航泊日誌 -4ページ目

航泊日誌

フネと飛行機での写真や鎌倉での写真を掲載しています。

前回の続きです。

戦争録からの宇垣中将の気持ちの変化、決意を知れたらと思います。

宇垣中将はいよいよ太平洋戦争は敗戦間近と認識しているところから達観する時期に入ります。まさに15日の特攻を決断しています。また、ポツダム宣言受託については驚愕していることもうかがえるのが興味深いです。

 

8月11日 土曜日 晴

朝食後より警戒警報かかり終日うるさく一部は本方面を攻撃せり。昨日関東方面を攻撃せる敵機動部隊の消息本日得られざるも通信活発にして沖ノ鳥島方面に迫り北北東に進行中の台風(720粍)を回避せる算大にして間も無く当方面に出現し来るや。

昨今日を以て離別の印として各幕僚に一枚宛と考え揮毫中、度々総員退避を喰いたるも漸く完成するを得たり。

而(しか)して午後に及び最もいまはしきニュースを情報主任目の色を変えて持参せり。曰く、

 サンフランシスコ放送・・・日本は、裕仁を基盤とする条件の下にポツダム宣言に対しその他無条件降伏を申込り。

 時間若干後・・・戦略爆撃作戦部隊司令官(在マリアナ)は日本がポツダム宣言に対し回答するまで原子爆弾の使用を中止す。

嗚呼!何事ぞ火の無所煙は立たざるべし。本早朝受信せるGB電令は決号作戦準備の如何を問わず敵の機動兵力に対しては積極的攻勢を執り、また沖縄方面に向かっても攻撃を強化すべく下令あり。従来執り来れる決号に拘束せられたる編成をかねていうがごとく已むなく脱却せるものとして一時士気の高揚を見たるが、前記ニュース受領後幕僚の日吉に連絡せる所によれば敵の宣伝と思惟せる本件を朧気ながら裏付けるが如き言あり。斯かる重大事項を何故に全責任を帯ぶる長官に一言せざるや。小輩などに之を秘して半信半疑の前記放送は、余をして甚しき驚愕を感ぜしめたり。

既に本土決戦まで追い詰められて本準備に集中して余念無き時、米の原子爆弾に依り衝撃を受け更にソ連の参戦となり状況は一層不利となれるも、これらに対し、策無きに非ず、而も我には猶(なお)充分なる戦力あり、只制肘せられて発せざるのみ。

況や大陸内地には多数の陸軍部隊現存するに非ずや、如何せ敗るるならば窮地に陥らず余力を存して降伏すべしとは一部怜悧者の見解ならんも、かくの如きは徒らに目の前の利に走って国家の前途を深慮せざる所謂我利の弱者に過ぎざるなり。

若(も)し今にして斯かる挙に出でんも敵の執るべき道は同一にして何ら斟酌(しんしゃく)の余地無く全敗の結果に終わる事明なるのみならず、国民全部をして開戦の深刻なる経験を味はしむるに至らず、一部の巧者は反りて焼け膨りの情勢となり伝統の日本精神を根本的に覆し、而も将来この長恨を報復するの気概を失い、遂に前途暗澹たるに至らしむるは火を見るよりも明なるところにして皇国の前途を全く誤るところなり。矢弾尽き果て戦力組織的の抗戦不可能とするに至るも、猶天皇を擁して一億ゲリラ戦を強行し決して降伏に出づべからず。

この覚悟徹底せば決して敗るるものに非ず、遂に彼らをして手を焼きて投げ出してならしめ得べし。即ち「道通天地有形外」なり。

而して長官としての余個人にとりてもまた大いに問題あり。大命もだし難きも猶此の戦力を擁して攻撃を中止するが如きは到底不可能なり。決死の士と計りて猶為すべき処置多大なることを思う。かねて期したる武人否武将否最高指揮官の死処も大和民族将来のため深刻に考究するところ無くんばあらず。身を君主に委ね死を全道に守る覚悟に至ては本日も更めて覚悟せり。

