迷い込んできたハクチョウ(伊佐沼) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

前回から1ヶ月の間をおいて足を運んだ伊佐沼

この日は前回と比べると若干水位が下がっており

それに伴って写真のように沼の中に

水鳥が立っているシーンが見られました。

(農業用水の調整池なので秋になると水位が下がる)

 

早速クローズアップしてみましょう。↓

 

 

 

 

 

皆同じ方を向いて寝てる(?)のが

じわじわ来ますが、まあそれはさておき。

前回2羽しか見なかったセイタカシギですが

この日は4羽確認しております。

 

他、アオアシシギも複数見られます。

 

 

 

 

 

目に見えて水位が下がっています。

こうならないとサギはともかくとして

シギ・チドリはろくに沼を歩けませんので

水位が下がってからが秋の撮影シーズンと言えます。

 

 

 

 

 

岸辺で羽を休めるイカルチドリの集団のほか

オジロトウネンも1羽だけ見られました。

(右下にいる小さな鳥がオジロトウネン)

 

 

 

 

 

で、これなのですが……。

多分アオアシシギだとは思うのですが

何か微妙に違う気がしないでもない……。

もし違うようでしたらご指摘ください。<(_ _)>

 ▼

読者様よりご指摘をいただき調べてみましたが

どうやらコアオアシシギで間違いないようです。

これは嬉しい新顔です。情報提供ありがとうございました。

 

遭遇率・・・2 (関東各地でそれなりに撮影報告が挙がる)

インパクト・・・3 (シギとしては中型)

美しさ・・・3 (色は地味だがスマートな体型)

俊敏性・・・4 (他のシギ・チドリに準じるほか、よく歩く)

知名度・・・2 (アオアシシギほど図鑑等には登場しない)

 

 

 

 

 

陽が高くなり暖かくなってくると

セイタカシギたちも活動を開始しました。

左側にいる明らかに色の違う鳥については後述。

 

 

 

 

 

冬羽だと基本的に頭が真っ白になるのですが

この個体はまだ夏羽が抜けていないようです。

 

絶滅危惧Ⅱ類にカテゴリされているこの鳥ですが

最近では渡りのシギ・チドリの中では

飛来ポイントと時期さえ外さなければ

何気にトップクラスに「安定」して

観察できる鳥になりつつあります。

これは恐らく、他のシギ・チドリと比べると

あまり活発に動き回らないためでもあるかと思われます。

(実際、個体数も回復傾向にあるらしいですが)

 

 

 

 

 

上でちらと触れた色の違う鳥ですが

これはオオハシシギ2年前にもここで撮影した

やや大型のシギで、割とレア度も高い模様です。

(ただしレッドデータの環境省カテゴリには入っていない)

この鳥を目当てに伊佐沼を訪れるウォッチャーは

結構多くいらっしゃいます。

 ▼

読者様からのご指摘により

確認してみましたが、どうやらオグロシギのようです。

訂正させていただきます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

セイタカシギコサギ・ダイサギ

この時期にはありふれた鳥たちが集まっている中

奥の方にさらに大きな鳥の姿が……。↓

 

 

 

 

 

なんと、コハクチョウが1羽だけ来ていました。

群れから逸れたのでしょうか?

「コ」ハクチョウといえどもサイズは巨大で

サギやカモとのサイズ差は歴然としています。

 

人と違い、移動中に迷子になっても

親も仲間も迎えに来てはくれないので

どうするつもりなのかと気になっていましたが

先日(11/9)様子を見に行ってみましたら

すでに姿を消していました。

関東でも飛来地はたくさんありますので

無事どこかに旅立ったのだと願いたいところです。

 

 

 

 

 

やや暗い雲が広がってきました。

結局雨は降らなかったものの

ちょっと空気が冷たくなってきましたので

ここいらで退散することとしましょう。

 

 

 

 

 

甲羅干し中 数多過ぎだろ

 

 

 

 

 

逆に、水浴び中

(逆光でわかりにくいですがムクドリの集団です)

 

 

 

 

 

最後に、この辺は信号のない道路も多いので

横断する時はくれぐれも車にご注意ください。

まあ多分コイツは見ていないと思いますが

 

 

 

 

【10/15 伊佐沼で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオアシシギ、アオサギ、イカルチドリ、イソシギ、オオハシシギ、オグロシギ、オジロトウネン、カイツブリ、カルガモ、カワラヒワ、キアシシギ、キジバト、コアオアシシギ、コガモ、コサギ、コハクチョウ、セイタカシギ、ダイサギ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ホシハジロ、ムクドリ

昆虫類・・・アキアカネ、コバネイナゴ

その他・・・アカミミガメ、ニホンアマガエル

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年11月20日(日)に開催いたします。

 行先は「石神井公園」でございます。

 (白子川は今回行かないことになりました)

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。