各記事に関する「その後」の話 ★グロ画像注意 | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

【3/5  八王子市内の某公園(長浜公園編のその後)】

 

画面中央、地面に降りている小さな鳥に注目。

先日の長池公園~京王堀之内駅の散策は、

本来であればこの鳥を撮ることが目的でした。

(なぜか長池公園にいると思い込んでいたもので)

 

「八王子の公園にこの鳥がいる」という情報は

各種SNSにアップされていましたが、かなりの珍鳥ゆえ、

具体的な公園の場所を明かしている方がなかなかいません。

色々と思考錯誤して検索した結果、

どこの公園なのかを割り出すことはできましたが

本記事でも一旦具体的な園名は伏せさせていただきます。

長池公園の散策から数日後に場所を特的できたため

後日、早朝から足を運び、無事撮影することができました。

 

とりあえずヒントのようなものを言わせていただきますと

「え?こんな所で?」と思わず口にしてしまうような場所です。

つまり八王子市内といっても

高尾山のようなガチの自然地ではないうこと。↓

 

 

 

 

 

これが件の珍鳥 ニシオジロビタキです。

と言っても近年いくつかの公園で撮影記録が挙がっており

単に私が初顔合わせというだけで、

実はマニアの界隈ではそんなに珍鳥ではない可能性も(;^_^A

まあ、それでも出現すればWeb上に撮影報告が挙がり

(そして多くの場合は具体的な居場所をぼかされる)

バードウォッチャーが朝からやってくるレベルの鳥ではあります。

 

遭遇率・・・1 (ヒタキ科だがルリやジョウビと違い、滅多に会えない)

インパクト・・・3

美しさ・・・3 (色は目立たない ジョウビの方がきれい

俊敏性・・・4 (止まってくれることは多いですが)

知名度・・・2 (ハンディサイズの図鑑には載っていないことも)

 

 

 

 

 

尾白(オジロ)ビタキということで、

確かにケツの一部が白くなっていました。

顔まわりが一部黒くなっているのは

もう夏羽に変わり始めているということでしょうか?

 

撮影したのは2週間以上も前のことなので

既に大陸方面に帰ってしまった可能性もあります。

(余談ですが、以前に紹介した後谷公園のヨシガモ

昨日見に行ったら姿が見えず、旅立った可能性があります)

 

毎年、都心部でも色々な所で撮影報告が挙がるので

来冬以降もそこそこの率で会える可能性があります。

そういう点ではミヤマシトド辺りとは一線を画しているかも。

※リンク先の記事は2013年にUPしたものです。今よりずっとグダグダな上に

 「いいね!」が0という非常にアレな記事なので何卒ご了承ください(大汗)

 これを機に「いいね!」がつくかもしれないと密かに期待しています

 

 

 

 

 

【3/11  浮間公園(浮間公園編のその後)】

 

現在でもまだ冬ガモがある程度残っている浮間公園ですが

真冬の極寒期に植えられたチューリップが大分開花し

池の畔が華やかなムードになってきました。

風車っぽい時計台がオランダを彷彿とさせるため

それっぽい雰囲気を作りたかったのかもしれません。

 

 

 

 

 

チューリップだけでなく、

同じ球根植物であるヒヤシンスも多く植栽されています。

ヒヤシンスは香りのよいものも多いので

ぜひ、首を垂れてつくばえ地面に手と膝をついて

直接鼻を近づけて嗅いでみましょう。

不審者扱いされる可能性もありますが。

 

 

 

 

 

オオタカにも遭遇しました、以前に撮影したのと同じ個体でしょう。

あの時と比べると距離があったものの、

特長である白い眉毛模様もハッキリと見えます。

まだ若鳥とのことですが、もし来年戻ってくることがあれば

立派な成鳥としてバードウォッチャーを歓喜させてくれるはずです。

 

 

 

 

【3/20 田島ヶ原サクラソウ自生地(アリスイ撮影時のその後)】

★少々ショッキングな画像があるのでご注意ください

 

田島ヶ原ではサクラソウが咲き始めました。

昨年よりも開花期が前倒しになっているようなので

今週末辺りがちょうどいい見頃かもしれません。

 

残念ながらアリスイは確認できませんでしたが、

既に旅立った後なのか、単に出てこなかっただけなのかは

ちょっと判断しかねます。(他のバードウォッチャーはいませんでした)

 

 

 

 

 

上の写真で、サクラソウ(写真左)の奥に見える黄色い花は

もちろん菜の花なんぞではなく、全部ノウルシ(写真右)です。

見ての通りサクラソウより背丈が高く、やたら繁茂するので

日陰になってしまいサクラソウにとっては邪魔な存在だとか。

しかしノウルシも絶滅危惧種なので無碍にはできず……。

そういうわけで今年もノウルシの隙間等を上手く活用し

どうにかこうにかサクラソウは懸命に花を咲かせています。

(一応、数自体は結構多いので観察には困りません)

 

 

 

 

 

アマナも開花期を迎えました。

この時点で最盛期だったように思えますので

今週末辺りが最後の観察チャンスかもしれません。

 

 

 

 

 

シロバナタンポポも多数観察できました。

一部、区画された自生地の外まではみ出しているので

踏んづけないように気をつけましょう。

(ノウルシやアマナもはみ出していることがあります)

 

 

 

一通りサクラソウ等の撮影を済ませ、

彩湖を経由して帰ろうかと移動し始めた矢先、

ふと、斜め下方の芝生広場で「何か」が動いているのに気づきました。

その「何か」は、遠目だと座り込んだ哺乳類のように見えたため

猫か、それでなければタヌキかも、とまず予想。

何やらお辞儀しているようにも見えました。

仮に猫だとしてもお辞儀するとは可愛らしい……などと安穏と考え

そっとズームしてみた結果……↓

 

 

 

 

 

それは、血肉を啄みながら

たまに顔を上げ、睨みを利かせる

オオタカの姿だった。

(ハイタカの可能性もありますが、まあどっちでもええです)

 

 

 

 

 

ちなみに場所はここ。

ちょっと離れた所では子供たちが野球していたし

見ての通りマンションも近くにあるので

彼らが都会進出しつつあることがよくわかります。

フェンスでちょっと陰になっているあたりが余計殺●現場っぽい

 

 

 

 

 

羽をむしり、肉を千切って食べるのが猛禽流。

大量の羽根を咥えていますが、羽根は美味しくないので

後で吐き出すものと思われます。

 

過去、ハヤブサやチョウゲンボウの食事シーンは

何度か撮影したことがありますが、オオタカ(ハイタカ?)は初。

しかもこんな住宅街のすぐ近くとは驚きです。

(周りにバードウォッチャーもいなかったので完全に独占できました)

 

 

 

 

 

無論、私のような人間にとっては

猛禽の食事なんてお宝に近いような嬉しいシーンなのですが

近年、個体数が急激に回復傾向にあるというオオタカが

この先さらに都会進出してきた場合、

ターゲットがいつまでもハトやムクドリのままとは限りません。

 

……ワンちゃんのお散歩の際はくれぐれも上空にご注意を。

 

 

 

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