オレ的映画TOP10 year end chart 2018・第5位 | 別冊さとみつ男児【ホグワーツの謎・ドラクエウォーク】

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第5位 『ボヘミアン・ラプソディ』 ブライアン・シンガー監督

 

伝説のバンドQueenをメインヴォーカリスト・フレディ・マーキュリーを中心に伝記風映画化、オールドファンのみならず若者をも巻き込んで社会現象にもなった作品です。

 

私が中坊で洋楽ブームの頃にはまだ良く知らなくて、たまにMTVで見かけるヘンテコなタイツの親父さん、という印象だったフレディでしたが、その印象が変わったのがまさにLIVEAIDでした。

彼らの力強いパフォーマンス、そして会場を埋め尽くすお客さんが合唱するのを見て、この親父さん凄い人だったんだなぁ、と(笑…それこそMadonna目当てに観てたリアル中二坊の心にしっかり爪痕を遺したのでした…

 

そんな感じで、決して思い入れが深くなかったからこそか、普通に映画として楽しめました。

音楽も普通に素晴らしいですしね、クィーンですしね。

 個人的にドラマ「Mr.ロボット」のハッカー役で大好きだったラミ・マレック君ですが、地の顔そのものはあまり似てないなぁ、と思って心配してたんですが、さすがに役者、バッチリ寄せてきましたね。他のメンバーももれなく似てて、それだけでも一見の価値あります(笑

話題のLIVEAIDのシーンも、事前にようつべでホンマモン予習していったので、再現度に驚きました。

単にモノマネ、完コピみたいなのを目指すんじゃなく、上手に空気感をなぞっていたように思います。

モノホンを見直すと、やっぱホンマのフレディの方が素敵なのですけど…(笑

 

当初はフレディの同性愛ネタが一切端折られるのでは?などと心配されていたそうですが、蓋を開けてみるとむしろ同性愛面が強調され過ぎな気もしました、バイセクシュアル的には。

遺産の多くを最初の彼女に残した点から考えても彼は結構な両性愛者だったと思うのですが、男と女の間を揺れ動く表現というよりは、ノンケを気取ってた悩めるゲイが真実の自分に目覚める、的な…

21世紀に入ってようやくゲイが「あり」になってきた感はあるんですが、バイがバイとしてエンタメ上で自然体で描かれるのは、むしろゲイ差別が完全になくなるまで難しいのかもしれないなぁ、なんて考えたりしました。

 

ゲイ表現としてみた場合も、一方で最後のパートナー男性との関係は過剰気味に美化しつつ、一方でゲイカルチャーそのものは悪しきモノ的に否定する感じ?

ノンケの押し付けてくる「いいゲイ」と「悪いゲイ」、挙句いいゲイは素晴らしいし認めてもあげるけれど悪いゲイはダメだよ?みたいな押しつけがましい感じが、いかにも当時20世紀末の、そして未だに潜在的には水面下に燻ってるであろうゲイ差別感を過不足なく表現していて、そういう意味での記録映像としても貴重な作品になったんじゃないかなぁ、と思いました…

 

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