正面向くとちょっと微妙だった(多摩川某所&新宿御苑) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

今年方々で噂になっている多摩川の珍鳥

さっそく私も見に行ってみました。

 

色々とWeb検索を駆使してみて、

観察ポイントはすぐにあぶり出せましたし

件の鳥はすぐに姿を現しましたが

問題なのは潜水浮上潜水浮上→∞

非常に短いスパンで繰り返していたこと。

(写真の上の方にいる潜っているのが件の鳥)

オオバンと一緒に行動していたのですが

カイツブリ以上の頻度で潜水されては

私のカメラ技術(と装備)では真っ当に撮影できません……。

どうやら食事を探していたようです。

 

 

 

 

 

 

とりあえず逃げる気はなさそうだったので

一旦撮影ポイントから距離を置き、下流へ。

右写真の高架には京王線の線路が通っており

何気に撮影ポイントは車窓からでも見えます。

(カメラマンがやたらと集っているのですぐわかります)

 

もうちょい下流まで歩いて行けますが

それほど遠くない所で川の分岐点に差し掛かり

それ以上は行けなくなっております。

 

 

 

 

 

上空をミサゴが飛びました。

朝飯(魚)を持って食事場所を探している模様。

この時、周囲にはやたらとカラスが多かったため

横取りを恐れてなかなか食事処が決まらなかった様子。

 

提案だが、いっそ先程のカメラマンの集まっている場所で

地面に下りてゆっくり食うというのはどうだろう?

カラスは利口なのでそこまで人の近くに下りてこないし

カモやオオバンは基本魚食性のミサゴを怖がらないし

ついでにカメラマンはミサゴの食事シーンを間近で撮影できて

まさに一石三鳥。WIN-WIN-WIN

良い案だと思わないか?

 

ま、結局山の向こうに飛んで行ってしまいましたが。

残念。

 

 

 

 

 

さてさて、30~40分ほど離れてから

件の珍鳥撮影ポイントに戻ってみましたところ

こちらは朝食が終わったのか、先程より潜水頻度が下がり

しっかりと撮影することができました。

こちらが噂の珍鳥 ヒメハジロです。

 

遭遇率・・・1 (日本では滅多に見られない)

インパクト・・・3 (ヒメという名の通りサイズは小さめ)

美しさ・・・3 (シンプルながらお洒落な羽色)

俊敏性・・・4 (やたらと潜りまくるので)

知名度・・・2 (手持ちの図鑑には非掲載)

 

この日は曇り空だったのでちょっとハッキリしませんが

頭部の色は単純な黒ではなく、青みを帯びています。

なお、日本では確かに珍鳥ですが

別に絶滅危惧種というわけではないらしく

アメリカ大陸では割と普通に見られるカモだそうです。

 

 

 

 

 

毛づくろいの一環で、ぐるりと引っ繰り返るヒメハジロ

よくキンクロハジロやスズガモが見せる姿ですね。

 

 

 

 

 

「こっち見んな」とばかりに正面を向くヒメハジロ

正面向きで絵になる鳥はフクロウの仲間だけ……と

前に誰かが言っていた気がしますが、

うむ、これは頷かざるを得ない……。(◎_◎;)

 

というかこんなに頭細かったんですね。

 

 

 

 

 

なお、ヒメハジロの撮影ポイントでは

他の水鳥はオオバンくらいしか見られませんでした。

(下流の方ではマガモやカワウもいました)

 

100点とは言えませんがしっかりヒメハジロも撮れたため

午前の内に多摩川の撮影ポイントから撤収し

京王線一本で行ける新宿へと向かいました。

行先は新宿御苑です。↓

 

 

 

 

 

 

昼食を済ませ、新宿御苑に入りました。

冬場は普段マガモが多数飛来しているのですが

今年は例年よりハシビロガモ(右)が多かった気がします。

 

 

 

 

 

怪しい儀式……もとい集団での食事シーンも。

これはハシビロガモだけの習性なのでしょうか?

今年1月には講座中にも撮影しております。

 

 

 

 

 

 

12月らしくスイセン(左)が開花期を迎えていた一方

まだかなりの数のバラ(右)が残っていました。

5~6年くらい前まではここまでのことはなかったはずですが

一概に温暖化だけのせいとも言い切れません。

(遅くまで咲かせられる剪定手法があるため)

 

 

 

 

 

ここ最近見ていなかった、御苑のオシドリ

オス・メス合わせて結構な数が飛来していたほか

トモエガモ(右下)の姿も見られました。

 

 

 

 

 

オオタカも姿を見せてくれました。

遠距離でしたが割とよく撮れた気がします。

なお、コイツが一体どこにいたのかといいますと……。↓

 

 

 

 

 

普通に、オシドリ軍団&トモエガモ

すぐ上にとまっていました。この距離的に

オシドリたちが気付いていないとは思えませんが

特に逃げ出す様子もありません。

 

これは一体どういうことなのか?

オオタカとオシドリの間で不戦協定でもあるのか?

オオタカが腹一杯でオシドリがそれを知っているのか?

それとも実はオシドリは不味いのか?

結局その後、オオタカは森の奥に消えてしまいました。

 

謎は謎のまま残りました。(;^_^A

 

 

 

 

 

 

オオタカの余韻が残ったまま、苑内を散策。

途中でカフェに立ち寄り、抹茶どら焼き(右)を食しました。

濃い抹茶餡とホイップクリームの愛称は抜群です。

 

 

 

 

 

最後に、アオジを撮影してこの日は終了。

姿を見ることはまだ少ないですが

あちこちの茂みからそれらしき声を聞きます。

 

次は12/29、12月に境川界隈で開催しました

講座「首都圏生きものめぐり」の様子を

視察時の記録と併せてお送りします。

 

 

 

 

 

【12/17 多摩川&新宿御苑で撮影した生きもの】

アオサギ、アオジ、イソヒヨドリ、エナガ、オオタカ、オオバン、オシドリ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、キンクロハジロ、コサギ、シジュウカラ、ダイサギ、トモエガモ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ハシボソガラス、ヒメハジロ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、ミサゴ、メジロ

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年1月15日(日)に開催いたします。

 行先は「茅ケ崎里山公園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。