日経新聞「春秋」から学ぶ、MOSO はっくしょん! -22ページ目

17回目 試験勉強で磨かれる能力 その9 面接試験編

(5)覚えて忘れる
熱意を伝えるために、
『覚えて忘れよう』

熱意を伝えるために必要なこと。
それは、本音で話すこと。

もっといえば、
本当に働きたいという気持ちを表すこと

勘違いする人がいる。
『本音なんだから、
やりたくないものはやりたくない
と言ってもいいでしょ』

これは違う。

本当にそこで働きたいと思うなら、
『やりたくないことでもやる』
っていうでしょ。

本気で思っていれば、形なんか関係ない。

そういう気持ちを面接でも出すことが大切。

だから、一度覚えたことを忘れる必要がある。
覚えたことを言っているレベルでは、
『ふ~ん、そんなレベルなんだね、君の志望度は・・・』
と判断されちゃう。

面接では、内容だけじゃなく、見た目の雰囲気が重要なんだ。

面接試験に対しての準備方法は、
(1)なぜそこに行きたいのか、徹底的に紙に書き出す
(2)自分の今までの生活とその時の気持ちを紙に書き出す
(3)紙に書いたもの中から、重要な「単語」を抜き出す
(4)話したい順番に単語を並べていく。
(5)単語を見ながら、面接練習。
(6)当日、面接練習でした文章は忘れる。
これをやれば、きっとうまくいく。

ここで、重要なことを1つ。

志望動機、働きたい場所、目標、長所、短所
これらを徹底的に調べることが大切。

紙に書き出すときは、文章でもよい。
とにかく、
「本当に働きたい」と思うなら、
色んなことを調べるはず。

だから、ここを怠ってしまうと、
面接試験で、いくら熱弁奮っても、
面接官の心は動かない。

========================================
ココから先は、具体例。
ちょっと長くなります。

では、どうやって、準備をするのか?
横浜市の志望動機を例に作ってみよう。

(1)なぜ横浜市に行きたいのか書き出す。
①書き出してみる
好き
住んでいて楽しい
魅力的

②それぞれ、なんでか考えてみる
好き
 ⇒住んでいるところが落ち着く
楽しい
 ⇒何かやろうと思ったときに、色んな人が色んなことをやっている。
 ⇒色んなイベントが目白押し(開港祭が今は楽しみ)
 ⇒国際色豊か(アフリカ開発会議もあるしね)
 ⇒今の市長が面白そう(今じゃなくなったらどうなるんだろう)
魅力的
 ⇒楽しいってのと理由が同じだな。要は、住んでいて面白いんだ。

③なぜ横浜市で働きたいか
好きな場所だし、楽しい場所で、
そこで働いて、楽しいことを作って行きたいから。

(2)自分の今までの生活とそのときの気持ち
①今までの生活
横浜に住んで1年。
⇒色んなイベントをやっていることがすぐに分かる
東京に住んでいた時。
⇒イベントやっているんだろうけど、わかりにくかった
②そのときの気持ち
横浜
⇒参加してみたいな!!っていう魅力的なものが多い。
だから、広報誌とかにも目が行くようになる。
東京
⇒それよりも、周りの友達と一緒にいたほうが楽しい。

(3)紙に書いたものから、重要な単語を書き出す。
好き、楽しい、開港祭、国際色、アフリカ開発会議、
作っていく、イベント、分かる、目が行く

(4)話したい順番に並べる
好き⇒楽しい⇒作っていく⇒開港祭⇒国際色⇒アフリカ開発会議
⇒イベント⇒分かる⇒目が行く⇒楽しい⇒作っていく

(5)面接練習
まず、この単語を入れながら面接練習。
(例)
質問:なぜ横浜市を志望したのですか?
答:はい、志望理由は2つあります。
  1つ目は、横浜市が好きだから。
  2つ目は、楽しいことを作って行きたいからです。
質問:横浜市のどの点が好きなのですか?
答:はい、様々なイベントがあり、それがすぐに分かって参加できる点と
参加した後で、色んな人と交流が持てる点です。
質問:今までどんなイベントに参加しましたか?
答:はい、地域の清掃活動に参加しました。
質問:参加しようと思った理由は・・・。
・・・・

と続けていくことになる。

嘘をついていなければ、イベントに参加しようと思った理由とかも
「楽しそうだと思ったから」「地域を綺麗にしたいと思ったから」
などと出てくると思う。

こんな感じの面接練習を毎日毎日行う。

そして、当日

(6)面接練習でしたことを忘れる。
面接練習では、いろんな言い回しが出てきたと思う。
でも、それらを暗記していただけじゃ駄目。
とにかく、本番の面接では、

「うまくいえるといいな」

と考えるのではなく、

「自分の気持ちをぶつけよう」

と考えよう。

熱意を伝える。

これを第一に考えて欲しい。

どんなに格好悪い野球選手でも、
一生懸命にやっていると応援したくなる。

どんなに格好よい野球選手でも、
気持ちが伝わってこないと、魅力的ではない。

格好悪いところも含めて、
面接官は、みんなの事を知りたいと思っている。

だから、熱意をしっかり伝える事

とにかく、これを意識して欲しい。

そのために、

『覚えたら、忘れよう』




















16回目 試験勉強で磨かれる能力 その8 面接試験編

昨日は、国立大学法人の試験。
試験問題自体は、そんなに難しいってほどじゃないみたいだけど
時間が足りないっていう話を聞いた。

一次試験では、時間との勝負。
一問を早く解くようにする。

その為の訓練方法は、
(1)キッチンタイマーで一問ずつ計って解く。
(2)キッチンタイマーで15分間でなるべく多くの問題を解く。
(3)知識の問題は、なるべく見たらすぐ答が出せるように、似た問題を繰り返す。
こんな感じ。

特に、キッチンタイマーを使う方法は、集中力アップするよ。
んで、日々短い時間で正解出せるように訓練すればOK。
頭の回転も速くなるはず!!!

