お馴染みの恐竜パニックシリーズもこれで五作目。
恐竜というかすっかり怪獣じゃん、ラインに主軸が移りつつある新シリーズですが、その中で前作では見事に事実上の主役の座を射止めたモササウルスくんも今回は序盤にちょろり、で、今回は大インパクト恐竜が出なかったのは残念。
Tレックスもいいモノ・ポジションをすっかりヴェロキラプトルのブルーに奪われちゃいましたしね…
こういうパニックもの映画あるあるなんですが、メインディッシュの恐竜とは別に人の悪者軍団が登場して、獣と悪者双方に主人公達が襲われるパターン、これは上手くいけば面白いんですが、失敗すると恐怖の対象がボヤけちゃいがちで、今作もそのパターンに嵌っちゃった感が無きにしも非ず。
前半の火山島のシーンが迫力あっただけに、後半の御屋敷シーンがショボく見えちゃったのも確か。
ただし、今作においては、このシリーズ最大のテーマの一つである人類による遺伝子改変の是非にひとつの大きな回答が為された点が評価できると思いました。
人の手によって復活された恐竜だから、人間様の好きに生殺与奪の権利を揮ってよいのか?
その点に、強烈なカウンターパンチが喰らわされます。あのエンディングは感動の名シーンとかじゃなく、まさに神の放ったメギドの火の類ですね…
その事実を、一貫してパークに最も反対していたマルコム博士の口から突き付けられる展開も辛辣で良かったです…「ジュラシック・ワールドへようこそ!」と、シリーズ・タイトルはここに繋がるんですね(笑
タイトルと言えば、副題「炎の王国」は一見、前半の火山島のシーンを表しているかのように見せて、実際は燃え盛る野火のように世界に拡がってゆくであろう恐竜達の生命力をも表した、なかなか凝った副題じゃないか、と思いました。
つか、その程度の読解力もないのにドヤ顔でAmazonなどでレビューを書き殴っている連中の多い事には、恐怖すら覚えます(苦笑…そろそろレビューも試験制とかにした方がいいんじゃないでしょうか?
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