新美 南吉, 黒井 健
がちょうのたんじょうび
これは新美南吉さんのお話を、私の大好きなイラストレーター(画家?)、
黒井健さんが書かれている絵本です。
新美南吉の話ってごんぎつねとてぶくろを買いにぐらいしか知らなかったので、
この絵本を見たときは、
「南吉、やるじゃない!あんた、おもしろい話も書けるのね!」
なーんてえらっそうなことを思ったものです。
題材はずばり、「おなら」。
うちの家族はそれはそれは下品でして(笑)、こういうネタには異様に笑ってしまう
特性がございます。
でも、やっぱり南吉の独特の風合いというか、下品さなどは全くありません。
先日、新美南吉の記念館やら、生家、お墓にも行ってきました。
彼は29歳の時になくなっていて、ああ、夫と同じ歳だったのかあ、と
しみじみしましたね。
そんなに若く亡くなったのに、たくさんの名作を残している。
すばらしいなあと感動しました。
横の夫をみて、ため息が出たのはなぜでしょうか(汗)
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今日は積み木について。
実はうちにある積み木が、いやなんだけれどこれなんです↓
全然おもちゃだとかの知識がないころに買ってしまった、アンパンマンのつみき。
これ、何がダメって、ピース数が少ない。
やっぱりつみきはピース数が多くないといろいろ作れませんから、
こんなにピース数が少ない積み木のセットでは論外です。
そして、絵が書いてあること。これもいけないなあと思う。
なぜかって、アンパンマンの絵が描いてあったら、それをさかさまに使おうとは
思わないから、幅が狭くなるんですよね、使える幅が。勝手がきかない。
よく言われていることもあるのだけれど、私の良い積み木の条件は・・・
すいません、えらそーに。まだ買ってないくせに(><)
* 数が多いこと。
* 白木であること。色がついていないこと。絵がかかれていないこと。
* 面取りなし もしくは 面取り最小限のもの
* 基尺がすべて統一してあること
* ある程度の重さがあること
だと思っています。
まず、*数が多いこと。これは、少ない積み木のセットをもっていて痛切に思ったことです。
数が少ないと、何にも作れません。
積み木遊びが乗ってきたときに、さあ、もっとのせよう、って思ったときに
積み木がもうない、では意欲がそがれます(><)
多ければ多いほどいいっていうわけでもないけれども、大いにこしたことはないです。
そして、*白木であること。色がついていないこと。絵がかかれていないこと。
これも痛切に思いました。色がついていると、どうしてもイメージが固定されてしまいがち。
例えば、赤ならば火、とか。そんなの大人の勝手な思い込みだよ、と思われる
かもしれませんが、子供だって、やっぱり色のイメージというものがあります。
そして、絵が書かれていると、ダメ。例えば、アンパンマンの絵が書いてあると、
どうしてもさかさまには置きません。
アンパンマンの顔がきちんと見えるように前後左右などを気にして置きます。
これは積み木としてはよろしくない気がします。絵にとらわれてしまいます。
自由な発想ができません。
* 面取りなし もしくは 面取り最小限のもの
面取りをしてあると、確かに安全?かもしれないけれども、
積み木って面取りがしてあろうとなかろうと危ないときは危ない。
例えば、窓に向かって投げたら、どっちでも割れます。
面取りしていないと当たったときなどに痛いだろうし、怖いからいや、という方も
いらっしゃると思いますが、面取りがしてないほうが、積んだりしやすいです。
面取りしていないものも触ったことがあるけれど(どこだったかな)、
積み上げたときに、面取りがあるものを積んだときみたいな空白ができない。
だから、たくさんどんどん積み上げていったり、というのには、面取りなしか、
もしくはあっても最小限のものが積みやすいと思います。
* 基尺がすべて統一してあること
これは、メーカーだとかによって、全く違いますが、
4センチだとか3センチだとかいろいろあります。
きちんとしたメーカーのものを選べば、基尺がしっかり統一されているので、
形が違うものを組み合わせたりしても、どうもしっくりこない、なんてことがないはず。
統一されてないと、一緒に混ぜてあそぶことは難しいです。
* ある程度の重さがあること
積み木は、やっぱり木製がいいと思う。
「積み木」って木を積んで遊ぶものなので、コルクでできてるのとかどうなんかい、と
思ってしまいます。
そりゃあ、コルクの積み木(エセ積み木)は安心でしょう。
床は傷つかないし、投げてもガラスは割れないし、人に当たっても痛くないし。
でも、軽いし、積み上げたりするのには全く向きません。
重量感がないと、例えばスポンジを積み上げているのと同じ。
台所用のスポンジを何段も1メートルも上まで積み上げることはできません。
それと同じことだと思っています。
だから、ある程度の重さは必要だと思います。
また、ネフの積み木についてですが、
私はネフの積み木は、積み木・・・なのかなあ?
