昨日、僕はレインズ恒例行事である「パートナーズフォーラム」に参加してきた。
「パートナーズフォーラム」とは、だいぶ前にブログに書いたけど、パートナー(他社さんではアルバイトと呼ぶ)の甲子園である。目標を掲げ、それを達成し、様々な課題を克服してきた店舗のパートナーたちが成果を発表する。今回は、直営店舗の発表で、品川プリンスで行われた。全国大会は、来月、パシフィコ横浜で盛大に行われる。
僕は2007年度のレインズ内定者の付き添いとして人事から仕事を頂き、参加することとなっていた。
フォーラム、その後の内定者間の懇親会で僕は再度、「就活」について考えさせられた。
① 就職活動 or 内定獲得活動 ?
内定者の話を聞いていると、複数の企業から内定を頂いているって語る学生がたくさんいらっしゃいました。大変結構なことである。就活の成果として。頑張った褒美として。最高の結果が出たのだろう。
最高の結果を得て彼ら彼女たちは、何で悩んでるんだろう?
ここに就活の本質があると思う。就活とは、何なのかを本当に考えるべきである。皆を見ていたら、内定を頂いてから、もう一度就活をしているように感じた。企業と企業を比較して比較して比較して。自己分析をして、OB、OG訪問をする。
それは、内定を得るまでの過程で済ませておくプロセスではないだろうか?
内定を得た企業で本当に働く自分が想像できているだろうか?
双方が納得して、内定を掴んでいるだろうか?
企業と企業を比較しても、自分に判断の軸が出来ていなかったら、いつまでたっても決めれないままである。
規模、社員数、歴史、給料、事業内容、発展性、男女比、福利厚生、本社の場所、海外事業、企業風土。
比較するベクトルをどこに合わせるのだろうか?
僕は就活においては、企業を比較することで自分の判断が定まるとは考えにくいと思っている。
内定を数社から頂き、贅沢な状況に酔っている学生をたくさん見たように思う。
内定を数社から頂いても、働ける職場は一つである。
苦労をして内定を一つ得て、その環境で頑張っているヒトと、数社内定を得て、選んだ企業で働いているヒトの違いなどないと思う。働くことに違いはないのである。
実際、大学において僕は選択肢もなく、藁をも掴む思いでAPUに入学し、今に至る。間違った判断をしたとも思っていないし、後悔もしていない。
要は、どの企業、環境においても最終的に生かすも殺すも、自分自身である。自分が成長できる環境、職を探して欲しいと本当に思った。
当面の人生を左右する判断を、数週間で強いられる。辛いことだろう。僕も経験をした。
でも、冷静にシンプルに考えて欲しいと思う。自分が成長できる環境を。はつらつと働く自分を想像して欲しいと強く思った。
入社後に、辛い環境に陥ったとき。あっちの企業に行ってたらとか、こっちの企業だったらとかは思いたくないことである。
そのためにも、自分の軸を確立して、自分の五年後、十年後が鮮明にイメージできる企業に就職してもらえたらと思った。
② 「やりたいこと」と「やらなければいけないこと」のバランス。
話を聞き進める中で、「やりたいこと」を次次と語る学生に沢山出逢った。僕も夢を語るのは大好きである。しかし、彼らの話を聞いていて、「やりたいこと」は明確なのに、どうしたら「やりたいこと」が出来るのかがわからないと語るヒトがいた。
僕の「やりたいこと」はレインズで出来ますか?どうやって提案すれば出来ますか?
答えに困った。
僕は「やりたいこと」を掘り下げ、分解していけば「やらなければいけないこと」が沢山出てくることに気づくと思う。そのバランスが重要であると重ねて思う。
一人の彼が言った。「海外で事業をおこしたい。」って。
分解して考えれば、沢山の「やらなければいけないこと」、と「今からでもすぐに出来ること」に気づくと思った。
レインズで出来ますか?
答えは YESでもNOでもないだろう。
自分が「やらなければいけないこと」を着実にやっていれば。
「やりたいこと」は自ずと実現すると僕は信じている。
③ 「何でレインズを選んだんですか?」
ことあるごとに、内定者から聞かれた質問である。僕はまた困った。
僕がこの会社を選んだ理由を聞いて、皆さんに何の有益性があるだろうか?
