20数年入れ替わりない高齢支援員4人の児童クラブと高学年問題 | 低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

低学年との信頼関係の作り方:学童保育支援員さとさん

学童保育18年ベテラン指導員さとさんが学童保育生活向上のためのスキル・テクニックを実践する中で確信している小学低学年の子どもとの信頼関係の作り方をお伝えします。

お疲れ様です。 学童保育生活向上研究所SAT所長のさとさんです。

 

 

 
インスタでコメントいただきました。
 
大変そうだな。
 

もうかれこれ1年以上悩み続け、そろそろ大変な状況です。

 

冬休みに入り、そろそろ出勤なので、もし長いお話を聞いていただけるのであれば、また改めてさせていただきたいと思っています。

 

簡単にお話すると、20数年ほぼ入れ替わりのない、変化のない高齢の主任以下4人のクラブの中、自分たちルールを良きとされているクラブで、丸々2年勤務しています。

 

来年統合するにあたり、このままでは子どもたち増えるのに大変ではないか?!という問題山積みです。

 

私だけでなくもうひとり、私より一年ほど前に入られた方も、同じような疑問、心配を持ちながら日々働かれています。

 

子どもたちがブレブレの指示で混乱し、我々も指示がいつのまにかひっくり返されていることに、さすがに疲れてきているところです。
 

深い話は、ほんとにお忙しいと思いますので、聞いていただけたらで良いです。

 

いろいろ読んでみたり調べてみたりしていますが、これ以上前に進まないかも、と思い始めたのでご連絡させていただきました。

 

 

 

 何を「良し」とするか?

 

これは、さとさんが児童クラブで働き始めてすぐに感じたこと。

 

それを感じたのは、児童クラブの近い地区でのブロック会でほかの児童クラブ支援員(当時は指導員)と話して感じたな。

 

どんなことをしているかを聞くと、「保育園のような集団作り」。

 

1年生はギリギリOKだと思うんだけど、3年になるとねー。

 

そして、そこの支援員さんが言ってた。

 

「言うこと聞かなくて。行事に参加しないんですよ。」

 

いやいやいやいや

つまらないだけだから

 

とは言えませんでした。

 

突き詰めるとね。

 

放課後の小学生に、何を「良し」とすればいいのか?

 
ここで、先ほどのコメントについてなんだけどね。
 
「自分たちルール」の中身が気になるよね。
 

 

 放課後はどんな時間

 

ここからはさとさんとしての考え書きます。

 

放課後とはどんな時間か?

 

皆さんは、小学1年~3年くらいの放課後、どう過ごしていましたか?

 

私は仲のいい友達と遊んでました。

 

2人だけで遊んだり、集団で遊んだり。家の中で遊んだり、外で遊んだり。

 

親のいない家の中でのかくれんぼは、楽しかったなー。外では虫とっては、無駄に殺しちゃってたな。目の前にあるお寺の墓地は遊び場で、墓石を倒しそうになったこともある。

 

そのどれをとっても、その遊びは自分たち…自分で決めてました。

 

小学生になると、行動範囲を広げていきます。これは物理的にも精神的にも。

 

学校で社会のルールを教えられていきます。

 

そして、放課後にそれを試していく時期です。

 

 

試せば失敗はつきもの。

 

その失敗があるからこそ、我慢を覚えたり、自信をつけたりする。

 

放課後は、昔も今も「子どもが自分で考えて、自分で決める」ことのできる時間です。

 

 

 支援員が考える「放課後」が…

 

さとさんもよく考えます。
 
何が子どもにとって「良し」とすればいいのか?
 
間違っても、支援員にとっての「良し」ではありませんよ。
 
子どもにとって
 
最善の利益なんて言葉もあるけど、やっぱり子どもにとって何がいいのかを考えることは支援員の絶対必要な業務です。
 
長年作り上げられてしまったルールも、それは違うと考えて新しく作るルールも、同様に「子どもにとって」どうなのかを検証していくことは日常的に必要です。
 
放課後である児童クラブだけど、集団生活を強いられる児童クラブ。学校ではなくて、家でもない。その狭間に立たされた児童クラブ。
 
いったい、何が望ましいのか?
 

 

 さとさんの結論

 

何を「良し」とするかは、職員で話し合い決めていくことです。
 
しかし、職員だけの限られた知識で決めるのはとても危うい。
 
職員一人一人が、今の子育て環境や学校の状況を踏まえて、常に学び続けることで、広い視野が持てる。
 
他の児童クラブの支援員と話す機会があるだけでも、広がるよね。地域の関係機関と相談することも大切になる場合も多い。セミナーや講座、研修を受けるのもいいよね。
 
そのうえで、さとさんの結論はこの一択。
 
子どもの自己肯定感を守る
 
自分への戒めも含めて、断言します。
 
職員の考え方はいろいろあっていいと思う。
 
それぞれが思う「良し」を出しながら、対話をすることで児童クラブとしての「良し」を作っていく。
 
子どもにとって、何が「良し」なのか?
 
そこに踏み出すことは、大きな勇気が必要になる場合も多いんだけどね。
 

 


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