これまたもっていないのに、えらそーに、と思われそうですが、
ネフって、積み木というよりは、パズルだとかにも近い感覚なのでは?と・・・。
もちろん積み木で間違いないのですが、どちらかというと、パズルに近い積み木だと思います。
だから、例えば、「うちは普通の積み木はいらないから、ネフの積み木だけにしよう」
なんていうのはちょっと違うと思う。
普通の積み木に求められるのは、無の状態からいろいろなものを作っていくという
工程作業だと思ってます。
もちろん、ネフにはそれがないとは言わないけれども、
例えばネフスピールは、かなりかわった形で、
その形に依存して、積み上げていくわけですよね。
だから、普通の積み木かネフの積み木かどっちを先に買おう、と思ったら、
普通の積み木を買うのが正解だと思います。
逆に、普通の積み木なしにネフの積み木を与えるのはちょっと違う気もする。
それって、ビールとチューハイの違いを知らないのにソムリエになっちゃった、みたいな
ちんぷんかんぷんさがあります。(私の例えがちんぷんかんぷん?)
しいて言うならば、怒られるかもしれないけれど、ネフの積み木は絶対必要というわけでは
ないと思います。あっ、誤解のないように言っておきますが、別にネフを否定してるわけでも
なんでもありません。むしろネフは私にとっては憧れです~♪ほしいっ!
やっぱり人間、何もない状態からいろいろ試行錯誤するのって大事だと思うので、
クレヨンと真っ白な紙を使わせたことがないのに、
いきなりクレヨンでこの塗り絵をしなさい、って言うのは違いますよね。
だから、ぬりえをするまえに、自由に書かせることが大事だと思う。
例えばそれがめちゃくちゃな絵でも。
塗り絵だって、別にしなくてもいいんじゃないかな~なんて思ってしまう。
だって、自分で絵を書いたならば、それを自分で塗りつぶしたりするわけでしょ?
だから、私はあまり塗り絵には肯定的ではないです。
だから、おもちゃというのはシンプルが一番いいと思う。
そして、ネフの積み木は必ずしも必須ではないと思います。高いし。
ある程度おもちゃなどの知識がある今、言えるのは、
おもちゃってシンプルなものがいいと思う。
そして、電子音だとか、勝手に動くおもちゃってできるだけ避けたほうがいいと思う。
よく、勝手に動く電車だとかを見ていることもがいるけれども、
勝手に動かない電車のおもちゃのセットがあれば、子供は自分で動かして
いろいろ物語を作っていきます。
うちも自分で動かさないといけない電車ですが、
↓
こういう感じのものです。
自分で動かさないといけない電車だと、いろいろ物語を自分で作ってます。
「つぎは~まーちゃん前~」だとか、
「おじいちゃんちにいきまーす」だとか。
あと、うちのは電車の車両が4つあるので、
「これはおとうさん、これはまーちゃん」だとか車両ごとに名前をつけてます。
「あーーっ、まーちゃん脱線しました!!」とか。
今のぷらレールの電車のおもちゃは、よくできていて脱線なんかしないんだろうな。
こういう木製のものだと、調子にのってやってると脱線しちゃったりします。
それはそれでおもしろいです。
積み木からずいぶん話がそれちゃったけれど、やっぱりシンプルなものが一番。
そして、お金はかかるけれども、高いけれども、いいものを買ったら、大切に
孫の代までとっておこうと思うし、長持ちするし、結果的に
使い捨てのプラスチックのものや電子音がするようなもの、はては
コルクでできた積み木などのように、壊れてしまうものをあれこれと買うより
長い目で見るとお得なのでは、と思います。
だって、私も後悔しましたもん、アンパンマンの積み木買って。
よくよく考えたら、積み木遊びって、小学生に入ってもすることもあるだろうから、
小学生でこのピースでは足りないだろうし、安易な選び方でしたね。
もっともっと、長い目で見なくてはね。
ということで私のおすすめの積み木は、フレーベルかWAKU BLOCKのものです。