僕は商売人としての生い立ちや、実家の事業、父親の芸術品を全国に、兄貴、東京、その後の夢。
などなど。本当に自分しか解釈できない判断の軸を持ってこの会社を選んだわけである。
それを聞いても、「へー」で終わるのが関の山である。
やっぱり自分の中に判断の軸を持って欲しい。
アドバイスをするのは本当に怖いことである。そう僕は思っている。
判断の軸をもたないヒトに、判断の材料を用意し、魅力的に話を調理したら。多くの場合で、多大なる影響を受けるだろう。
人生を左右する判断は自分で行うべきである。そこに初めて、自分が背負う責任が生じるからである。
その責任を先輩として、少し背負うことは可能であるし、出来る限りはしたいと思う。
でも、順序を間違えてはいけないと思う。
自分で判断し、責任が生じて、享受するのである。
今日の占いのラッキーカラーを信じて服をコーディネイトしても。自慢の小物を持っても。最終的に判断したのは自分である。その服の色が彼女には不評だったとしても。
それは自分の責任であり、占いのせいではない。
もっと、自分を信じたほうがいいよ。そう感じた。
④ 先入観
「外食産業ってきついですよね。」 「外食産業って大変ですね。」
何百回と聞いた言葉であり、言われた言葉である。
本当にそうなのだろうか?
加えて、「大変」ってなんだろうか?
僕は思う。仕事の大変さは人それぞれであり、やりがいを強く感じているヒトには、たとえ肉体的に精神的に疲労しても、「大変」とは思わないだろう。
また、「大変」さが自分の成長を生むのだとも思う。
外食産業と、土日休みの公務員と、納期が間に合わない人たちと、警察官と、ノルマを命じられた営業と、人事と、華々しい芸能人と、ワンクリックのデイトレイダーと、医者と弁護士と。
仕事を比較しまくって、どれが「大変」ですかって言えば。
どれも「大変」なことなのである。
働くという行為はそもそも「大変」なのである。
先入観は危険である。本当にそう思う。
「外食産業は」って知ったかぶりに言われるけど。
外食が嫌なら、それまでである。働かなければいいのである。
そもそも、ホスピタリティー産業が発達した日本社会において。
外食産業は軽視されているように感じる。サービスを提供する側と受ける側で上下の関係があたかも成立しているような感覚さえ感じる。
危険である。とんだ先入観である。
仕事に上下はない。そう感じている。労働力の対価として賃金を得て、その額で比較するなら職業によって上下はあるだろうけど、本当の意味ではない。
「すべてはお客様の笑顔のために」
レインズの合言葉である。お客様に笑顔で食事をして頂きたい、感動していただきたい。そんな気持ちをもって働ける環境はそうないのではないだろうか。
日本という、ステレオタイプな社会の中で。
真の「価値組」として、外食産業が必要とされる存在になっていかなければ、この先入観は拭い去れないと強く決意した。
⑤まとめとして
長い文章になりましたが。これは、僕の主観であり、考えであります。この情報、意見さえも、読んでいただけた皆さんの判断の軸において、取捨選択して頂きたいと思っています。
就活とは、自分が輝ける、成長できる環境を探すチャンスなんだと思います。
希望の仕事に就けないかもしれません。しかし、それは現時点での暫定的な結果だとも思います。
自分の成長を強くイメージし、そのイメージが五年後も十年後も明確に表現できる環境を是非選んでいただきたいと強く思います。
加えて、自分の軸から生まれた、責任・夢・現実など希望に満ちた選択をして頂きたいと、僭越ながらそう想いました。
沢山のヒトに出逢い、会社に出逢い、想いと想いが結ばれる。そんな貴重な機会が就活だと感じています。
PS.
昨日の「フォーラム」に、僕のゼミの後輩が二人、参加してくれました。
雨の降る、品川プリンスの玄関で。
傘をさして歩いてくる二人に再会することができました。
大分ではなく、品川プリンスで。
なんとも言えない感情が込み上げてきて、うれしくてうれしくて、後で涙が出てきました。
五階まで、二人を誘導して、本日の予定を話しているとき。
偉そうに語ってんなって自分で反省しました。
僕は偉くなったわけではなく、社会人になっただけだと思った。
ネクタイを強めに締め、気持ちも強めに引き締めました。
自分の成長の機会を二人に与えてもらったんだと感謝しています。
そして自分の軸が少し太くなったとも感じています。
昨日の経験は僕の原点として、ずっと覚えておきたいと想います。
昨日は本当にありがとう。
この場を借りて、お礼申し上げます。