本朝09発軍令部総長の親展電はソ連に対戦しつつ主敵米撃滅に邁進し巷間の類説に捉われざるようとの注意あり、関連せる奉勅命令に於いてもこの疑念なきをを夜に入り知り大いに安心せり。然るに特情班は猶

日本政府は降伏を申込りとの放送を聞き倫敦市(ロンドン)の戦勝祝の実況放送、真珠港(真珠湾)また自動車歓喜の警笛吹鳴を報ずと云う。

原子弾の使用、ソ連の対日宣戦に基づく歓喜的宣傳(せんでん)と見て我ら迷うること無く一路邁進すべきのみ。

 

*この時点で5AFは全力出撃3回分の燃料しかありませんでした。邀撃自体に制約を課していた状態で厳しいを通り越して最早戦闘不能になりかねない状況でした。

*この日を以て宇垣長官は特攻を決意しているところですね。しかし、政府への不信から起因していることや海上護衛総隊の命令との完全に正反対の命令のおかげで継戦支持に頑固的に信じることになってしまっています。

 

 

8月12日 日曜日 晴

海軍大臣軍令部総長は連名を以て部内に対し「ソ連の参戦は一層国家危急の時となれり。最後の一人までも奮闘すべきなり。然るところ政府は連合国に対し和平交渉を開始せるが世論に惑わず統制を完うして国策方針に合致する様」の訓示を各長官宛発せり。

之により是を観ればこの種の交渉あること正に確実となり不愉快至極なり。しかして後刻外放送は「裕仁及びその子孫の位置継続を認めず、要求を拒否せり」と報ずるに及びさっぱりしたる気持なり。

一方のGB長官よりも親展電を以て強固なる決意の下に既定の作戦を強行すべき旨電あり。何と無く内輪破れの感ありて政府の交渉は別個の瀬踏みと見放すべしと云うが如し。

敵kdb依然本州東方に在り。

ソ連はハイラル、黒河を包囲し北鮮に進入、また羅津に上陸せりとの報あり。巡洋艦3隻を主軸とする艦隊は南又は南西に行動開始せるが如しの情報により夜間索敵を行う。

敵機の来襲止みたる後1545発にて別府病院に赴き金歯最後の仕上げを行い何が起きても可なる如く構えたり。

戸塚軍医学校長金井少将外2名兵食一割減に対するやり方を以て講和に来る。

夜作戦会報を開き6航軍に連絡せる参謀の帰還報告を聞く。決号に対する計画一向に進みおらずと憤慨す。

 

*この時から海軍首脳部の足並み揃っていないところに達観の感で記載しているのが分かります。

*対ソで夜間索敵を出していまして、ソ連艦隊を攻撃できる機会があればする可能性を匂わせています。

*決号作戦準備が一向に進んでいないという嘆きがあります。

 

 

8月13日 月曜日 晴

0630守弘参謀副長随行大立に於ける新艦隊司令部の新壕陣を視察す。12空廠既設の壕にて中々広大3AF、6AF司令部の移動にも備え準備中なり。

第3、4、5、6、7區(く)決号作戦警戒のGB電に接す。蓋(けだ)し本朝0630より沼津方面迄的kdbの攻撃を受け犬吠岬距岸100浬付近に四群あり。又その東方南方共に相当部隊の行動を探知せるなり。沖縄方面亦(また)輸送船の集中を見るに於いて本発令ありたるものと認む。

天航空部隊指揮官たる余に対し対kdb兵力の中部方面集中及び一般航空作戦指導に関する命令あり。又水中特攻の一部を東海方面の移動命令もあり。ソ連の参戦と共に敵は東西に上陸するの算を増したるに依る。

未だ連合航空艦隊の編成を見ざるをも昨日を以て10AFを本日723空を夫々(それぞれ)天航空部隊の指揮に入らしめ、全般は此の趣意により動き來れり。

本朝来外国放送はまたまた日本の修正条件に対し研究中にして24時間以内に回答せらるべしを傍受し、又グアムのニミッツは国際符号にて東京局を呼びスイスを介するは時間を要するを以て平英語にて通信すべしとなし電波を指示せり。なんたる侮辱の態度ぞや。