あっ、これも試験勉強で磨かれる能力になるね。

===============================================
さて、ここからが、今回の本題。
【面接試験で磨かれる能力】
(1)他人に熱意を伝える能力
面接試験をする理由って何だと思う?

その人が職場に入ったときに、
○周りとうまくやっていけるか?
○仕事をちゃんとやっていけるか?
と言うことを把握したいから。

どんなに滑らかに話し出来ても合格するかは分からない。

『熱意を伝えること。』

そのために、やるべきこと。
それは、
『覚えて忘れる!!』
これに尽きる。

その理由は、本来の自分が出せるようになりやすいから。
覚えたことは、本当の言葉じゃない。
忘れた後に、残った言葉が本当の言葉。
その言葉があれば、熱意は伝わるようになる。
だから、覚えて忘れることは大切なんだ。

(2)他人を観察する能力
面接では、立ち居振る舞いも見られる。
普段の自分が、どんな風に行動しているのか?
それは中々、気づくものではない。

それを意識して行うために、
他人をよく観察するとよい。

そのために、やるべきこと。
それは、
『色んな物事を意識してみる!!』
これに尽きる。

その理由は、見本を沢山持つため。
沢山の見本があれば、
自分の立ち居振る舞いも変わってくる。
だから、物事を意識してみるのは、必要なんだ。

では、次から具体的に見ていくよ。

15回目 試験勉強で磨かれる能力 その7 論述試験編

ようやく続きを書くことが出来る。
昨日、国家公務員Ⅰ種の結果が出た。
俺の友達は、68点で合格していた。
でも、学校の学生は、60点以上とっていたやつも不合格。
今年は、結構レベルが高くなっているのかも。

国家公務員Ⅱ種に向けて、意識すべきこと。

基本論点は落とさない。
素直な問題は、しっかり点数にできるようにする。
その差が、今年は出てくると思う。
きっと国家公務員Ⅱ種もレベルが高くなっていくと思う。

===============================================
さて、前回の続き。

論文試験で磨かれる能力

(4)自分を他人として見る能力
自分が書いた文章を読み直す。
その際、全く別の人が書いた文章だと考えて読み直す。

考えるポイント1つ。
『分かりやすい文章か?』

小学6年生が読んでも分かるような文章なら、
わかりやすい文章だ!

具体的な読み方は、
(1)各段落の最初の文だけを読む。
⇒各段落に何が書いてあるかわかれば、OK
(2)1つの文に、1つだけ内容が書いてある。
⇒1文1内容じゃなかったら、NG

これだけでOK。

以下は、読み方の解説だよ!!

問題:少子高齢化の現状と問題点、解決策を書け!

解答例:
 現在の日本では、合計特殊出生率が1.36%である。
そして、65歳以上の高齢者の割合が、20%を越える。
 この中で、少子高齢化の問題点は、2つある。
1つ目は、労働人口が減少することで、経済が停滞することである。
2つ目は、高齢者が増加することで、社会保障費が増えることである。
 この問題に対して、解決策は2つある。
 1つ目は、労働人口の定義を変えることである。
現在、労働人口は、15歳以上65歳未満となっている。
これを15歳以上75歳未満とするのだ。
それによって、労働人口が増え、経済の停滞も防げる。
また、高齢者と若年者との交流が生まれ、
技術の世代間移転が可能となり、経済が活性化する。
 2つ目は、在宅ワークを制度化することである。
高齢者の労働人口を増やす際に懸念事項がある。
それは、体が不自由になりやすいということである。
通勤・仕事中などいつ体調が悪くなるか分からない。
それを回避するために、在宅ワークを企業が取り入れるように
働きかけるのである。
 インターネット技術の向上により、遠距離操作も簡単になった。
TPOに応じた働き方を創出することが出来れば、
現役高齢者が増え、社会保障費の増大は抑えられる。
 以上を行う際に、一番重要なことは、行政の効果的なPR活動である。
制度の存在と支持を呼びかけるため、国民に周知徹底させることが大切となる。


読み直す
(1)各段落の最初の文を読む。
 現在の日本では、合計特殊出生率が1.36%である。
 この中で、少子高齢化の問題点は、2つある。
 1つ目は、労働人口が減少することで、経済が停滞することである。
 2つ目は、高齢者が増加することで、社会保障費が増えることである。
 この問題に対して、解決策は2つある。
 1つ目は、労働人口の定義を変えることである。
 2つ目は、在宅ワークを制度化することである。
 インターネット技術の向上により、遠距離操作も簡単になった。
 以上を行う際に、一番重要なことは、行政の効果的なPR活動である。

(2)一文一内容が原則に書いてある。(もちろん、違うときもあるが・・・。)

こうやって、自分の書いた文章を
他人が書いた文章として
読み返すことが出来れば、

ものごとを客観的に見ることが出来る。
そして、論理的に考えることができるようになる。