韓国空母と原潜 | 航泊日誌

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梅雨明けしたら猛暑の毎日。

不思議と台風は少なく(高気圧の張り出しが影響?)毎日晴天ですね。昨日、今朝と恵の雨でしたが、気温が5〜6度下がって気持ちよかったですね。

 

今回は韓国国防部が発表した韓国空母(?)と原潜についてです。

韓国のドクトリンが30年ほど前から変わってきていて、特にこういった主張が台頭してきたというのが大きいものと考えます。

 

「北朝鮮の地上の脅威のため避けられず沿岸防衛に重点を置いた戦略から脱皮しなければならない。中国と日本の海軍力増強に対処し、統一後の太平洋時代に備えるために空母機動艦隊体制を整えるのが急務」

 

ここで注目したいのは「統一後」という文言が海軍教育司令官(日本的に練習艦隊司令官??)が発言していることです。

少なくとも海軍内に「南北統一」ができると思っている人間がいるということが分かります。

また、日本の海軍力増強が脅威であることも示唆しています。

 

中国海軍は2030年までに空母4隻を目指し、日本は2025年頃までに「いずも」、「かが」の2隻を整備しようとしています。

日本の主敵はロシアから中国へとシフトしつつあり、そのシフトがまるで自国韓国に向けてと判断しているのではないでしょうか?

 

さて、韓国海軍が建造しようとしている空母なるものは正確に言い当てていません。これは強襲揚陸艦に種別できる艦種で、ドクト級の拡大改良版であると推察できます。搭載機はF-35Bが10機程度。正直この程度の機数は戦術レベルでも脅威にならないと思います。非常にコストパフォーマンスは悪いと言えますし、そもそもこれは1隻だけになるのか?それとも2隻程度なのか判然としません。

 

また、原潜についても実は原子力推進になるとは明記されていないのがポイントです。

韓国政府は米国から原子力推進の許可を取り付けようと恐らくロビー活動していると思われます。

ただ、原潜の運用能力が無いのにいきなり3隻の整備計画は「???」という意見です。

あまりに無謀というかなんというか。ただ、韓国は従来から稼働率が低い海軍ですのであえて建造して部品取りにするのかなとも思います。韓国海軍の潜水艦運用能力とその作戦規模では正直原潜の意味がわからない・・・

逆に通常型潜水艦6隻建造した方がよっぽど作戦の柔軟性が出ると思うのですが、そこはやはり対日作戦なんでしょうねぇ。

 

なお、ゼネラル・アトミックス社が作成した「いずも」型改修案が面白いです。

 

https://defence-blog.com/news/leaked-photo-general-atomics-offers-possible-japenese-helicopter-destroyer-conversion-into-aircraft-carrier.html

 

アングルドデッキの採用、全て舷側エレベーター、電磁式カタパルトとなっていて作戦機がF-35C、E-2Dとなっているのが特徴です。ただし、この改造は相当な無茶振りとも言えるので新造したほうが正直早い!

排水量増大、船体の構造、機関の増強、発電機の増強、格納庫面積の増加、弾薬庫&航空燃料庫の大型化などなどが必須です。

もちろん航空作戦支援装備も必須でしょうし、いや〜造修はわからんですが基準排水量だけで五千トンは増えるんじゃないですかね??満載にしたら1万近い?作戦機数も10機前後では意味がないので当然30機以上になると思います。

改装となると赤城、加賀の戦艦から空母へ。三段空母から一段空母へするくらいの大工事になるかと思います。

 

これからも隣国トラブルは続くと思いますが、国防計画ではできるかわからない大風呂敷を出してきました。

南北統一が実際に行われた場合、中国・ロシアからの圧力がすごいことになるでしょう。中国と南北朝鮮国境沿が新たな火種になりまた、竹島は永久に戻ってこないことや違法操業、歴史修正問題や賠償問題が噴出すると思われます。

これからさらに日本海・東シナ海は厳しくなることでしょうね・・・