天皇存続の申入に対し米大統領の支配下に置くの修正案に対し24時間以内に日本より回答なしと云うが事実なるが如し。

夜に入りて沖永良部島見張所より敵艦船65隻西方を北上すと言い又午前の陸軍司偵もその南方に相当数の艦船を発見しあるに依り、大島方面に侵攻し来るものと判断、夜間索敵を実施せしむ。

昨夜天山の沖縄攻撃2隻を屠り今薄暮過喜界島より爆戦は艦艇及び空母に各1体当たりせる事概ね確実なり。

三航艦を以てせる昼間対kdb攻撃も2隻を炎上せしめたるが如く、更に天山4機を以て夜間之を仕止める様命じたり。

余の後任者たる草鹿中将本日午後厚木を出発するを得ず1日行動延期となれり。決号警戒中にてもあり、敵情に依りては大和及び木更津通信施設の不完備に鑑み本職現職のまま当地に在りて天航空部隊を指揮するを有利と認めらるるに依り当方より連絡するまで交代発令を見合わされたし旨人事局長宛親展電を発し置きたり。

逼迫せる状況下の長官交代も相当頭を悩ます所なり。

 

*交渉がかなり大詰めという認識を持ち出した宇垣長官ですが、引き続き索敵と攻撃を実施しています。

*喜界島からの特攻はこちらを参照

 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/327004

*このタイミングで草鹿中将が鹿屋に来ることができたらどうなったんでしょう??

 

 

8月14日 火曜日 晴

壕陣に横はりて夜を徹するも終に確たる夜間敵情を得ず。

午前の陸司偵は坊ノ岬の240度180浬付近に巡1、駆敷、輸30の南下を発見、1400判明し急速索敵を命じたり。彩雲例に依りて稼働充分ならず、敵を発見せず。在国分彗星3機の索敵攻撃も要領を得ずして終わる。又夜間水偵の索敵も敵を捕捉せざるも昨今敵の若干部隊東海に陽動しつつあること概ね察知せらる。

関東方面kdb依然行動しつつあるも本日艦隊を捕捉せず、三航艦司令部も骨を折りつつあり。

一方ソ連の艦隊出撃に対しGBより速やかに撃滅すべき要求あり。

先決問題として敵を捕捉するにあるが他隊の協同に俟(ま)たざれば実情之を許さず。

関東方面不連続線南下の為天候不良なり。当地東方を通過北上せるB29 200機は岩国方面を攻撃したり。夜に入るまで待ちわびたるも終に草鹿中将到着せず。

本日外国放送は帝国の去就につき種々伝えつつあるが総合するに降伏受諾に近づきつつあるが如し。又回答至るまで原子爆弾の使用を中止し、マッカーサーは東京乗込の準備を為しつつ等報じ、暗澹の気分拭え共去らず。

夕方大分市長三好一氏来訪す。同氏は戦死せる三好輝彦少将の実兄にして陸軍中将なり。後日歓談を望めるもその機会は余は得られざるべし。

 

*索敵がうまくいっていないため、攻撃ができていない不満が感じられます。彩雲の稼働率が低くなっていることもここでわかると思います。本土決戦は絶対にうまくいくはずが無い状況というのが分かると思います。

大和魂を残して国土・国民が無くなったら一体全体誰がその大和魂を受け継ぐのやら。そこの認識が非常に甘いと思います。

*岩国空襲について

 https://wararchive.yahoo.co.jp/airraid/detail/19/

 

 

8月15日 水曜日 

昨夜半GBは決1、2、11、13号警戒を下令す。之にて本土四周全部警戒となる。又GB参謀長は特に当隊に対し敵本土上陸近しと警報する所あり。機動部隊の執拗なる行動及び之に続く東西の攻略部隊らしきものの策動を認むるも、本土上陸決戦に非ず。寧ろ我降伏提案の時機に投じ四周より虚勢を以て我屈服を促進せんとするに帰するものと認めあり。

