1989年4月24日、東京ドームで行われたIWGP王座決定&闘強導夢杯争奪トーナメント準決勝。
橋本真也VSビクトル・ザンギエフ。
ザンギエフは1回戦でバズ・ソイヤーと対戦。
ソイヤのがジャーマンスープレックスホールドをカウント2.9で返したザンギエフだが、ソイヤーはスリー入ったと思いガッツポーズ。
すかさずザンギエフがジャーマンスープレックスホールドを炸裂し、カウントスリーで勝利した。
藤波、長州、蝶野が消え、橋本が新日本プロレス最後の砦となった。
試合開始早々ザンギエフが脚を取り、Wレッグロックからフェイスロック。橋本がロープをつかむ。
橋本がワキ固め。しかしすぐに立って背中にストンピング!
ザンギエフが抱えた。フロントスープレックス! 頭から落とす受け身が取れない大技だ。そのまま橋本の腕を取りアームロック。
ロープに脚をかけた橋本は場外にエスケープ。
リング上。橋本が鮮やかな首投げ! ザンギエフがヘッドシザース。腕も決める。橋本がロープに逃れた。
橋本がミドルキック! 決まった。ミドルキック、ミドルキック連打! しかしザンギエフが抱えて強引にスープレックス!
頭を打った橋本。これはきつい。
橋本が張り手! ザンギエフが投げて腕を決める。「あああああ!」と橋本が叫んでいる。危ないのか。決まっているのか。
強烈なアームロック。橋本の顔が歪んでいる。橋本コールが起こる。橋本がヘッドシザースで切り返した。ザンギエフがブリッジして回転して脱出。
技術の高さが光るザンギエフ。橋本が脚を取り、バックを取ったが、ザンギエフが強引に130キロを持ち上げて、投げ落とす!
再びアームロック。危ない。橋本が苦悶の表情。何とかロープに脚をかけ、場外にエスケープ。
リングに戻った橋本が怖い顔で睨みつけるが、ザンギエフは構わず受け身が取れないフロントスープレックス!
立ち上がった橋本がヘッドバット! 効いた。尻餅をつくザンギエフの胸板にキック! さらに助走なしのフライングニールキックが命中!
ザンギエフがダウン。橋本が足を引っ張ってリング中央で足4の字固め!
ザンギエフが慌てている。想像以上の激痛なのか。こんな技はアマレスにはない。たまらずギブアップ!
橋本激勝。新日本プロレスの砦を守った。
いよいよ強敵ベイダーと決勝だ。
さすが東京ドーム大会。この日は世界的に有名なベニー・ユキーデの試合もファンは観ることができた。
ベニー・ユキーデVS飛鳥信也は5Rドロー。判定ありルールなら、手数で圧倒したベニー・ユキーデの勝利だっただろう。