本日はお久しぶりの舞台観劇の為に横浜に、昨年末の横浜プチ旅行以来ですね。
本日はマリーさんの誕生日という事もあり、せっかくだからレストランでも予約しようかぁ?とか言う話にもなりかけたんですが、コロナ禍マンボーで酒も飲めないのにレストランでフルコースもないかねぇ、という事になり、軽め早めのカフェ飯を頂く事に。
カフェ飯という事で油断してたらそこは流石に老舗ホテルのニューグランドさん、レジスター前で一瞬、え?となりました(笑…思えばクリームソーダが1400日本円の世界線ですものね、まぁその分ソースムッチャ美味かったんでいいんですけども…
神奈川芸術劇場は初めて、横浜湾岸のど真ん中、こんなトコにこんな立派で洒落た施設があったのねぇ!とか言いつつ…
『虹む街』 KAAT神奈川芸術劇場
横浜の古びた飲食店街、そこに貧しくも逞しく暮らす多国籍な人々が行き交う、街で唯一のコインランドリーがあった。
梅雨空の下黙々と大量のタオルを洗濯する「男」を尻目に、その店のオーナーである「女」はある決意を胸に今日も店のネオンを点けるのだった、何時ものように…
日本国に真の同一民族国家の時代があったかどうか?の議論は置いておくとして(笑、とにかくも現在は完全にそうではなくなってきてますよね。
少子高齢化を背景にした労働力不足は顕著で、保守政党のはずの自民党が海外労働力を大量輸入する今の時代、以前からよく見かけた東アジア系や東南アジア系にとどまらず、中央アジアや南米、東欧なんかから出稼ぎにきてる人なども良く見かけるようになりました。
そういう多国籍、他民族化してゆく今の日本の情景を、そもそもそっちの色合いが強かった横浜の繁華街・野毛をモチーフに淡々と描いた今日の舞台、色々と感じる事が多い作品でした。
作り込まれた非常に綺麗なセットも素敵でしたが、舞台はやはり役者さんの演技があってこそだなぁ、と。
※画像引用元 SPICE「タニノクロウ新作『虹む街』が横浜で開幕」
安藤玉恵さん、金子清文さんといえば、個人的には深夜食堂のマリリンちゃん&リーマン金本でお馴染みのお二方。
深夜食堂も社会の裏側を描いた作品ですが、この作品は更にディープ目な世界を、あえてモノガタリ的に描かず日常の景色として描くことで、観てる人の心に訴えてくるモノがあるような気がしました。
我々が普段裏側だと思っている世界も、実は表の、フツーと信じてる世界と隣り合い浸食しあってる、同一線上の世界なんですよね。
「虹は七色」というけれど、実際は全ての色相を含むグラデーションでできていて、色と色の間には無限のグラデーションがあるだけで、境界線なんてないんです。
色と色の間に境界線を引いて安心感を得たい、というのもまた人の心情ではありますが、現実は絶対的、圧倒的にそうじゃないので、色々なモノが滲み合い交わり合い、新しいグラデーションに生まれ変わってゆくグローバルな現代世界を何とか生き抜くコツ、できればちょっとでも楽しく、みたいなモノが、一世紀以上も前からグローバル感のあった横浜の片隅にはあったりもするのかもなぁ、とか思いました。
あと餃子の最強っぷりも印象に残りました…(笑
■KAAT神奈川芸術劇場プロデュース
「虹む街」
2021/6/6(日)~2021/6/20(日)
【お気に入りの和菓子ある?】
最近よく使わせてもらってる地元川崎の和菓子屋チェーン・菓子匠末広庵のお菓子は何でも美味しいんですけど、秋限定だった和栗モンブラン大福がとっても美味でした、どっちかというと洋菓子寄りですけど。
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