間も無く呉鎮を通じGBは当司令部に対し対ソ及び沖縄積極攻撃を中止すべく命ず。ますます降伏を裏書するに似たり。最後まで戦うべきに本指令は我意を得ざるなり。

外国放送は帝国の無条件降伏と正午陛下の直接放送あるを報じたり、ここに於いて当基地所在の彗星特攻5機に至急準備を命じ、本職直卒の下沖縄艦船に特攻突入を決す。

正午君が代に続いて天皇陛下御自ら御放送披遊。

ラジオの状態悪く、畏多くもその御内容を明にするを得ざりしも大方は拝察して誠に恐懼これ以上の事なし。新人を受けたる股肱(ここう)の軍人として本日この悲運に会す。斬鬼之に如くものなし。

ああ!

参謀長に続いて城島12航戦司令官余に再考を求めたるも後任者は本夕刻到着する事明にして爾後の収拾に何ら支障無し。未だ停戦命令にも接せず、多数殉忠の将士の跡を追い特攻の精神に生きんとするに於いて考慮の余地なし。

顧みれば大命を拝してより誠に6ヶ月、直接の麾下及び指揮下各部隊の血戦努力においては今更呶呶(どど)を要せず、指揮官として誠に感謝の外無し。又陸軍航空部隊及在台湾海軍航空部隊との協同全きを得たるを喜ぶ。

事ここに至る原因においては種々あり、自らの責亦軽しとせざるも、大観すれば是国力の相違なり。独り軍人たるのみならず帝国臣民たるもの今後に怒るべき万難に抗いし、益々大和魂を振起し皇国の再建に最善を尽し、将来必ずや此の報復を完うせん事を望む。余又楠公精神を以て永久に尽くす所あるを期す。

1600幕僚集合、別盃を待ちあり。之にて本戦藻録の項を閉づ。

 

*降伏はわかっているけど、受け入れがたいというのが分かります。しかし、玉音放送でのお言葉では反省の意を表していますが、それでも特攻させてきた将兵の元へ行くべく特攻機5機を命じています(中津留大尉の操縦する彗星43型に搭乗)。実際は11機が発進することになります。

*8月16日16時に発せられた大陸命第1382号および大海令第48号を正式な停戦命令とする場合もあり、この行動は個人的発露とみなされないということもありますが、米内海軍大臣と小沢連合艦隊司令長官はこの行動には反対しており大将進級はできないことになりました。

 

決号作戦の実行の決意は大きいものの、実際準備が一向に進んでいない事が敗戦へ近づいているという現実を見せつけられていたと思います。最後の特攻出撃は賛否あると思います。ここでは所見なしとしたいと思います。

 

 

一昨日に販売開始されたキヤノンのEOS R6。

兄弟機のR5同様物凄い勢いで予約が入り、受注と生産バランスが崩壊している状況だそうです。

昨日はニコンZ5が販売開始。こちらは静かな感じだそうです。

 

今日は横浜のヨドバシカメラに行って来ました。

目当てはR6。これを悩んだ結果昨日予約(おっそ!!)しました。いつもお世話になってるフジヤカメラでレンズキットを予約。

実物を見ていないので、ちょっとハンズオンしたいなと思って行ってきました。

 

 

しかし

 

無い・・・

ですよね、という感じで、あったのは皮肉にもR5。

無いのは仕方ないので試しに使ってみると、結構でかいっすね。思ったよりも。

そのおかげでグリップは良好でした。メカニカルシャッターの音は静かでパコパコ感は少ないかなという感じです。

ファインダーも良い上、AFが鬼という口コミ通りだというのが感想でした。

瞳AFがまたすごい、左右の瞳を一瞬にしてマルチセレクターで変更できる画期的なAF。これは他のカメラには戻れない。

正直これがさらにR6では連写が早いのでシャッターチャンスを逃さないこと、さらに高感度ISOがまたノイズレスということで素晴らしいの一言。

 

で、その感覚でニコンZ5に行ってきました。

Z6と7を使ってきたのでその延長という感じです。

上部のレイアウトが違うだけで基本的にはほぼ一緒という印象でした。

これはZ7ユーザーのサブ機という位置付け、Z50持っている人にはステップアップという位置付けなのかなと思いました。

が!

