という訳で、2018年映画TOP10もいよいよTOP3。
正直、上位3本は自分の中では接戦で、どれが1位でも良かったかも…
第3位 『君の名前で僕を呼んで』 ルカ・グァダニーノ監督
イタリアの片田舎を舞台に、地元の少年とアメリカの留学生青年の甘酸っぱいひと夏の恋を描いたラブストーリー。
主人公エリオを演じるティモシー・シャラメくんがとっても美しく、彼が半裸でベッドでグダグダしてるだけで十分視聴に耐えます、個人的には。
わざわざ舞台の時代をエイズ問題が吹き荒れる前、80年代初頭にまで下げたそうですが、そういう面も含め、自然で牧歌的な同性愛を描くのにいい効果が出ていたと思います。
最初は何となく年上のオリヴァーに感情移入しながら見てたのですが、気付けば少年エリオの方にどっぷり共感の軸がズレちゃってました。
第二次性徴真っ盛りの少年のどうにもならない敏感で過多な性欲と、それ故にどうにもならない感情の荒馬感みたいなのが上手に描かれてて、うわぁ、こんなだったなぁ、と…(笑
また単純に同性愛だけでなく、恋する青年と仲の良い幼馴染の少女との間でフワッフワしてる少年のバイセクシュアル性もなかなか巧みに表現されていたと思います。
中でも青年と初めて結ばれると決まったその日、その直前に彼女とやっちゃうフリオの下衆バイセクシャル男感(笑…
でもわかるんだよねぇ…22歳だったら絶対ないんだけど、17だとやっちゃうかも、みたいな…(苦笑
男も女も好き、じゃなくて、どっちがどう好きか?とかどうでも良くって、ただ愛し愛されて、心、たまに体も触れ合って生きていく、みたいな、もうそれでいいんじゃねえの、的な。
それにしても、感情移入し過ぎで、別れのシーンでゲロ吐きそうになっちゃったくらい辛かったっす…
ああ、もう性欲に振り回される十代には戻りたくねーな、と…(苦笑
ラスト、少年の純粋なバイセクシュアル性に対し、青年・オリヴァーの社会的なバイセクシュアル性の対比で終わるのもとても印象的でした。
今作も原作では続きがあって、続編映画の話があるそうですが、個人的には蛇足にならぬよう、ここで終わって欲しいような気がします…
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