【講座実施報告】カモだけでは終わらなかった(1月・皇居周辺) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

2022年初の講座「首都圏生きものめぐり」

その名の通り首都圏の中心街へ。

東京駅(写真)をスタート地点とし、皇居のお堀

時計回りに徒歩でぐるりと回る散策ツアーでした。

 

道中、皇居ランナーとぶつかりそうになったりと

若干困ったこともありましたが、

それに見合っただけの色々な収穫がありました。

 

 

 

 

 

 

基本的にお目当ては、お堀の水鳥たち。

オカヨシガモを中心に複数種が確認できます。

天気にも恵まれました。

 

 

 

 

 

食事中のヨシガモ×2。松の葉や実を食べているようです。

当然これらは皇居から枯れ落ちたもの。

そのため、人によっては水面が散らかっているように

見えるかもしれませんが、彼らにとっては大事な食事。

多少ビジュアル面を損ねるとしても

お堀に残しておく意義はあるわけですね。

 

 

 

 

 

 

日比谷公園も散策。

今回はここでツグミ(右写真)に遭遇しました。

 

1月後半に入ってから明らかにツグミとの遭遇率が

高くなったように感じます。ちょっと安心。

 

 

 

 

 

 

彼方に見えた国会議事堂(左)と

同じ位置から逆方向を見た先にいたオオバン(右)。

 

お堀の周りには議事堂の他、最高裁や警視庁など

よく名の知れた建物が立っているのですが

それぞれの位置関係は意外と知られていないもの。

しかし実際に歩いてみると、その辺も覚えやすいはずです。

 

 

 

 

 

お休み中の、頭の茶色い2羽のカモ。

右がヒドリガモで左がホシハジロです。

もちろんバードウォッチャーにとっては識別も容易ですが

よく知らない方であれば同じ種と思ってしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

北の丸公園にて。

感染症対策の観点からレストラン等は避け

屋外でランチをとりました。

暖かかったので外でも大丈夫だったのは嬉しいこと。

 

 

 

 

 

 

北の丸公園の池にも、複数のヨシガモ(右)が。

また、カワセミ(左)にも会うことができました。

くすんだ色をしていますので、もしかしたら若鳥かも?

 

 

 

 

 

シロハラも出現。

ツグミに続いて出合う機会が増えてきた気がします。

やはり本種が林床の落ち葉をガサガサしているのが

冬の公園の1つの醍醐味……という印象です。

 

 

 

 

 

ふと上空に目を向けると、ハイタカらしき姿が。

(もしかしたらオオタカかもしれませんがご了承ください)

写真ではわかりませんが2羽飛んでいました。

また、この日はノスリ(後述)も出現し

日比谷公園の上空付近でチョウゲンボウも見かけています。

 

これまで私が気付いていなかっただけなのか

はたまた、やはり方々で話を聞く通り

首都圏で猛禽が増えつつあるのか……気になるところ。

 

 

 

 

 

カラスに威嚇(?)されるノスリ

この界隈でノスリに会ったのは今回が初めてです。

チョウゲンボウやオオタカと比べると

ノスリはあまり都会に進出していないと聞きますが

やはり皇居のどこかに営巣しているのか……?

 

 

 

 

 

少し前にNHKの某自然番組でも紹介された

ハシビロガモによる集団食事風景。

写真は輪を崩してしまう瞬間でしたが

本当にぐるぐる回っているので目を惹きます。

 

 

 

 

 

 

日が傾いてきたところで皇居東御苑へ。

ロウバイが咲き始め、スパイシーな香りを放っていました。

 

 

 

 

 

灌木の上に出てきたアオジ

普段は木の枝や林床で見かけるだけに

ちょっと珍しい光景かも?

 

なお、林床でガサガサしていることもありますが

上記のシロハラと比較すると明らかに音が小さいため

慣れてくると見なくてもある程度の識別(?)ができます。

 

 

 

 

 

東御苑でもカワセミに遭遇しました。

これは成熟したメスのようですね。

 

 

 

 

 

今回の講座で観察・撮影した鳥は、全部で29種類

(スズメ、ドバト、ハシブトガラスは除く)

その数自体も嬉しいですが、何よりの収穫は

猛禽類がかなりの頻度で現れたことでしょうか?

近年、都心でも猛禽の数が回復傾向にあるという情報は

もしかすると某NHKの番組等から聞くこともあるでしょうが

それを実体験を通じて知っていただけたのではないかと思います。

 

欲を言うなら、日比谷のチョウゲンボウは撮り損ねてしまったので

講師としてはもっと早くに気づけるよう心がけたいところです。(;^_^A

 

 

 

 

 

【1/16 皇居周辺で撮影した生きもの】

アオサギ、アオジ、ウミネコ、オオバン、オカヨシガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、カワセミ、カワラヒワ、キセキレイ、キンクロハジロ、コガモ、コサギ、コブハクチョウ、シジュウカラ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ノスリ、ハイタカ(オオタカ?)、ハクセキレイ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、ホシハジロ、マガモ、メジロ、ヨシガモ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年2月20日(日)に開催いたします。

 行先は「平塚市内の田んぼ(予定)」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。