値段がZ6と近すぎる・・・

新製品だから仕方ないのでしょうけど、これはちょっと・・・という感じがしました。

これがもし現在の16〜17万円ではなく、14万円程度であったらニコンの浮沈を一助する機種になったのではと思います。

この先どうなるかわからないニコンですが、価格は見直しできたら良かったのにと思いました。

ちなみに昨日予約したので第二ロットくらいかなと思っています。

レンズキットにしたので早くても9月中旬以降??

10月には日光の紅葉、11月には京都(もしかしたら変更)と予定があるので楽しみです!

昨日は韓国海軍についてでしたが、今日は昭和20年8月時、第5航空艦隊司令長官であった宇垣中将の特攻について考察したいと思います。

資料は宇垣中将が記載した戦争録。

 

昭和20年8月6日から開始します。

 

8月6日 月曜日 晴

彩雲を以て予想地域を索敵するも敵を見ず。台湾よりせる索敵機は台湾北端の30度方向に特空母3隻、戦艦、巡洋艦等を発見せり。昨日舟山島に対し緩慢なる攻撃を加へたり。

過般来の歯科手入此の際に於いて為し置くの必要を認め、0830自動車にて発、別府海軍病院に至り金歯を脱したり。

幕僚の取計もあり観海寺温泉の杉の井旅館に入る。別府湾を俯瞰する静寂涼風と海軍倶楽部としての歓待は以て半年の戦塵を洗浄し得たり。喜ぶことは神気滋養の基なり。

 

舟山島 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%9F%E5%B1%B1%E5%B3%B6

別府海軍病院 参考:https://beppu.hosp.go.jp/goannai/enkaku/index.html

杉の井旅館 参考:https://www.suginoi-hotel.com/ 昭和13年開業。昭和20年9月に杉の井ホテルになる

 

*ここでは広島壊滅について触れられていません。もしかしたら電報が来ていない??

 

 

8月7日 火曜日 晴

医療手の按摩にて其の終わりを知らずして華胥(かしょ、理想郷)に入る。熟睡後一浴して宿主人西村卯一郎氏の囑(たの)みにより揮毫若干を行ふ。

1日戦を忘れて0915山を下れば忽ち空襲警報、別府病院に赴き歯科治療を進む。時々敵機の爆音を聞き待てども切りなし。

1115発45分にして帰隊す。

昨6日0825頃Bー29 2、3機宛広島市上空に侵入、落下傘付大型爆弾を投下(2−3個)地上50メートルくらいにて大閃光大爆発し瞬時にて家屋倒壊八割方消失。死傷十数万に及びたり。

本7日午後桑港放送17時間前広島市(陸軍基地)に対し有史未曾有の原子爆弾攻撃を実施せり。3万フィートの密雲の為結果確認し得ざりしも同爆弾B-29の爆弾(グランドスラム)の2万倍、TNT2000トン相当する効果を有す。7月16日ニューメキシコに於いて実験の結果装置したる鉄塔は蒸発し250浬の地のガラス窓はガタガタ振い6浬の人間は叩き伏せられたりと。

右に依ればかねて各国に研究せられつつありしウラニウム原子の利用によるものなる事明瞭にして真に一驚異にして戦局の前途に一掃の暗雲を加えるものなり。

我方速やかに之が対策を講ずると共に同様爆弾の創始を望むものなり。

 

落下傘付大型爆弾の個数:ラジオゾンデも含めているため2−3個と表現。

桑港放送:サンフランシスコ放送

 

