ここで撮らなければ一生会えないと思いましたので(藤沢市内某所~江の島) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

昨年末にバーダー界隈で話題となった珍鳥というと

例のヒメハジロと並び、こちらも挙げられます。

サバクヒタキというヒタキの仲間であり

本来はモンゴルだのアフリカだの中東だのと

名前の通り乾燥地帯で繁殖するのだそうです。

その珍鳥が何故か藤沢市内の某所に飛来していると聞き

ネット上の情報から居場所を突き止め

ご覧の通り撮影してまいりました。

 

遭遇率・・・1 (日本にはごく稀にしか来ない迷鳥)

インパクト・・・3 (ジョウビタキ辺りと同サイズ)

美しさ・・・3 (それなりにお洒落な模様)

俊敏性・・・4 (小鳥なので)

知名度・・・2 (今回の騒動で初めて知ったバーダーも多いはず)

 

到着直後に現れたので証拠写真を撮ることは簡単だったのですが

周辺の駐車場には「ここから撮影しないでください(意訳)」

という感じの看板が貼られ、長時間の駐車も禁止したりと

どことなく物々しい雰囲気が漂っていました。

そういうこともあってか、カメラをぶら下げた人の姿はナシ。

私も駐車場ではない位置から、邪魔にならないよう配慮しつつ

1枚写真を撮ってすぐにトンズラしました。滞在時間は2分ほど。

(写りがイマイチなのはそのためです)

 

このサバクヒタキがいつまで残るのかはわかりませんが

今後発見時のように大騒ぎになることは恐らくないでしょう。

私としても、撮れただけで大満足です。

 

 

 

 

 

 

サバクヒタキ撮影後は、江の島に向かいました。

途中で鵠沼海岸を通過しましたが

ビーチスポーツを楽しむ方がたくさん。

ついでに重機も乗り込んでいました(右写真)。

(工事中だったようです)

 

 

 

 

 

江の島に到着。

石碑(?)の上でイソヒヨドリ♀がお出迎え。

 

 

 

 

 

前回と同じ個体の可能性が高いクロサギ

 

 

 

 

 

前回と同じ個体としか思えないミヤコドリ

住めば都(みやこ)ということか

 

 

 

 

 

ハヤブサに会いに行った際に

先にミサゴが現れました。

本当にここのところエンカウント率高いです。

数ある猛禽類の中でもとりわけ勇ましい風貌なので

個人的にはとても嬉しいんですけどね。

(ちなみによく見ると魚を捕まえています)

 

 

 

 

 

お馴染みのハヤブサ。写りはイマイチ。

2022年はあまり江の島の足を運びませんでしたが

数少ない訪問時には必ず姿を見せてくれました。

 

繁殖に成功したと聞いておりますので

今後が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

ハヤブサへの年末のご挨拶を終え、昼食に。

刺身定食でしたがイワシの刺身が絶品でした。

生姜醤油で食せば生臭みもまったくナシ。

右は、道中で食べた塩羊羹(立ち食い用/130円)です。

 

 

 

 

 

久しぶりの稚児ヶ淵

この日は風もあまりなかったため、

べんてん丸も運行していました。

気軽に立ち入れる磯場ということで

やはり居心地がいいですね。

 

 

 

 

 

 

年末なのにまだ生きていた連中

(左:ルリタテハ 右:ウラナミシジミ

まあ、ルリタテハの方は成虫越冬するチョウですし

過去には年越ししたウラナミryを撮影したこともあるので

奇怪というほどではないんですけどね……。

この日は暖かかったので動きやすかったようです。

 

翅がボロボロですが、どちらもしっかり飛んでいました。

 

 

 

 

 

でも、暖かいからと動き回っていれば

鳥の餌食になるリスクもあります。

キマダラカメムシらしきカメムシが

イソヒヨドリ♀に捕まってしまいました。

鳥の方も腹減って必死なのか放屁は通用しなかった模様

 

 

 

 

 

サムエル・コッキング苑アイスチューリップ

入口近くになかったのでもう止めてしまったのかと

思いましたが、奥の方でちゃんと見られました。

 

パンジー、ビオラ、葉ボタンなどでは草丈の関係で

どうしてもインパクトに欠けてしまうため

チューリップの早咲きは冬の花壇に彩りを添えるのに

重宝されているようです。

 

 

 

 

 

 

サムエル・コッキング苑内で展示されている

多肉植物のテラリウム。大小様々です。

 

 

 

 

 

相模湾と俺(左下:イソヒヨドリ)

 

 

 

 

 

夕方、再度岩礁地帯を見に行ってみると

例のミヤコドリがまだウロウロしていました。

貝を啄んでいるのがわかります。

 

干潟と比べると食事も大変そうですが

どうやらここが気に入っているようです。

いつまで残るのか?また江の島に行くことがあれば

その都度チェックしていきたいところです。

 

 

 

 

 

一時休戦中?

 

 

 

 

 

【12/29 藤沢市内~江の島で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、イソヒヨドリ、ウミウ、ウミネコ、オオバン、カワウ、クロサギ、コサギ、サバクヒタキ、ジョウビタキ、セグロセキレイ、トビ、ハクセキレイ、ハヤブサ、ヒヨドリ、ミサゴ、ミヤコドリ、ムクドリ

昆虫類・・・ウラナミシジミ、ルリタテハ

その他・・・アカミミガメ、オオヘビガイ、ケヤリムシ、ヨロイイソギンチャク

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2023年1月15日(日)に開催いたします。

 行先は「茅ケ崎里山公園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。