ミツバチも「黄色」がお好き?(浜離宮恩賜庭園) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

コスモス畑が開花期を迎えた浜離宮恩賜庭園

汐留の高層ビルをバックにした花風景は

来園者から高い人気を得ています。

ちょうどキバナコスモスの花期が終わりに差し掛かり

一般的なピンクを主体としたコスモスが

開花最盛期に入りつつあるような時期でした。

 

 

 

 

 

 

10月22日時点では見ての通り。

これから花がなくなる左側と

これから花がグンと増える右側、

違いは顕著です。

 

 

 

 

 

気になったのは、全体的に花の数は

白やピンクの方が多かったにも拘らず

多くのミツバチは枯れかけのキバナコスモス

集中して飛来していた……ということでしょうか。

 

黄色やオレンジの花はハエやハチに好まれやすいと

以前に何度か耳にしていましたが、

ミツバチもどうやらこれに該当するようです。

(写真のセイヨウミツバチだけでなく、恐らくニホンミツバチも)

 

もちろん、ピンクや白に「来ない」わけではないですが

ミツバチに限らず昆虫たちの最盛期と

開花期が重なるのはキバナryの方なので

公園・花壇等に虫を呼びたいのであれば

キバナryに頼る方が得策と言えるのかもしれません

 

 

 

 

 

ウラナミシジミ……はあまり花色は

気にしないような気もしますが……

さて、どうなんでしょうね?(?_?)

 

 

 

 

 

花期が終わり、種を付けたキバナコスモスは

スズメの餌となっていました。

 

 

 

 

 

ホシホウジャクも飛来しました。

コスモスはキク科であり、非常に小さな花が

複数集まって1つの花のような形を作っているので

蜜腺も多数あり、その分ホバリングする蛾を

撮影しやすいというちょっとしたメリット(?)があります。

(ホバリングする時間は大体ペンタスと同じくらい)

 

 

 

 

 

カワセミも出現。まだ若い個体ですね。

どこに出てきたかといいますと……↓

 

 

 

 

 

なんと、船着き場の手摺にとまっていました。

こんな場所で魚が獲れるのか気になりますが

獲れないならこんな所に出てこないか。

 

 

 

 

 

 

セグロセキレイ(右)が芝生をうろついています。

都心の庭園なのでハクセキレイくらいしか

来ないだろうと思っていたので、少々嬉しいです。

 

一部、きれいに刈込している芝生では

電動芝刈り機(左)が動き回っていましたが

そちらは人が立ち入ることはできません。

 

 

 

 

 

ビル街をバックに、野鳥と日本庭園。

サギの仲間やカワウの多い浜離宮ですが

冬ガモの越冬地としても人気が高く

既にホシハジロキンクロハジロなどが

多数飛来していました。

 

 

 

 

 

アオサギコサギ

奥の方にちらとカワウの頭部が見えます。

 

 

 

 

 

日が傾いてきて寒くなったからか

ホシハジロの集団はほとんど身を縮ませており

ちょっと残念な写りになってしまいました。

数自体は例年通り。今後もう少し増えるかも?

 

 

 

 

 

 

ちなみに上記のホシハジロのいる池は

浮島のある開けた大きな池ですが

写真のように森の中にも複数の池があります。

 

浜離宮は元々将軍家の鷹狩場であり

獲物であるカモ達が人に驚かずに過ごせるよう

土手(左)を設けて樹林帯で囲い

水面が見えにくくしていたようです。

現在はもちろんここで狩りなどしていませんが

江戸時代の歴史を今に伝える遺構として

土手や池、引き堀などが保存されています。

 

コスモス畑や各種イベントなど、賑わいづくりのために

現代風の試みが多くなされている庭園ではありますが

歴史を感じさせる要素は今も大事に残されていますし

鴨場には今年も、多数のカモが飛来しています。

(上記の理由により、何が来ているのかは判然としませんが(汗))

 

 

 

 

【10/22 浜離宮恩賜庭園で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオバン、カルガモ、カワウ、カワセミ、キジバト、コサギ、セグロセキレイ、ハクセキレイ

昆虫類・・・アキアカネ、イチモンジセセリ、ウラナミシジミ、キンケハラナガツチバチ、クマバチ、セイヨウミツバチ、チャバネセセリ、モンキチョウ、モンシロチョウ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年11月20日(日)に開催いたします。

 行先は「石神井公園」でございます。

 (白子川は今回行かないことになりました)

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。