*宇垣中将はウラニウム原子利用ということがわかっていて、尚且つ戦局が非常に厳しい事を認識しているようです。

 

 

8月8日 水曜日 晴

天航空部隊第二回図演を実施し、本日は偵察関係の下級幹部を演練す。

各地相当の来攻機あり、築地、宇佐被害あり。戦闘機の邀撃を実施したるも成果思はしからず。

夕刻付近の川に雑魚釣りに行く。竿二本折て蝦(えび)一つとは割りの悪き戦果なり。

 

 

8月9日 木曜日 晴

早朝出発別府病院に赴く。1時間半待てば本日完成致すとのことにて院長室にて雑談中大分より電話あり。ニューデリー放送はソ連の参戦を報ずというしたがって直ちに帰庁す。

諸情報は漸次ソ連の本日0000対日宣戦布告を明らかにし露艦羅津を砲撃、一部兵力は北鮮に入り航空攻撃も行われたる事を明らかにせり。過般のポツダム声明には何の触れるる所なかりしがスターリンの現実主義遂に敵たるに至れり。

開戦前より対ソ和平に於いては三国同盟より少なからず期する所あり。不可侵まで至らざりしも日ソ和平条約を喜び16年6月ドイツの対ソ開戦に裏切られ爾後独ソ和平を望み又最近に於いては日ソ修好を希念せしがここに至りて全部水の泡となれり。帝国は之にて全世界を相手として戦うに至る。運命なる哉、今更泣き言は言わず。破れても悔いなき一戦に最後の御奉公を期するのみ。

あぁ!

本朝来の電話測定により敵kdb(機動部隊)北上探知せるが1200犬吠岬は北陸奥羽方面に来襲せり。ソ連の開戦に策応する処置と認めらる。

本日も相当の来襲機あり、鶴崎の鉄橋破壊せられたり。

昨夜B-29 60数機福山を焼夷弾攻撃、八割方焼失せりと言う。

同地亡妻の里方にして多数の親戚知人あり。果たして如何になり行きしや。

人事局長より左の内報至急親展電に接す。

 10日付草鹿、海軍総隊司令部月着任後宇垣3AF(第3航空艦隊)長官、寺岡軍令部出仕、草鹿5AF長官の予定。

又昨日付にて高橋は3AF参謀副長に転じ、山登は5AF司令部付に発令せられ、凡て3AF強化問題に進みつつあるに連合航空艦隊案に異議あるものもあるとの趣きなり。如何にでもなるべし。

決号攻撃の図演兵棋本日にて打切り研究を行う。

 

羅津 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%85%E6%B4%A5%E6%B8%AF

犬吠岬 関東最東端 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AC%E5%90%A0%E5%9F%BC

鶴崎の鉄橋 多分これ 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%B4%E5%B4%8E%E6%A9%8B

福山大空襲 参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B1%B1%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E8%A5%B2

 

*宇垣中将はこの段階で悔いのない一戦(攻撃)をもって戦争を終わらせたいと考えていることが分かります。

 恐らく敗戦直近というのは理解しているんじゃないですかね。特に福山空襲はショックだったと見受けられます。

 決号攻撃は恐らく決号作戦のことだと思います。決六号作戦が九州方面となっていました。

*この日に長崎が壊滅していたことは認識していないようです。

 

8月10日 金曜日 晴

広島に出張中偶々原子爆弾に見舞われ爾後調査を終え微傷姿にて本朝飛行帰来せる今村参謀の報告を聞く。尚大村より来着せる源田司令の話に依れば昨日長崎に投下せられたる同種の爆弾大村より破裂状況を確認したりとの事なり。

三菱造船所及び分工場共大破し長崎市街又一部破壊延焼せりとの事なり。

GB(海軍総隊)より対ソ作戦要領下令あり。積極的意味無し。ソ連軍は満洲北鮮各地に侵入、飛行機もまた援助なる攻撃を加えあり。ロシア式と申すべきも次第に力を加えん。

12空廠長難波少将来談、対ソ工作を説くも既に時機は過ぎたり。

田口新32航戦司令部当地に着任す。

本日大分市及び基地阻塞気球を攻撃し火災を生じ気球は四個共撃墜せられ流れ弾は司令部宿舎地帯に入れり。

 

