルガモ、キジバト、ツミ、ヒヨドリ、ヤマガラ

昆虫類・・・アオイトトンボ、アオバハゴロモ、アオモンイトトンボ、アカスジカメムシ、アカボシゴマダラ、アブラゼミ、アメンボ、イボバッタ、ウスバカゲロウ、ウチワヤンマ、オオシオカラトンボ、オオスズメバチ、オンブバッタ、カネタタキ、キイトトンボ、キイロアシナガバチ、ギンヤンマ、クマバチ、コシアキトンボ、コバネイナゴ、サザナミスズメ、シオカラトンボ、シオヤアブ、ショウジョウトンボ、ショウリョウバッタ、シロテンハナムグリ、セイヨウミツバチ、セグロアシナガバチ、チョウトンボ、ツクツクホウシ、ツチイナゴ、ツマグロヒョウモン、トノサマバッタ、ネキトンボ、ヒナバッタ、プラタナスグンバイ、マメコガネ、マユタテアカネ、ミンミンゼミ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ヤマトシジミ

その他・・・ニホンアカガエル、ニホンカナヘビ、メダカ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年9月17日(日)に開催いたします。

 行先は「朝夷奈切通~鎌倉市北東部」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。