今年方々で噂になっている多摩川の珍鳥を
さっそく私も見に行ってみました。
色々とWeb検索を駆使してみて、
観察ポイントはすぐにあぶり出せましたし
件の鳥はすぐに姿を現しましたが
問題なのは潜水→浮上→潜水→浮上→∞を
非常に短いスパンで繰り返していたこと。
(写真の上の方にいる潜っているのが件の鳥)
オオバンと一緒に行動していたのですが
カイツブリ以上の頻度で潜水されては
私のカメラ技術(と装備)では真っ当に撮影できません……。
どうやら食事を探していたようです。
とりあえず逃げる気はなさそうだったので
一旦撮影ポイントから距離を置き、下流へ。
右写真の高架には京王線の線路が通っており
何気に撮影ポイントは車窓からでも見えます。
(カメラマンがやたらと集っているのですぐわかります)
もうちょい下流まで歩いて行けますが
それほど遠くない所で川の分岐点に差し掛かり
それ以上は行けなくなっております。
上空をミサゴが飛びました。
朝飯(魚)を持って食事場所を探している模様。
この時、周囲にはやたらとカラスが多かったため
横取りを恐れてなかなか食事処が決まらなかった様子。
提案だが、いっそ先程のカメラマンの集まっている場所で
地面に下りてゆっくり食うというのはどうだろう?
カラスは利口なのでそこまで人の近くに下りてこないし
カモやオオバンは基本魚食性のミサゴを怖がらないし
ついでにカメラマンはミサゴの食事シーンを間近で撮影できて
まさに一石三鳥。WIN-WIN-WIN
良い案だと思わないか?
ま、結局山の向こうに飛んで行ってしまいましたが。
残念。
さてさて、30~40分ほど離れてから
件の珍鳥撮影ポイントに戻ってみましたところ
こちらは朝食が終わったのか、先程より潜水頻度が下がり
しっかりと撮影することができました。
こちらが噂の珍鳥 ヒメハジロです。
遭遇率・・・1 (日本では滅多に見られない)
インパクト・・・3 (ヒメという名の通りサイズは小さめ)
美しさ・・・3 (シンプルながらお洒落な羽色)
俊敏性・・・4 (やたらと潜りまくるので)
知名度・・・2 (手持ちの図鑑には非掲載)
この日は曇り空だったのでちょっとハッキリしませんが
頭部の色は単純な黒ではなく、青みを帯びています。
なお、日本では確かに珍鳥ですが
別に絶滅危惧種というわけではないらしく
アメリカ大陸では割と普通に見られるカモだそうです。
毛づくろいの一環で、ぐるりと引っ繰り返るヒメハジロ。
よくキンクロハジロやスズガモが見せる姿ですね。
「こっち見んな」とばかりに正面を向くヒメハジロ。
正面向きで絵になる鳥はフクロウの仲間だけ……と
前に誰かが言っていた気がしますが、
うむ、これは頷かざるを得ない……。(◎_◎;)
というかこんなに頭細かったんですね。
なお、ヒメハジロの撮影ポイントでは
他の水鳥はオオバンくらいしか見られませんでした。
(下流の方ではマガモやカワウもいました)
100点とは言えませんがしっかりヒメハジロも撮れたため
午前の内に多摩川の撮影ポイントから撤収し
京王線一本で行ける新宿へと向かいました。
行先は新宿御苑です。↓
昼食を済ませ、新宿御苑に入りました。
冬場は普段マガモが多数飛来しているのですが
今年は例年よりハシビロガモ(右)が多かった気がします。
怪しい儀式……もとい集団での食事シーンも。
これはハシビロガモだけの習性なのでしょうか?
今年1月には講座中にも撮影しております。
12月らしくスイセン(左)が開花期を迎えていた一方
まだかなりの数のバラ(右)が残っていました。
5~6年くらい前まではここまでのことはなかったはずですが
一概に温暖化だけのせいとも言い切れません。
(遅くまで咲かせられる剪定手法があるため)
ここ最近見ていなかった、御苑のオシドリ。
オス・メス合わせて結構な数が飛来していたほか
トモエガモ(右下)の姿も見られました。
オオタカも姿を見せてくれました。
遠距離でしたが割とよく撮れた気がします。
なお、コイツが一体どこにいたのかといいますと……。↓
普通に、オシドリ軍団&トモエガモの
すぐ上にとまっていました。この距離的に
オシドリたちが気付いていないとは思えませんが
特に逃げ出す様子もありません。
これは一体どういうことなのか?
オオタカとオシドリの間で不戦協定でもあるのか?
オオタカが腹一杯でオシドリがそれを知っているのか?
それとも実はオシドリは不味いのか?
結局その後、オオタカは森の奥に消えてしまいました。
謎は謎のまま残りました。(;^_^A
オオタカの余韻が残ったまま、苑内を散策。
途中でカフェに立ち寄り、抹茶どら焼き(右)を食しました。
濃い抹茶餡とホイップクリームの愛称は抜群です。
最後に、アオジを撮影してこの日は終了。
姿を見ることはまだ少ないですが
あちこちの茂みからそれらしき声を聞きます。
次は12/29、12月に境川界隈で開催しました
講座「首都圏生きものめぐり」の様子を
視察時の記録と併せてお送りします。
【12/17 多摩川&新宿御苑で撮影した生きもの】
アオサギ、アオジ、イソヒヨドリ、エナガ、オオタカ、オオバン、オシドリ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワラヒワ、キンクロハジロ、コサギ、シジュウカラ、ダイサギ、トモエガモ、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ハシボソガラス、ヒメハジロ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、ミサゴ、メジロ
★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は
2022年1月15日(日)に開催いたします。
行先は「茅ケ崎里山公園」でございます。
現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。
(講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)
【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】
小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。
ただし、御父兄の同行をお願いいたします。