*この日日本政府はポツダム宣言を正式に受諾することを決定。

*対ソ戦は積極的に攻撃するわけではないことが分かります。海軍は戦力が非常に乏しいことも起因していることでしょう。

 

今回は8月6日〜10日分を記載してきました。

ここで注目は索敵は6日のみ記載されていてそれ以外は空襲を受けた事しか記載されていません。

海軍として燃料が払底していたことが原因だったことが分かります。

また、決号作戦に向けて(本土決戦)の温存というのも関係しています。

次回は11日〜15日分を記載したいと思います。

 

 

 

 

梅雨明けしたら猛暑の毎日。

不思議と台風は少なく(高気圧の張り出しが影響?)毎日晴天ですね。昨日、今朝と恵の雨でしたが、気温が5〜6度下がって気持ちよかったですね。

 

今回は韓国国防部が発表した韓国空母(?)と原潜についてです。

韓国のドクトリンが30年ほど前から変わってきていて、特にこういった主張が台頭してきたというのが大きいものと考えます。

 

「北朝鮮の地上の脅威のため避けられず沿岸防衛に重点を置いた戦略から脱皮しなければならない。中国と日本の海軍力増強に対処し、統一後の太平洋時代に備えるために空母機動艦隊体制を整えるのが急務」

 

ここで注目したいのは「統一後」という文言が海軍教育司令官(日本的に練習艦隊司令官??)が発言していることです。

少なくとも海軍内に「南北統一」ができると思っている人間がいるということが分かります。

また、日本の海軍力増強が脅威であることも示唆しています。

 

中国海軍は2030年までに空母4隻を目指し、日本は2025年頃までに「いずも」、「かが」の2隻を整備しようとしています。

日本の主敵はロシアから中国へとシフトしつつあり、そのシフトがまるで自国韓国に向けてと判断しているのではないでしょうか?

 

さて、韓国海軍が建造しようとしている空母なるものは正確に言い当てていません。これは強襲揚陸艦に種別できる艦種で、ドクト級の拡大改良版であると推察できます。搭載機はF-35Bが10機程度。正直この程度の機数は戦術レベルでも脅威にならないと思います。非常にコストパフォーマンスは悪いと言えますし、そもそもこれは1隻だけになるのか?それとも2隻程度なのか判然としません。

 

また、原潜についても実は原子力推進になるとは明記されていないのがポイントです。

韓国政府は米国から原子力推進の許可を取り付けようと恐らくロビー活動していると思われます。

ただ、原潜の運用能力が無いのにいきなり3隻の整備計画は「???」という意見です。

あまりに無謀というかなんというか。ただ、韓国は従来から稼働率が低い海軍ですのであえて建造して部品取りにするのかなとも思います。韓国海軍の潜水艦運用能力とその作戦規模では正直原潜の意味がわからない・・・

逆に通常型潜水艦6隻建造した方がよっぽど作戦の柔軟性が出ると思うのですが、そこはやはり対日作戦なんでしょうねぇ。

 

なお、ゼネラル・アトミックス社が作成した「いずも」型改修案が面白いです。

 

https://defence-blog.com/news/leaked-photo-general-atomics-offers-possible-japenese-helicopter-destroyer-conversion-into-aircraft-carrier.html

 

アングルドデッキの採用、全て舷側エレベーター、電磁式カタパルトとなっていて作戦機がF-35C、E-2Dとなっているのが特徴です。ただし、この改造は相当な無茶振りとも言えるので新造したほうが正直早い!

排水量増大、船体の構造、機関の増強、発電機の増強、格納庫面積の増加、弾薬庫&航空燃料庫の大型化などなどが必須です。

もちろん航空作戦支援装備も必須でしょうし、いや〜造修はわからんですが基準排水量だけで五千トンは増えるんじゃないですかね??満載にしたら1万近い?作戦機数も10機前後では意味がないので当然30機以上になると思います。

改装となると赤城、加賀の戦艦から空母へ。三段空母から一段空母へするくらいの大工事になるかと思います。

 

これからも隣国トラブルは続くと思いますが、国防計画ではできるかわからない大風呂敷を出してきました。

南北統一が実際に行われた場合、中国・ロシアからの圧力がすごいことになるでしょう。中国と南北朝鮮国境沿が新たな火種になりまた、竹島は永久に戻ってこないことや違法操業、歴史修正問題や賠償問題が噴出すると思われます。

これからさらに日本海・東シナ海は厳しくなることでしょうね・・・

 

 

アショアが中止となったことで色々議論されているようですが、老朽艦を発射台として改修する案が出ているようです。

いや、それダメでしょ。センサーと発射台はセットでないとクイックリアクションができないです。

BMDは1秒を争う事象なので、それではダメです。

米軍並のインターオペラビリティがあるならともかく、現状無理だと思います。

例えば天候が悪い中、発射台側が動揺で打てませんとかLink切れましたとかになったら笑い事じゃないし・・・

 

こんごう型が20年の艦齢を過ぎつつある中、新型イージス護衛艦を建造させることが最もシームレスな戦力補完だと思います。

そのためにも、痛みを伴うことが必要です。例としては砕氷艦しらせの運用を停止。そうすると艦長経験者が少なくとも4名が配置を必要とします。しかもベテラン。水雷、航海幹部などいると思いますが新型イージス護衛艦に2年程度配置につければ間違いなくスペシャリストとなります。こういう方法もありだと思います。

また、いっそ護衛艦ひゅうが、いせの解体。これで機関科の人員確保可能。1、2分隊は航海科以外は要再訓練。4分隊は問題なしかなぁ。5分隊は減員させることが可能。

対潜戦には航空機と水上艦艇の共同で封じ込めます。P-3Cで広域捜索、SH-60シリーズとソナーで精密捜索に移行します。

ここで必要なのは、投射量です。SH-60シリーズを4機飛ばせる状況であればまず問題無いかなと思います。

さらに優秀なソナーとコンバットシステムを搭載したイージス護衛艦と護衛艦で掃討すれば間違い無いと思います。

DDHがいることで護衛艦艇が護衛することになり戦力投射ができなくならないということです。全ての艦艇を有効にハンターキラーに使えますし、奇襲でミサイルを打たれても強力な防空システムで排除できます。

最新であればあるほどイージス護衛艦は非常に強力です。BMDはともかく、個艦、エリアや協同交戦など複雑な任務に対応できる能力が付与されています。

老朽化した護衛艦をFRAMして使うのは昭和の海軍まで、それかこんごう型に限ると思います。

それ以外の国産システムは一歩二歩とイージスシステムより遅れている上アップデートもされません。そのプラットフォームに対して改修工事は多大なコストと労力が待っているだけです。しかもあさぎり型以降が対象でしょうが、あの小さな船体では厳しい。

VLS搭載できる場所は考えてみれば格納庫を潰して、飛行甲板と短SAMランチャーや弾庫撤去しそこに改修して搭載。

前甲板では76mm砲とASROCを撤去してと考えましたが、セル数は非常に小さい上埋め込み自体できないと。

飛行甲板や格納庫を改装するとなると、FCSの問題やLink16系統の問題、CICの改造も絡むと思います。それ以外にもイルミネーターの装備も必要でしょう。改造するというのは楽しいですが、小さな船体には無理があります。

なので、可能性があるとしたらむらさめ型以降の護衛艦ですね。

あ、センサーはどうするか?ってところですよね。結局載せる?そうすると発電機を増設する問題が出てきたりヒッチャカメッチャカになると思います・・・

 

一体日本の国防はどこにいくのでしょう??